「なんだかなぁ…」平場の月 さおねこさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだかなぁ…
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病気や過去の苦しみを抱えているからといって、
まわりの人にどんな態度を取っても許されるわけではないはず…と、最近さまざまな作品を観ながら感じています。
本人にどんな意図があるにせよ、大切な人に対してさえ心ない言葉や態度を向けてしまう——あまつさえ相手の気持ちに向き合おうとしない。
それは本当に“愛”と呼べるのか。
作品を観ながら、そんなことを考えさせられました。
私自身、複雑な家庭環境で育ったからこそ、人とのつながりを丁寧に大切にしたいという思いが強くあります。
その視点から見ると、須藤(井川遥)が選んだ結論には共感できませんでした。そっけない態度も一貫していたものの、
内面の葛藤がもう少し描かれていれば、さらに理解が深まったと思います。
過去のシーンもいくつか挿入されていましたが、現在の行動につながる伏線としてはやや弱く感じました。
それでも、堺雅人さんと井川遥さんの演技は本当にリアルで、
まるで私生活をそっと覗き見しているような臨場感があり、強く引き込まれました。
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