かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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ボロ泣き
主人公・林明子と、絵の恩師・日高先生の絆と失敗や後悔、葛藤など。その関係性が物語の軸となります。
厳しく恐い先生だけど、心の根底は真っ直ぐで純朴で優しい人だと思った。そして強い。
世話になった方への不義理や、楽しさに流されて何もせず過ごしてしまう学生時代など、自分の過去とも重ねて胸が痛かった。
映画終盤は特に大泉洋さんのお芝居に引き込まれ、ボロ泣きでした。
作品とは直接関係無い雑音で、映画を観ない
という話を聞くと本当に残念です。
みっちゃん。あの教室にもし居合わせていたとして、リンゴとバナナを目の前で食べ出したら、腹よじれて食べてる弁当吹き出していたと思う。
この映画の記者会見がマスコミをシャットダウンして一般人限定で一般公開されなかったことについて、このカラオケパセラを反省会のキャンプ地とする!
どうーも、O泉洋です!本日は、この映画の記者会見が何故、マスコミをシャットアウトして、一般人限定の記者会見になってしまった事についての反省会をします!
ちなみに、カラオケパセラのハニートーストは食べ放題です!おい!ハニートースト食わねえか?!
( 一同) イェーイ!
じゃあ、そこの絵画教室でティッシュ箱ばかり描いていたお父さん!
はい!私は、ティッシュ箱を描きまくっていましたが、スーパーの店員さんと、別れた嫁に、
そんなに、大量のティッシュを買って、何をしているの?何か、別のモノをかいているんじゃないの?
と、言われてしまいました!
しょっぱなから、下ネタかよ!? 俺はO泉だけど、それがどうした?
はい!つまり!今回の記者会見が公開されなかったのは!田中圭が
うるせー!メタルKなら知っているけど、田中圭なんか知らない!田中圭は女子高生に殺されたから、もう故人だ!
お前が見たのは、レビー小体型認知症からくる幻視だ!ちゃんと、病院に行って治してこい!
いーかー?今回、記者会見が非公開になったのは、お父さんが、お米を買わなかった事が原因だ!覚えておけ!
それから、ティッシュのオッサン!今日からお前のあだ名は!
ティッシュはやっぱり、エルモアよ?
だっ!
あのー?
はい!そこの!デスマスク石膏像の男子高校生!
今回の記者会見が開かれなかった原因は!
キム・ムジュンと密会したのが!
俺はO泉だが、黙れー!
あれはな?きっと、茶飲み友達だよ? 「 茶飲友達」 という映画を見ないと意味わからないけどな?
今回、記者会見が非公開になった原因は!
奥さんが、お米を買っていたのに、お米を買っていないと言ったのが原因だ!
今日からお前のあだ名は、
関西万博のダビデ像、どうやって会場に運んだの?このムンク顔のフツメン、チェリーボーイ野郎
だっ!
あのー、
何だ?あだ名がチンパンジーの女子高生?
私のお父さんが、50歳過ぎの男性の方、声優になれるチャンスです!BSの新番組のナレーターのオーディションに申し込んだんですけど。
何か、うさんくさい話しだなー?
一時審査で、写真とプロフィールと略歴をメールで送信したら、しばらくしたら、
あなたは、第一次審査に合格しました。つきましては、オーディションを行いますので、✖️岡の面接会場に来てください!とゆー、お手紙に添えて、第一次審査合格の表彰状が届きました!
芸歴が無い素人が何で、一次審査に通るの?
イミフですよねー?で、父親は、✖️岡まで車を走らせて、オーディション会場に行ったら、
台本と、プロフィールを書く用紙を渡されて、面接官から、
30秒の自己アピールタイムがありますので、考えておいてください!
と、言われてオーディションに備えました。
ほーほー?じゃあ、何でそんなに黄色いんだよ?
( 無視して) はい、で、自分の番が回ってきた、父は、とっておきのネタを脳内再生していました。
病人28号さん〜?どうぞ、お入りください!
と、言われた父は、オーディションの会場の扉を開けて愕然としました。
どないしはりました?
はい、オーディション会場には審査員が女性四人しかいなくて、ネタを即興で変更しなければならなくなりました。
その時に用意していた男子にはバカ受けする鉄板ネタの、風俗に行ったら、小人の女が出てきたという漫談はできなくなったので、
急遽、自分が彼女とのドライブデートの時に必ず、当時、彼女の友人を名乗る外人が、いつも同乗してくるから、
悪いけどさ?その隣りにいる外人は何者なの?
と、聞いてから、肝心のオチを言う前に、ブザーが鳴ってオチが言えなかったんです...。
そりゃ、落第するわー?それで、それで?
はい、それから暫くして、第二次審査の合格が届きました。
伝わってくるのは、キミの熱気ばかり。それから、それから?
賞状と、テア✖️ルア✖️デ✖️✖️の一員になりました!が届きました!
バカじゃないの?合格するわけないじゃん?
はい、それから、事務所から、電話があって、
おめでとう御座います!貴方は当事務所に所属が決まりました!つきましては、入会金26万円と、月謝二万円を三週間以内に払ってください!
ちなみに、三週間以内に払わないと、不合格になって、またオーディションを受けなおさないといけないそうです!
バカじゃないの?詐欺じゃん?そんで、
クレジットカードが止められていて、まとまった代金が用意出来なかった父は秋のオーディションに向けて自主レンやってます...。
ところで、今回の映画の宣伝が非公開になった理由は?
はい、永野芽郁がオールナイトニッポンで、シラを切ったのが、理由...
案ずるな、受験生!今回の記者会見が非公開になった理由は!
お米を買った事が無いと、失言したのに、謝罪しなくて、撤回より修正ですと言った事が原因
だっ!
今日から、お前のあだ名は、
きゃりー✖️みゅぱみゅになれなかった、露出の高いDVDを何枚か出して消えていった、元ジュニアアイドル。
だっ!
あのー、チェリーガールだけど、石膏像を描いていた、おにゃの子ですけど...。
黙れ!早すぎるよ?シカ!!
あたしー?ぶっちゃけ、チェリーガールで清純派なわけー?なんだけどー。このご時世、清純派って、芦田愛菜か、佳子様しかいなくねー?
永野芽郁って、ぶっちゃけ、清純派じゃなくねー?あんな、でかいハーレーを乗りこなしているんだから、ありとあらゆるモノを乗りこなしているんだから、男も
黙れ!チェリーガール!お前のパイ生地、菊練りしてやろうか?!
今回の記者会見が非公開になった原因は!
処理水を汚染水と言った事が原因だぁぁぁ!!
チェリーガール!今日からお前のあだ名は!
チュニチュニガール( by.大江千里) だー!!
と、その時にカラオケルームの呼び出し電話が鳴る。
あれ?俺はO泉洋だけど、何も注文していないのに、何の電話だろ?もしもし?
やー!どうも!小泉進次郎です!私も一言、物申して宜しいでしょうか?
どうぞ、どうぞ。
今回の記者会見が非公開になった事に関して議論するならば、この問題は気候変動のように、楽しく、カッコよく、セクシーであるべきだと思うのですよ?
O泉洋は電話をガチャ切りする。
意味わかんない!? だから、アタシテレビって嫌い!!
長い前置きはこれくらいにして、
↑ なげーよ
文句なしの傑作!原作者が脚本から、制作から、ロケ地決めたり、ロケ弁のお世話したり、作品に対しての愛が溢れて止まらない。あなたに、微熱奪われる。
キャスティングも最高!大泉洋は鉄板だけど、永野芽郁のやられっぷりと、リアクションもイイネ👍
せっかく好演したのに、何であんな軽率な行動するかねぇ?頭悪くない筈なのに馬鹿だな?
大森南朋のお父さんは、少しコント寄りの演技だったが、作者のギャグ漫画の登場人物に寄せていたのかな?本人的にはもすこし、普通のイケメン演技をやりたかったのかと妄想しますた。
宮崎のロケ地が、いい感じに田舎で良かったんだけど、周りにコンビニすらない地域で食事の手配が大変だったそうです。
あとねー、絵画を鑑賞する趣味が無い人にも、この絵画は上手いと思う絵画が盛り沢山で、これだけでも美術館で鑑賞した気持ちになれます。
スパルタ教師の大泉洋だけど、性根は優しくて、今際の際に、教え子の絵画展に来た時のエピソードなんか、これ見て泣けない奴は人間じゃねー!てめえの血は何色だぁー!?
さぁ、さぁ、ラストシーンの大泉洋と永野芽郁の会話シーン!これが、これが、もう至高だ!
うーん!この映画は原作を越えたかもしれない名作だ!今すぐ、劇場に行きましょう!!
俺は、良い映画か、悪い映画かについては、一度も嘘を言った事がないから、信じてください!面白いぞー?
やり続けることの大切さ
宮崎の美しい海岸にある美術教室。厳しいけどまっすぐで嘘偽りない先生。
とにかく人物を描ききった脚本が素晴らしかった。俳優陣も最高の演技。監督も音楽も。
残りの人生が少ないのに、咳き込みながら書き続ける日高先生の姿に感銘。命が燃え尽きるまで、真摯に何かをやり続けることが大切なんでしょうね。
永野芽郁は化け物を実感。これから出なくなるのかな。改めて、惜しい。
描け
作品とは一切無関係とは言え、最悪のタイミングでの公開。
渦中の主演女優の事ばかりSNS上で炎上しているが(“相手”はほとんど叩かれていない男尊女卑のような謎、何の圧力かワイドショーで一切報じられていない謎)、一番気の毒なのは原作者だと思う。
ファンの間でも名作と誉れ高い原作者・東村アキコの自伝的コミック。
思い入れあって、映像化のオファーは断ってきたほど。
が、お気に入りの女優が演じてくれる事で、承諾。
プロデュースや脚本も兼ね、入魂のほどが窺える。絶対に失敗は出来ない。
その矢先…。
作品とスキャンダルは別。感動した! キャストの演技が良かった! など絶賛の声の一方…
不倫女優の映画なんて見たくない! 最低! 中に作品もろとも誹謗中傷の声も…。
本人たちもコメントを出さず、双方の事務所も否定しているが、何も無かった訳はあるまい。身の振り方、対応の仕方、浅はかだったと思わざるを得ない。
しかし、この作品が“あの不倫スキャンダル中の…”と記憶されるのだけは余りに惜しい。
原作コミック未読だが、私の耳にも心にも、先生のあの言葉が忘れられない。
描け!
宮崎に住む林明子は、小学生の頃に漫画に一目惚れ。
将来の夢は決まった。漫画家!
絵を描けば親や学校の先生は褒めに褒める。天才だ! 宮崎のゴッホだ!ピカソだ!手塚治虫だ!
もう漫画家になるしかないじゃん。
一応美大に通っとこう。さすがにそう簡単には受からない。塾みたいに絵画教室にでも通っとくか。
同じく美大を目指すひねくれ同級生・北見の紹介で、海辺にあるという絵画教室へ。月謝は5000円。安ッ!
何枚かデッサンを描いて、意気揚々と。
そんなに褒めないで。
…ところが!
「ハイ、下手でーす!」
初めて言われた酷評。
私にそれを言い放ったのは、この絵画教室の講師、日高先生だった…!
絵画教室と言えば、小綺麗なアトリエ風で、生徒たちが優雅に絵を描く。先生は勿論物静かで穏やか。
…何、ここ?
木造のボロ教室。生徒たちは何かに取り憑かれたように一心不乱に絵を描き続ける。
最たるは、講師の日高先生。ジャージ姿で常に竹刀を持つ。
下手くそ! 何描いてんだ!? よく見ろ!
竹刀と共に飛んで来るのは、罵詈雑言、暴言の数々。
二言目…いや、一言目から言うのは…
描け。描け描け描けェーーーぃ!
何なの、ここ~ッ!?
今なら完全コンプラ的にアウトのスパルタ。
生徒たちはビクビク。明子も初日からうんざり。
だけど、有名な先生ではあるらしい。美大には通わなかった異端児。
確かに絵は上手い。お手本で描いたデッサンにぐうの音も出ないほど。
いつもいつも、怒鳴ってばかり。怒ってばかり。
だけど、笑う時は大声で笑う。
珍しく褒める時はストレートに褒める。
真っ直ぐ。熱い。
そして面倒見が良くて、根は優しい。
腹痛仮病を装い、母親が迎えに来てくれると嘘まで付いて早退した明子。ところが教室に、迎えが遅くなると母親から本当の連絡。
日高先生が凄い形相で追い掛けて来る。
バレた! 殺される…!
しかし先生は、迎え遅くなるって言うのに、どうやって帰るんだ?
バス停までおんぶ。バスは行ってしまい、次のバスが来るまで一緒に居てくれる。
バスが来て帰り際、一日で治して明日必ず来いよ。そして描け。
このシーン辺りからかな。日高先生の事が好きになり始めたのは。
日高先生は見る目も確か。
当初は貶した明子の絵に才を見出だし、指導はさらに厳しく。
描け描け描け。
その甲斐あって、明子の絵は上達。本当に美大を目指せるまでに。
目指すは東京の美大か金沢の美大。
まずは東京の美大の受験。手応えあり。受かったんじゃない?
しかし、結果は…。しかもそれを、苦戦の金沢美大受験中に知ってしまう。
普段は楽観的な明子だが、メンタル弱い点も。すっかり自信を失ってしまう。
日高先生からは鬼電。お前、絶対受かれよ! 落ちたら承知しねぇぞ!
プレッシャー掛けないでよ…。でも、それが刺激に。
結果、自信無かった金沢美大に見事合格!
これで私も晴れて美大生。しっかりとした絵の勉強が出来るキャンパスライフを…。
地元・宮崎を離れて…いや、もっとよく言うと日高先生から解放されて、絵を描かなくなり…。
新しく出来た友達と遊び呆けて、イケメン同級生と色ボケして…。
ちゃんと描いてるか? 時折掛かってくる日高先生の電話にもうやむやに…。
せっかく上達した絵も才気を失い、教授からは厳しいお言葉…。
学校だから課題が出る。夏休み中に大型キャンバスに自由課題で絵を。
帰郷して絵に向かうが…、絵が描けない。
怖くなって、私は何を描きたいの…? 塞ぎ込んでしまう…。
心配した両親が日高先生に連絡。駆け付けた日高先生だが、当然優しい言葉を掛けてくれる訳がない。
何しとんじゃ!
描けないんよ! 描きたくないんよ!
だったら死ぬ気で描け! 描くしかないんじゃ!
文字通りぶつかり合って、明子は絵に向かう。
今の自分の自画像。完成して提出したら、教授から褒められた。
不思議と日高先生から叱咤激励を受けると絵を描ける。
しかし、ひと度離れると…。またまた怠惰なキャンパスライフに逆戻り…。
今は漫画家として成功。だけどあの頃は、ダメダメ愚かでバカな私。
そんな私に先生が教え、叩き込んでくれた事。
今思い出すととっても大切な経験や日々。そして後悔…。
明子のナレーション。先生、あの時はゴメンね。とっても後悔してるよ。先生と居酒屋に行ったのはあの時一回だけだったね。タイムマシンがあったら…。
などの台詞から、何となく予想は付く。
それがまたしんみりさせる。
登場人物たちもダメ人間が多い。明子は然り。明子の両親も親バカでバカ親。娘思いだけど。
日高先生も頑固で、人によっちゃあ嫌いなタイプ。教室の女の子をチンパンジー呼ばわりするのはさすがに…。和田アキ子と同レベル。
人は必ずダメダメな部分がある。それも踏まえて、触れ合い育んでいく様が堪らなく愛おしい。
美大卒業後を悩んでいた明子。
日高先生の強引な口利きで美術を教える仕事に。
…かと思ったらそれがダメになって。
せっかく戻ってきたのに。仕方なく、教室で教える事に。ほとんど無給。
そしたら、高い金出して美大行ったのに帰って来てろくに仕事をしない娘を、バカ親が珍しくお怒り。父親の会社のコールセンターに就職。
うんざりする仕事、嫌な先輩。
ここから脱け出すには…
漫画。色々回り道したけど、漫画家になりたかったんだ、私は。
漫画に打ち込む。仕事、教室、漫画の三足のわらじはキツい。疲労で倒れる事も…。
現状を変える為に。かの集英社の新人賞に応募。
結果は…。入選。賞金も。が、この時規定に反していた為デビューとはならなかったが、担当者からは期待を寄せられる。
明子は漫画を描き続け、絵も上達。才能を開花。
そして遂に、漫画家としてデビュー。
ヤッター! 夢にまで見た漫画家! 会社辞められる~!
ちとここら辺、とんとん拍子過ぎてご都合主義のようでもあるが、実際も概ねそうなのだから文句は言えない。
元々才能はあり、美大にも受かり、漫画家デビューも果たした。ミラクルガール!
だけど、一つ問題が…。
漫画家が夢だった事を日高先生に打ち明けていなかった…。
きっと日高先生は、私が画家を目指している前提で、目を掛け厳しく指導してくれていた。
それが漫画家を目指していると知ったら…。
漫画だァ!? そんな下らんものは辞めろ! 画家になれ! 俺の跡を継げ! 描け!
…って言うに違いない。
いつまでも隠し通せるものではなく、恐る恐る漫画家デビューした事を打ち明ける。すると…
これ、お前が描いたんか? 凄いな!
こういう人なのだ。人が一生懸命やってる事や夢は絶対否定しないし、褒める時は褒める。
しかもお金も稼げる。どんどん描け!
その上で、二人展。日高先生がずっと言い続けている事。
二人で絵を描き溜め、展示会を開く。先生の夢。
いや、違うんよ、先生。私は二人展をやりたい訳でもないし、画家になりたい訳でもない。漫画家としてやっていきたいんよ。
だけど、日高先生はやはり言う。それでも描け。とにかく描け。
日高先生が二人展をやりたかったのは本当だろう。その為に絵も描いていた。
日高先生が言う“描け”とは、漫画家であっても画家であっても、描くという事を怠るな。
どんなに描いたっていい。それが無駄になる事は決してない。
日々描く。それは絶対に自分の身となり、為になる。
スポーツ選手が基礎トレーニングを怠らないのと同じ。大谷だって特別な練習をしてる訳じゃなく、何度も何度も、今も、バットを降り続けている。
基礎が最も大事。
だから、描け。
漫画家デビューして世間的には“立派な人”になった明子だが、描くという事、その意味…いつしか忘れていた。
漫画は描き続けていたけど、締め切りに追われて。
上京してお洒落な東京生活にもエンジョイ。
だからまた後悔している。
ある時日高先生から電話。また“描いてるか?”とか二人展の事かと思いきや…、
癌になってしもうた。後4ヶ月だと。
…えっ?
忙しい中、帰郷。先生は入院せず、絵を描いていた。
二人展を諦めていない。時間が無い。自分にも、描け。
そんな事より入院して! 自分の身体を労って。
そう念を押して東京に戻ったけど…
現実逃避するかのように、仕事に没頭。
また同じ後悔。向き合う事が出来なかった。
ある時、電話。もう察しは付いた。
あまりにも早く、日高先生は逝ってしまった。
300年は生きると思ってのに…。
葬儀。教え子たちが集う。
在りし日が蘇り、笑い、泣く。
散々怒鳴られた事も、厳しくされた事も。
時々褒められた事も。
今となっては全てが良き思い出。
失って気付く。その存在。
居なくなって気付く。その言葉。
描け。
日高先生、ゴメンね。私はちゃんと描けているのかな…?
スキャンダルは残念だけど、永野芽郁の女優としての才に一点の曇りナシ!
キュートさ、抜群のコメディセンス、喜怒哀楽メリハリ、芝居の間やテンポ…。
原作者の太鼓判に間違いは無かった。
今は苦境かもしれないが、このまま永野芽郁という才能がフェードアウトしてしまうのは惜しい。いずれ…。
今年も続く大泉洋無双。今何をやっても絶好調男に、またまた。
大泉洋本人はこんなにおっかなくて厳しい人物ではないのはバラエティーやワイドショーなんかで見るユーモア&ナチュラルな人物像から分かるが、びっくりするくらいピタリとハマる。
熱くて、優しくて、面倒見がいい所、周囲を虜にする所は本人にも通じる。
特に良かったシーン。明子の後輩で不良から画家になった今ちゃん。個展でライブ・ペインティングを披露。が、いつぞやの明子と同じく描けない。そこに、日高先生が。もう車椅子で身体は弱り、絞り出すような声で、いつもの一言。
描け。
この時の“描け”がかっけぇ~! 私の身体にも電気が走った。
主演二人の好演、二度目の共演となる絶妙な掛け合い。
大森南朋とMEGUMIの憎めないバカ親っぷり、出番は少ないが注目株・見上愛のクールな佇まい。
ベタな演出や展開も見られるが、日本映画の良心とでも言うべき良作。
東村アキコから日高先生への、これ以上ないラブレター。
原作コミックも読んでみたくなった。
ラスト。海辺での明子と今は亡き日高先生の対話シーンが良かった。
もう二度と会えないけど、もう一度会いたい人とこんな風に再会出来たら…。
後悔を謝り、話したい事、伝えたい事、いっぱいいっぱいの感謝を。
あの時厳しくしてくれて、叩き込んでくれて、教えてくれて、今の私を描いてくれて。
なら、もう大丈夫だな。
別れは寂しいけど、私の事を見てくれて、一人一人を見てくれて、いつも真っ直ぐで、誰よりも真人間だった。
描け。
耳にタコだったあの言葉を、今はそう思わない。
描け。描き続けろ。
先生、私は描いてるよ。
それは先生からのエールでもある。
生きろ。自分の人生を、しっかり生き続けろ。
誰の心にも響く金言。
描け。
🥺
永野芽郁と見上愛目当てで映画館に足を運んだので作品自体は期待していなかったのですが、予想以上に良い作品でしたね。
スポ根ドラマに出てくるような熱血教師との長年にわたる交流が素晴らしいです。
原作が漫画ということもあって、漫画チックでコメディタッチの展開なのですが、後半はウルウルきてしまうように盛り上げてくれました。
教師の絵画に対する一途な愛情に心打たれました。
ただ、共演の見上愛は去年の大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長の娘、藤原彰子役を演じてからファンになりましたが、この映画では出番が少なくて残念でした。
最初から最後まで「かけー!かけー!」
大泉洋の「かけー!かけー!」がうるさ過ぎて、そこしか思い出に残らない…。実際にそうだったとしても、もう少し何とかならなかったのだろうか⁈この作品に対する東村アキコ氏の思い入れは格別で撮影は全て氏が付きっきりだったらしい…。
アキコ氏の恩師へのレクイエムなのは分かるが…
偽りには成ってしまうが物語りとしては、もう一つ脚色してでも盛り上がりが欲しい所。
だって映画なのだから…これがTV版のスペシャルなら解るが、観客は2時間弱の物を観る為にその前後の何時間かを潰し劇場へ行き約2千円弱の料金を払い特別に観るのだ。其処を考えて欲しい。
「嘘は伝えたく無い!」←分かるよ! でもね映画にした時点でそれはもう「ホント」ではないんだよ。だって最後の恩師とのやり取りだって想像の世界でしょっ‼︎
アキコ氏の思いが強過ぎた作品となってしまった。
描けー時間がたっても変わらないもの
永野芽郁は、ちょっとどじだけど、変なところに一生懸命な、古いところだと、『スチュワーデス物語』の堀ちえみのような、「不器用な主人公の一生懸命さ」を演じさせたら右に出るものはないです。昨今の週刊誌記事の影響で、どうしてもフィルターを通して見てしまいがちですが、とてももったいないと思いました。『そして、バトンは渡された』でも泣かされましたが、今作も素晴らしい演技をしています。
破天荒な日高先生役の大泉洋は、当て書きかと思うぐらい役にフィットしていて、この役は他のだれもできないと思いました。
時間がたっても変わらないものというのは、「本物」を指していて、それを描くということは、「ごまかさずによく生きること」ではないかという気がしました。そういえば、『海の沈黙』でも本木雅弘演じる津山竜次は、最後まで渾身の力で海の絵を描いていました。やはり、「海」は生命の源なのですね。
でも、斉藤由貴が出ていたのには気が付かなかった。
私もこんな恩師に出会いたかった
本当に若い時って目の前の嫌なことから逃げる事って、たくさんあるんだよね。
だから、毎日楽しいことしかやらない。主人公が特別ではなくて恩師に出会った事が特別。
大人になるとこれがよくわかる。怒られた時に嫌な思いもするけど我慢出来るようになってるわけ。
今の人達は体罰とかうるさいから、昔はガンガン殴られたし、怒られたけど、あんなに優しい先生じゃなかった。
おんぶなんてされた事ないし、バスが来るまで一緒に待ってるなんてありえない。だから、先生の葬式で涙が止まらないんだよね。わたしは従姉妹の叔母さんがそうだった。
うちの両親共働きだから、躾がイマイチ教えきれてなかった。小学生の頃、夏休み母が病気になって動けないから叔母さんの所に預けられた時は大変だったけど、大人になってから所作とか教えてもらったことが大人になって社会に出て恥ずかしい思いをしたことは一度もない。もう亡くなったけど叔母には感謝します。
場面展開がいい
高校生から漫画家になる社会人までの時間配分が最高にいいと思える作品でした。
高校、大学、社会人それぞれがちゃんと描かれていて、重要なポイントも分かりやすく表現されているため凄く見やすい映画です。
面白くはありますが、動きが若干コメディよりのシーンが数ヶ所あって、個人的にはリンゴとバナナのシーンのような笑いでとどめておいて頂く方がいいかなぁって思います。
最後のシーンは先生の登場と無数の紙が舞う映像はない方が泣けた気がします。
あなたの若い頃はどうでしたか
自分の若い頃と正直に向き合う事って難しくないですか。若くて未熟で愚かだった自分。自分のことを真剣に怒ってくれた師匠。これは、そんな未熟な自分と亡くなった師匠に対する愛をこめた鎮魂歌です。
原作は全5巻ですが感覚的には7割くらいに端折られています。エッセンス部分は残して映画のためにほんの少しだけ追記した感じ。しかしながら原作を読んだ者からすると、ちょっと物足りない感じがしました。ちなみに原作のあき子さんは、映画以上にカッコ悪いし、後悔が半端ない感じですよ。日高先生の印象は変わらないですけどね。
最も印象に残ったのは先生の死後、お弟子さん達が集まって先生を偲ぶところかな。今ちゃんへの、そして全員への最後の言葉が「描け」。先生らしいなと皆、思ったでしょうね。
それとあき子さんの後悔の象徴、先生が残していった高級焼酎。あれを思い出すといつでも辛くなるやろうと思います。ホンマ詰まらないことで人生に数回しかないような機会を逃したと。先生を笑顔にできる機会を永遠に失ってしまったんやなと。時は戻せない。切ないね。
出演者の皆さん、宮崎弁でがんばっておられました。大泉さん、永野さん...みなさん、お疲れ様です。
★追記
色々書いてるとレミオロメンの3月9日を思い出した。日高先生の存在や「描け」の言葉は、あき子さんを強くしてくれたのでしょうか。そういう人と出会えることは幸せだと思います。でも、それは自分が年を取り、先生を喪ってから初めてわかる。切ないものです。
原作者が脚本を担当している安心感
原作者の東村アキコさんが、脚本も担当しており安心して楽しめます。全体的に原作よりライトな印象を受けますが、先生との想い出のシーンはちゃんと泣かせてくれます。宮崎県への愛情も感じられました。
最後の方は主人公の心象描写が多くなり、原作と乖離しますが、永野芽郁さんが長尺で大画面に映し出されるシーンは見応えがありました。
とにかく描け!
気になってた映画だったので鑑賞しました!
漫画家になるという夢を持つ、ぐうたら高校生・明子。
人気漫画家を目指していく彼女にはスパルタ絵画教師・日高先生との戦いと青春の記録があった。
先生が望んだ二人の未来、明子がついた許されない嘘。
ずっと描くことができなかった9年間の日々が明かされる── 。
というのがあらすじ!
原作は未読で鑑賞しました!
東村アキコさんの自叙伝のような映画で観る前に少し調べました
観たことあるドラマの原作を描かれててびっくりしました!
朝の情報番組に出演されてて面白い方だと思いましたし映画の制作のいろんなことに関わってたのがさらにびっくりしました😳
あともう一つ有田さんが出てたのも!笑
熊本弁が印象的でしたけど宮崎弁も違和感なさそうでしたね
でも東村アキコさんのお父さんは鹿児島弁のように聞こえたかも…?
そして日高先生はぶっ飛んだ先生でしたね笑
竹刀を振り回したりアイアンクローしたりすごかった!笑
今だったら絶対に問題になってそうな美術の先生…笑
でも絵について真摯に向き合ってるし生徒たちにも全力でぶつかってるとてもまっすぐで素敵な先生だと思います☺️
あとノストラダムスのことで喧嘩してるの面白かった笑
日高先生はひたすら描けと言ってましたけど呪いのような言葉だけどで大切なことでしたね
スポーツとかでも1日でもサボると大変ですし絵でもそうだったとは知らなかったです
あと観て思ったのは恩返ししたい時にはその人はいないことが多いですね
日高先生が金沢に来たときに友達を呼ばなかったことが印象に残りました
自分はそういうことがないように生きていきたいものです…
やっぱり大泉洋さんや永野芽郁さんの演技よかったです!
あと両親のキャラがよかった!笑
今ちゃんも!
みんながみんなそうだとは限らないですけど宮崎の人たちってあんなに褒めるんだなと思いました笑
でもとても素敵だと思います😊
個人的にとてもいいと思いましたし楽しめました!
芸能人はイメージが大切なので今いろいろ騒がれてますが当人たちの問題で周りがとやかく言うことではないと思います
なので騒がれてることで気になる方は観ない方がいいと思います
素敵な映画をありがとうございました!
こんなに心を打つとは
原作知ってるから泣くことになるのは分かってたけど、それにしても、というくらい心に響いた。前半からすでに涙が止まらなくなり、終わった後もレビュー書きながらこんなに泣き続けてるのは初めてかも。エンドロールのmessageという曲も雰囲気に合ってた。
永野芽郁ちゃん、本当に良かった。自由奔放でお調子者ながら、誰もが通る葛藤や怠惰や後悔を力強く乗り越えていく様子がとてもハマっていた。お願いだから早く役者に戻ってきてほしい。大泉洋も流石のハマりっぷり。こういう人、近くにいると鬱陶しさもあるけど、いなくなると本当に心許なくなるよね。この二人だから良かったと心から思う。
別離のシーンで御涙頂戴にするのではなく、人と人とのつながり、ぶつかり合いで後から思えば傷つけたよね、もっとこうすべきだったよね、という、誰もが通る感傷をモノローグで入れてるのがまた心を揺さぶる。個人的には金沢でごはん作ると言ってくれたのに一人で寝かせて帰って行ったシーン、一番リアルで後悔しそうで切ない。
今、十分に胸を張った人生を生きていないという後ろめたさ、後悔があるからこそ、描け!とただただお尻を叩いてくれる、自分の未来を一心に信じてくれる存在がどんなにありがたいか。歳をとってどんどんそういう人がいなくなるとますますそう思うんだろうな。
これが親との関係性だとリアルすぎて辛すぎて見たくはなかった気がする、けど恩師という自分にはいないけど身近な存在、という題材が丁度良かった。
本当にいい作品でした。
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そういや後ろの方ですごい轟音で鼻を啜ってる人がいた、最初いびきかと思ったけどどこも泣きどころばかり、数列離れてたのでうんうんここ泣くよね、と思いながら聞いてたけど真横の人とかはすごかったろうな。。
原作者の思い入れ
永野芽郁、大泉洋は自然にスクリーンの中に存在し、魅力ある人物に仕上げていたのは流石。見上愛もさりげなくてよかった。両親役のMEGUMI、大森南朋。特に大森のオーバーな芝居には閉口した。まるで再現ビデオを観ているような気分になった。
エンドロールの脚本や製作に原作者の名前があったので納得。永野芽郁のモノローグが随所に入るところがいかにも漫画的だった。けれども映画は映像で見せるもの。せっかく芸達者を起用したのだから、演技を信頼して、表情や仕草から読み取らせる脚本そして演出であるべきだと思った次第です
各科串鰍
もともと見ようと思ってたけど、朝イチで東村アキコ先生が出て宣伝してたのを見て、より興味が湧いて鑑賞。セットや画角やライティングにこだわった映像と小気味良い編集。物語は長期間を描くためのダイジェスト感はありつつも、感情の波を素直に見させる良作でした。先生が見所ありと長年目をかけてきた教え子に、数年経ってから実は最初から漫画家志望だったことを告げられる悲しさと、教え子の後悔がしっかり伝わってきた。予告編のイメージではもっともっと辛い修行のシーンがあるのかと思ったら、ほぼ予告編程度で終わった。フジテレビでCMがわりに散々見てしまったからな。
演者は、大泉洋も永野芽郁も期待通り、特に永野芽郁はやっぱりうまいなぁと理解させる説得力があった。大泉洋は、持ちネタの一つを出した感もある。両親や見上愛たちも邪魔しない程度でむしろOK。
しかし公開直前の場外のゴタゴタは本当に勿体無い。共演で親密になるのは仕方ないかも知れないけど個人的には二股の方が印象悪いな。ただ今後清純派は名乗れないまでも、永野芽郁will return, I believe.
マンガ「アオイホノオ」的な?
原作マンガは未読です。だから、予告編を見て、1人のマンガ家のデビューまでの自伝的なモノかなと思っていました。
ちょっとなめて見始めました。
自分の中では、主人公は明子(永野芽郁)から日高健三(大泉洋)に代わり、日高の物語として観ていました。
もともと明子だけというより明子と日高の物語という感じなので、あまり影響はないと思います。
それでも、日高健三は、言葉の足りない情熱家で、平成・令和の世ではNGなタイプのようです。
「描けーっ!」の連呼に、言葉の単純さよりも深みを感じたのは、自分もそのタイプだからでしょうか。ついつい「とにかくやってみて」と勧めたり話したりすることが多いので、よく「言葉が足りない」「説明して」とか言われています。まさに日高健三です。
日高健三は29才の時から絵を始めたことを伝えます。美大にも行っていないことも伝えます。それこそちゃんとした「教育」は受けていないのです。油絵画家につき何枚も何枚もデッサンしていた、日高にとってはそのことが基礎でありコンプレックスであり、そして宝なのだと思います。
ちゃんと「教育」が受けられるのなら受けさせてやりたい、そんな日高の気持ちは言葉足らずな優しさとして、罵声だったり竹刀だったりと表現してしまうのだと。
「理屈じゃない、考えるな」
なにかの映画で、そんなセリフがありました。「かくかくしかじか」の中でも「考えるな、描け」と日高は繰り返し言っています。
それを乱暴なアドバイスというのは厳しいと思います。
「かくかくしかじか」の中盤、明子が絵画教室で日高の手伝いをします。日高の「描けー!」の後に生徒に寄り添うように細かいアドバイスをします。それが理想ですよね。暴言ではなく細かい説明や支持・アドバイス。
そして、東京に出ていった明子に、日高は「最近の生徒は、俺のやり方ではうまくならん」と宮崎に戻ってくるようお願いをします、日高なりの言葉で。
それは、情熱だけでは伝わらない時代になったのだな、と思えました。
言語化・見える化しないとわからない、例えば、話しが前後しますが、明子が絵画教室に入りたての頃に、日高は明子のデッサンを見て「いいか、一度しかやらんぞ」とデッサンを始めます。これは暗に「見て覚えろ」ということだと思うのですが、通じないですよね、明子には通じたようですが。
そんな意味でも、テレビドラマ「不適切にもほどがある」ではないですが、昭和の世界なんだろうなぁと思いました。
なにかイチャモンをつけるとしたら、明子が初めて絵画教室に行った時に見せた変なアクション(竹刀をよけたり、日高に明子がひっぱられる)シーンはいらないと思いました。
もう一つ、ラストの海岸での明子と日高の会話も、その前のシーンで明子や日高のそれぞれの想いは想像がつくので、あえて言語化・見える化をしなくてもよかったのではないかなと思いました。
それでも、星は5つで大丈夫だと思います。
永野芽郁作品としては普通
永野芽郁作品はほとんど見てます。
不倫しようがしまいが今後もそれは変わりません。
永野芽郁目当てなので、原作は知りません。
東村アキコさんの漫画も読んだことはないです。
でもストーリーは面白かった。
あんなキャラ強い先生はそりゃあ、映画にしたくなりますよね。
永野芽郁の演技は高いレベルで安定していて、
特に素晴らしい!ってほどでもなかったです。
結論としては見て良かったです。
少し残念
何かを身につける、成し遂げる為には、やり続ける情熱が必要である事、それを続けるには、人の援助が必要である。ある意味で、大泉洋は人生をかけた応援、援助をする。
何故に、そこまでするのか?突き動かすものは何か?大泉洋の情熱の背景がわからい。書けと
いい続ける、根底がわからない。 気まぐれに近い、設定になってしまっていた。そこまで描いていただければと思ってしまった
大泉洋への期待度が高かったぶん、残念だった。
序盤の数分で例の件の印象は消えました
東村アキコさんの自伝漫画は面白いものばかりで、
なかでも本作はその最高峰に位置するといえるものですから、
永野さんのスキャンダル発覚前から楽しみにしていた映画です。
序盤の数分で不倫の印象は消えて物語に集中できました。
日高先生の「描け描け描け!」は御託よりも行動・集中という点で、
絵画以外の世界にも当てはまることなんじゃないかなと思いました。
日高先生は暴力的で言葉もきつく、デリカシーに欠ける面もありますが、
実際は教え子思いで憎めないというキャラを大泉洋さんが好演。
主人公・明子にとって、この出会いがいかに大きかったかが伝わります。
だからこそ、彼女が自分の本当の夢を語るシーンにグッときました。
永野さんも、私生活は何とも言えませんが、女優としては魅力的です。
立て、立て、立つんだジョー!的なヤツ
描くことは自分の人生を生きると言う事。ゆえに、四の五の言わずに描く。休まず毎日描く。描いて描いて描き続ける。
これが長距離走なら「走れ」、自転車なら「漕げ」、映画大好きものなら「撮れ」、音楽映画なら「弾け」、等々。言わば陳腐ネタです。で、ほぼこのスジの映画って、ムネアツ場面があります。そうなんですよ、だいたいムネアツ映画の建付けになってるんですよ。
これは、ちょっと違います。
コールセンターの仕事を辞めたくてマンガに打ち込み始めると言う、言わば逃走論的な転換です。ムネアツじゃなくてクスクスなんです。
先生の末期ガン告白は、「泣かしに入るで」の宣誓です。なんですが、そっからの展開もゴリ押し無しでアッサリしてます。よって、お涙頂戴系としての「濃さ」がないんです。過剰演出もありません。奇妙に美化される何かもありません。遠距離恋愛は自然消滅するんで、恋愛系に逸れることもなく。主題上を、淡々と走るんです。で、全般的にサラサラ。
これが、むしろ良かったです。
関和亮監督の前作は、コッテコテコメディの「地獄の花園」。このギャップ、スゲーw
全般的に画がきれいなことや、宮崎の風景の美しさ、宮崎弁の可愛さ、などなど。キャラも魅力的だったし、見終わってからの爽快感もあり。
良かった。
結構。
なんか、色々と大変そうですが「地獄の花園2」、待ってます。
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