かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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原作を想い出した
観たら東村アキコさんの原作「かくかくしかじか」を思い出した。
個人的には、マンガの原作の実写版で”原作を生かして”作られた最高作は「ちはやふる」だと思っているんだが、しかし、「セクシー田中さん」で揉めたせいか、これはなんとも原作通りで驚かされた。主演のお二人も原作から飛び出して来たみたい。あっと言う間に終わってしまった印象で、原作のあの、「厳しい修業時代」や「そうそう、大学に入ったら遊んじゃうよね、ダレるよね」というマンガらしい絵の中にある原作の時間の流れを感じるには上映時間が短すぎたかも。オッペンハイマーの無駄な長さを、これにくっつけて欲しかったぞ。
明日は天気が悪そうなので、M:Iの最終回を観に行こう。
気軽に楽しめて良い作品でした。
恩師と呼べる人が居ることの幸せを感じる
東村アキコ先生の自叙伝的漫画、「かくかくしかじか」を実写映画化した作品です。原作未読で申し訳ありません!
前時代的なスパルタ式・・・しかし月5000円の格安で絵画教室をひらく熱血先生を大泉洋さん好演されています。作品の良し悪しを見極める審美眼と創作の実力は一流だけど、教え方はパワハラ、モラハラ三昧の三流以下・・・なんとも不器用なところが最初は鼻につきました。
しかし、暴言を吐きつつも教え子を一人前にすべく全力で取り組む真摯な姿勢は、人を惹きつけ巻き込んでいく純粋なパワーを感じました。私も彼の人間的な魅力に吸引されてしまった様です。ついには、あの「描けぇ〜っ!」って怒鳴り声さえも頼もしく、心の支えにさえなる始末(笑)。
また、自惚れがちでさぼり癖があるけど絵を描く素質は素晴らしい林明子を永野芽郁さんが演じました。生来やればできるのに追い詰められないと本気を出せないし、出そうとさえしない意志の弱い人間の微妙な雰囲気が表現出来ていたと思います。特に大学生活、目の前の課題から逃避し現を抜かし享楽に流されて自堕落になってしまう部分は共感しかありませんでした!(笑)
いつも不器用に衝突しつつも心の中ではお互いを認め支え合う恩師と教え子・・・その二人の見据える先、将来の方向性が全く違うところがなんとも切ないですね。また恩師の純粋な、ある意味親より深い愛情を後追いで感じとれて、とても清らかで温かい涙が溢れてきました。
私にも恩師と呼べるような先生が居るのですが、今作を鑑賞し懐かしく思い出されました。幸いにもご存命ですが、いつまでもお元気でと願いつづけております。
雑音?に埋もれず、ぜひご鑑賞を。
宮崎の先生と絵のこと
大半を回想シーンが占める。
宮崎に住む主人公の林明子(永野芽郁)がチヤホヤされて天狗になっていた頃、日高先生(大泉洋)と出会いコテンパンにされる。林が逃げたりコケたり散々な目にあう。今、ちょっと話題の永野芽郁さん、もし偽装不倫だとしたら、大がかりなプロジェクトだなぁと、ふと思った。
私が観たのは午前中で比較的空いていたが、鑑賞中、声を出して笑う女性が多かった。斉藤由貴さんの登場シーンも何故か笑いが起こっていた。
主人公の心境を正直に描いている『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなコミカルさがある。
序盤からナレーションが悲哀に満ちていて泣けた。林明子の父親(大森南朋)の言動が笑えた。東京の岡さん(津田健次郎)の声、格好良かった(それは言うまでもないか)。
後輩の今ちゃん(鈴木仁)の言動が面白かった。1999年のノストラダムスの大予言が懐かしい。
林の受験勉強の方法はまともじゃなくて素晴らしい。くだらないことを暗記してテストするという試験は根絶して欲しいものだ。大学時代、金沢に日高先生が来て、炬燵じゃない場所で寝てたけど、エロは一切なかった。むむ( ゚ε゚;)。
ぐうたらだった林の後悔や複雑な思いは、自分の人生に重ねて考えることができた。
真っ直ぐな日高の「描けー!」が、刺さった。私も絵を描かなければ。
大画面で観る必要はなく、実話特有のインパクトの弱さは否めず、個人的であり狭い話であるが、山田洋次監督作品のようなテイストで、良い映画に仕上がっている。
観た後にパンフレットを読んでいたら、大泉洋さんが好演した日高先生が確かに実在していたことが伝わってきて、再び泣けた。
やっぱりダメだった。
東村アキコさんのファンで漫画は全て購入しています。
その中でも特に一番好きなかくかくしかじか。
観に行くか凄く迷いましたが、大好きな作品。
東村さんが脚本してる事もあり見に行きましたが...
やっぱりダメでした。色々な事が過ぎってしまい、感動的なシーンも全てなんとも言えない気持ちになりました。
原作が大好きなだけに本当に残念すぎる。
健一が1番キャスティング良かった
健一が漫画から抜け出したんかってくらい。健一主演で何かやってくれんかね?
原作が大好きで楽しみにしてたのに、主演がやらかして観る気失せてたけど、作品に罪はないから行った。
大泉洋のキャスティングに不満だったけど、実際の先生の写真見たらそっくりだった。漫画が美化してるんだなって感じた。
今スランプ真っ只中なので、大泉洋の「描け」が「やれ」って言われてるように叱咤激励された気分だった。
アキコが帰省して描けなくて、先生に詰められて泣いてるシーンが何故だが涙が止まらんかった。逃げたくなるくらい追い詰められたのに、すんなり描けてるあたりとか、わかりすぎた。
大泉洋の死にかけのシーンのメイクがギャクかってくらいやりすぎな感じがした。鈴木亮平みたいに痩せる努力しなかったのかな?
東村アキコが大泉洋にラブコール送って、何度か断ってるわけだから、そこまで思い入れなかったのかな???
最後2人で話してるシーンが自分のなくなった母と重なって涙止まらず。
ギャクシーンは漫画ほど破壊力もなく…。もっと面白くできたのでは…って感じ。
もっと泣けるシーンなんで素敵に映像化できない???よくある邦画の安っぽい話の進め方…。残念。
しゃしゃり出て脚本書かなきゃ良かったのでは。
漫画のが断然良い。
あとMEGUMIなんで出たの????つまんない芝居で良さが全く分からず。
見せすぎ予告のせいで退屈な本編に
原作と芯が変わらない面白さ
原作を換骨奪胎して、5冊9年間分の内容を2時間の映画として面白くまとめていました。
主演の永野芽郁に寄せてなのか、実際の東村さんが原作のこのエッセイマンガを執筆時には、バツイチ子持ちだったとか、学生時代の自分の内面の幼稚さや汚さ(のモノローグ解説)とかは、上手いさじ加減でマイルドにカットしてはいましたが、芯が変わっていなかった。
原作者自身が脚本も書き、東村さんの会社(東村プロダクション)自身が制作出資しているだけあって、受け入れやすい展開にまとめられていました。
実話ベースの邦画としては、佳作・良作の部類。
竹刀を使った暴力的パワハラの面は、時代だとしても納得いかないものの、先生の深い愛情と、油絵・漫画・小説全ての創作物は「描き(書き)続ける以外上達はなく、描きたくない時も描かないといけないし、サボればすぐ腕は錆びつく」ことを『描け!』の一言に込めた先生の信念は重要だと納得させられるものでした。
それを演じる大泉洋に拍手。
それだけに、フジテレビ制作+永野の不倫スキャンダルの影響はそれなりにあるのか、金曜夜回にしてはとても空いていて寂しい状況だったのがもったいないように思えました。
個人的には東村さんの会社が損しないといいなと思いました。
(さだまさしさんの映画『長江』を思い出しつつ)
全力の永野!珠玉の大泉!うん!
実は自分の中では永野はそれほど注目の存在ではなかったんだよね。でも今回は、まさに、
役に全力、振り切ってきた!
まあ、そう思えるのも、大泉洋の存在があったからかも。あの先生の存在感は、すごい!「セッション」を思い出させるような「スパルタ」。そこに理由も何もない。とにかく、
描けー
だよね。わかる、わかるよ!
そして、永野の、ジャージ、カッコいいね。あーゆー、スタイルは好きなので、欲しくなったな。
先生の最期は予想できたけど、とにかく
描けー
の連続がじわじわと作品を一つの方向に持っていった気がする。
しかし、永野の高校生は、、、、
ナシ
かな?ちょっと無理があったかも。化粧濃いし。でも全体的に永野のキャラは可愛かったよ。大学時代の堕落加減には腹が立ったけど。いつのまにか、先生目線で見ていたのかもね笑
★5だけど、パンフは未購入。
2025年度劇場鑑賞23作品目(24回鑑賞)
アキコさん、描き続けてください
原作漫画のファンです。我が家にも1人美大生がおりまして、描けなくなってジタバタする様子に何もしてやれない親御さんに共感の嵐です。
大森南朋さん、MEGUMIさん、良い味出てました。
本作は、東村アキコさんが脚本も担当されたとのこと。ちょいと主人公のモノローグが多すぎるシナリオに、「漫画ではあんなにテンポいいのにな」と少し残念な思いもしましたが、
日高先生を教え子たちが偲ぶ名シーンは、やはり作家本人が制作に関与した成果だったと感じました。死期が迫る日高先生の鬼気迫る「描け」は、大泉洋さんのの見せどころでした。凄い演技でした。
大事なシーンに過剰なBGMを被せない演出が良かったです。まったくの無音だった明子との別れのシーンは、たぶん東村さんの心象風景なのでしょう。スクリーン上に永遠に恩師を残せたなんて、何よりの恩返しですよね。
「先生、私がんばるよ」というセリフがしみじみと心に残りました。
主演女優のスキャンダルで、宣伝活動が十分にできなかったのが無念でしたね。俳優なんですから、道ならぬ恋のふたつや3つ、芸の肥やしでしょうに。何でも叩けば良いってもんじゃないと思いますけどね。
こんな先生に出逢いたかった‼️
自分の人生で、こんなに生徒思いで、熱くて、厳しくて
優しい先生に出会わなかった。
本当にアキコが羨ましい。
振り返ってみると、自分にも可愛げが無かったんだ、
・・・そう思う。
漫画家・東村アキコの自伝的漫画「かくかくしかじか」の映画化です。
アキコは小学生の頃から“漫画家志望“
と言う割には、さっぱり漫画を書かずに、美大受験を目指す。
のんびりしたアキコは
事情通の北見(見上愛・・・この人の、コメディセンス、楽しい)
の真似をして、日高先生の絵画教室に入ることにする。
そしたら昔よく言った「スパルタ教育」
竹刀を振るうわ、こずくわ、で、今時なら訴えられるかも?
でも、愛があるんだよね。愛が。
そしてアキコはめちゃめちゃ素直。
大泉洋は水を得た魚、日高先生にしか見えない。
永野芽郁ちゃんは、本当に、のんびりキャラで、すんなり伸びた
手足の美しいこと。
本当に主演女優にふさわしい逸材です。
(スキャンダルで、この作品の評価が左右されとしたら、とても残念)
期待通り!
永野芽郁さん
一言に込めた想いは大切な宝物
不器用だから教えたりするのは下手なんだけど想いが熱い人は昔はゴロゴロいたね。
口よりも手が早かったりもしたし。
いつから愛がこもった一撃が愛もヘッタクレも無い暴力に変わったんだか。
でも若い時に受けた言葉や想いは一生もんの宝物になったな。
互いの気持ちはズレているようにも見えるけど先生はなんもかんも見抜いているよ。
だからこそ『描けーっ!!』なんだから。
自分は大泉洋という俳優を誤解していたかも知れない。大いに笑って大いに泣ける126分間、実話が元の原作が劇場版に与えるエネルギーの凄さを感じさせる良作。
以前スクリーン上で出会った大泉洋という人は、「清須会議」とか「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」とか「新解釈・三國志」とか「騙し絵の牙」とか、私感では「だらしない印象」の演技が多かったので、この作品も騙されたつもりで観に行きました。しかし結果としてこの作品は大泉洋の記念碑的作品になるのではないかと感じるほど心変わりしました。
主人公の永野芽衣の独白から始まって、短いアバンの後すぐにタイトルが出る手法は多くの自伝的作品で使われているので慣れているのですが、予告編で観た映像が早めに登場してからはドンドンとストーリーに引き込まれていきます。広告宣伝がヘタクソなイメージのワーナーの配給作品ですが、予告編の切り取り方は実に良く出来ていると思います。
大泉洋は地上波での笑いの取り方には長けているので安心して大笑いできるのですが、永野芽衣とのやり取りで涙を誘う演技との落差が激しすぎて、ジェットコースターのように高いところから急角度で落とされる度に、観客からの鼻をすする音が聞こえて来ました。「地獄の花園」「マイ・ブロークン・マリコ」「母性」「はたらく細胞」などの作品では堂々と主役を演じた永野芽衣には、この作品をきっかけに今あるゴシップを吹き飛ばして活躍してほしいと思います。
原作者・東村アキコさんの気合いが入ってる
美術監修はもちろん、(共同)脚本・製作、そして方言指導。
撮影現場にもいて、求められたらアドバイスをしたという。
そして、日高先生役に大泉洋さんをリクエスト。
断られても何度もオファーして、最後は快諾を得たんだそうな。
この日高先生は、相当無茶な人物として描かれている。
その指導哲学は、一貫している。
「上手くなるまで、何百回でも、描け!」
そして生徒の面倒を、どこまでも見る。
それが、常人離れした人柄として現れる。
常人離れということを、おそらく当人は理解できない。
だから東村さん――映画の中の林明子は、大学進学後は、
本音は言えないけど、なるべく遠ざかりたかった。
それでも運命の糸は、2人を遠ざけてくれなかった。
東村さんは、原作を描いた経緯についてのインタビューで、こう語っている。
>これを描くまでは、逃げてたんですよね。要するに私は不義理をしたまま離ればなれになってしまって、ああ、まずかったなぁと思いながら生きてて。
先生を思い起こすことで、そういう自分にけじめをつけた、ということらしく。
だから、大切な作品なのですね。
――心して、観ました。
そして先生の真っ直ぐさを、受け止めました。
熱くて面倒くさい先生に涙出る
あの時の先生のことば。
2015年授賞式にて受賞作品の題材になってる恩師・日高先生のことを司会者に聞かれ、小学生の頃に出会う漫画、高校生になり絵画教室で出会う恩師・日高との思い出を語るペンネーム東村アキコこと本名・林明子の話。
ごみ捨て場に捨てられたマンガ雑誌を読んだ事を機に漫画家になりたいと小学生ながらに思う明子だが、それから高校生になりクラスメイト北見に月謝5千円の絵画教室を紹介してもらい行ってみることになるが…。
明子のイメージしてた絵画教室、…とは違い、バス停から走らされ、教室入れば先生は竹刀を手にと。ピりつく教室内の雰囲気に誰も話さな…話せない。
言葉足らずで生徒に気持ちを解ってもらえない日高先生だけれど、いつも“罵声に竹刀”で学生達から見れば怖い先生だけど、厳しさの向こうにはちゃんと愛、優しさ、気遣いがありで観てて泣けてくる。
今の10代~20代前半位の方があの先生の振る舞いを見たらどう思うかだけど、昭和を知ってる人には何か懐かしくもある先生の姿。
一部マナー悪い方がいて鑑賞環境は良くなかったが楽しめた、時間に余裕あるならもう一度いい環境で観たいと思う。
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