かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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どうにもこうにもスパルタは苦手で…
こんな役柄に成り切れる永野芽郁さんは、とても得難い女優さんだと思います。
文春が報じた不倫騒動のことは、雑誌もネット記事もなにも読んでいないのですが、『真相をお話しします』をみた方なら、むしろ文春の記者たちこそどんな使命感や責任感で追及しているのか知りたいと感じているひともいるのではないでしょうか。
ま、それはいいか。
個人的には「スパルタ」は「パワハラ」と同義だと思っているので、結果として何かを成し遂げた弟子がいたとしても、一方で多くの人の心に傷を与えたであろうことについて触れられないのはどうにもバランスを欠くように思えてしまう。あの〝チンパンジー〟のネタだって最後は笑いに昇華してたけど、私にはいじられた本人も含めてみんな無理をして合わせているようにしか見えず、うすら寒さしか印象に残らなかった。
とはいえ、自分の青春の大事な時期に深く関わりを持った人が思いもしなかったタイミングで死を迎えることになるのは、その人を慕っていたのか、憎んでいたのかなどの感情に関わらず、誰にとっても深い思い出の一部が喪失することによるショックで反射的に感情がざわつく。そして、そのパターンで揺さぶられた感情はほぼ例外なく強い共感性を伴う。
だから多くの人にとって、その人格的いびつさも、不器用な愛情表現だったり、人間性の現れとして映り感動してしまうことになる。もちろん私もその一人です。
余談ですが、昭和を代表するスパルタ教育といえば「巨人の星」の星一徹。
そういえば、彼もいつも竹刀をもっていました(笑)。しかし、彼は星飛雄馬、アームストロング・オズマ、伴宙太とそれぞれに個別指導でしかスパルタを実践していない。
現実の世界では「戸塚ヨットスクール」というのもあったが、その後、どうなっているんだろう。
余談というより蛇足。
政治的にも文化的にも爛熟というか風紀が乱れて退廃?みたいなイメージも一部にはあるアテネやローマですが、世界遺産級の遺跡には事欠かない。一方、質実剛健を旨とした(たぶん)軍事強国のスパルタには世界遺産とか有名な遺跡があるという認識がないのですが、実際どうなのでしょう。全体主義的なスパルタだと永野さんも引退しなければいけないけれど、いろいろと問題は多くて面倒くさくても復活のチャンスのある民主主義のほうが私は好きです。
キツかった
永野芽郁に大した思い入れがないので、
昨今のニュースは右から左だが、
段々と干されていく彼女に同情は禁じない。
その陰で笑ってる奴もいるだろう。
その意味で、
劇中での「アキコ」の涙はリアルだった😅
ただ映画としては厳しい。
ほぼ東村アキコの自伝だが、
それをダラダラと見せられて、
時折ナレーションで説明。
・・・んー、ナレ要るかな❓
そのナレが永野芽郁なんだが、
個人的感想だが、
彼女の声がどーも苦手である😅
声が高すぎるのだろう。
頼むからナレは津田健次郎にしてくれ🙏
それと、大泉洋問題😱
彼は下手ではないと思うが、
相変わらずどんな役でもノイズになる。
日高先生という変人描写としては合ってるが、
変過ぎるのに論破されるのダサいな🤣
良い加減彼の起用法を考えて欲しい。
チョイ役でいい。
中々苦痛な作品でした。
見所は、斉藤由貴を探せ、ですかね。
描け!描け!描けー!!!
宮崎県に暮らす、お調子者でぐうたらな女子高生の林明子は、
幼い頃から漫画が大好きで、将来は漫画家になりたいという夢を抱いている。
その夢をかなえるべく美大進学を志す明子は、受験に備えて
地元の絵画教室に通うことになった。
そこで出会ったのが、竹刀片手に怒号を飛ばすスパルタ絵画教師の日高先生だった。
何があっても、どんな状況でも、生徒たちに描くことをやめさせない日高。
一方の明子は、次第に地元の宮崎では漫画家になる夢をかなえることはできないと
思うようになっていき、日高とすれ違っていくが……。
といったあらすじ。
大泉洋さん、永野芽郁さんの組み合わせは、2年ほど前の
「こんにちは、母さん」の親子以来かな。
どちらも好きな俳優さんなので、何の躊躇もなく鑑賞させていただきました。
人気漫画家の自伝的作品らしいのですが、いいお話でした。
昭和を思いださせるようなスパルタ教師、でも一番純粋でまっすぐな教師。
この熱量、いまどき、いないよな~。
そして、なぜだか自信過剰で、さぼりがちな生徒。
事あるごとに、描け!描け!描けー!!!
何事も毎日コツコツ続けること。まさに継続は力なり。
マンガ「アオイホノオ」的な?
原作マンガは未読です。だから、予告編を見て、1人のマンガ家のデビューまでの自伝的なモノかなと思っていました。
ちょっとなめて見始めました。
自分の中では、主人公は明子(永野芽郁)から日高健三(大泉洋)に代わり、日高の物語として観ていました。
もともと明子だけというより明子と日高の物語という感じなので、あまり影響はないと思います。
それでも、日高健三は、言葉の足りない情熱家で、平成・令和の世ではNGなタイプのようです。
「描けーっ!」の連呼に、言葉の単純さよりも深みを感じたのは、自分もそのタイプだからでしょうか。ついつい「とにかくやってみて」と勧めたり話したりすることが多いので、よく「言葉が足りない」「説明して」とか言われています。まさに日高健三です。
日高健三は29才の時から絵を始めたことを伝えます。美大にも行っていないことも伝えます。それこそちゃんとした「教育」は受けていないのです。油絵画家につき何枚も何枚もデッサンしていた、日高にとってはそのことが基礎でありコンプレックスであり、そして宝なのだと思います。
ちゃんと「教育」が受けられるのなら受けさせてやりたい、そんな日高の気持ちは言葉足らずな優しさとして、罵声だったり竹刀だったりと表現してしまうのだと。
「理屈じゃない、考えるな」
なにかの映画で、そんなセリフがありました。「かくかくしかじか」の中でも「考えるな、描け」と日高は繰り返し言っています。
それを乱暴なアドバイスというのは厳しいと思います。
「かくかくしかじか」の中盤、明子が絵画教室で日高の手伝いをします。日高の「描けー!」の後に生徒に寄り添うように細かいアドバイスをします。それが理想ですよね。暴言ではなく細かい説明や支持・アドバイス。
そして、東京に出ていった明子に、日高は「最近の生徒は、俺のやり方ではうまくならん」と宮崎に戻ってくるようお願いをします、日高なりの言葉で。
それは、情熱だけでは伝わらない時代になったのだな、と思えました。
言語化・見える化しないとわからない、例えば、話しが前後しますが、明子が絵画教室に入りたての頃に、日高は明子のデッサンを見て「いいか、一度しかやらんぞ」とデッサンを始めます。これは暗に「見て覚えろ」ということだと思うのですが、通じないですよね、明子には通じたようですが。
そんな意味でも、テレビドラマ「不適切にもほどがある」ではないですが、昭和の世界なんだろうなぁと思いました。
なにかイチャモンをつけるとしたら、明子が初めて絵画教室に行った時に見せた変なアクション(竹刀をよけたり、日高に明子がひっぱられる)シーンはいらないと思いました。
もう一つ、ラストの海岸での明子と日高の会話も、その前のシーンで明子や日高のそれぞれの想いは想像がつくので、あえて言語化・見える化をしなくてもよかったのではないかなと思いました。
それでも、星は5つで大丈夫だと思います。
思ったとおりの絵画教室
日高先生のように、
純粋に鮮烈に潔く清々しく生きたいと願いながら、
妥協しながら、流されながら生きてしまう。
…そんな私は「かくかくしかじか」が大好きだ。
原作漫画が好きすぎて、映画化は歓迎してなかったのだけど…
東村アキコ先生が脚本のみならず、深く関わっていると知り、それならばと劇場に足を運んだ。
宮崎の海や、日高先生の絵画教室をこの目で見て、自分のイメージを確かめたかった。
結果、劇場で集中して観て良かった!
私が観たかった風景や、会いたかった人々がそこに居た。
思ったとおりの絵画教室だった。
特に見上愛演じる北見には、膝を打った!
そうそう、これこれって感じ。
あのキャスティングだけで、映画の方向性が分かって安心した。
原作が好きすぎて、純粋な映画レビューではないのだけれど、幸せな映画化だったと思う。
永野芽郁作品としては普通
永野芽郁作品はほとんど見てます。
不倫しようがしまいが今後もそれは変わりません。
永野芽郁目当てなので、原作は知りません。
東村アキコさんの漫画も読んだことはないです。
でもストーリーは面白かった。
あんなキャラ強い先生はそりゃあ、映画にしたくなりますよね。
永野芽郁の演技は高いレベルで安定していて、
特に素晴らしい!ってほどでもなかったです。
結論としては見て良かったです。
少し残念
何かを身につける、成し遂げる為には、やり続ける情熱が必要である事、それを続けるには、人の援助が必要である。ある意味で、大泉洋は人生をかけた応援、援助をする。
何故に、そこまでするのか?突き動かすものは何か?大泉洋の情熱の背景がわからい。書けと
いい続ける、根底がわからない。 気まぐれに近い、設定になってしまっていた。そこまで描いていただければと思ってしまった
大泉洋への期待度が高かったぶん、残念だった。
全体的には良かったが…
原作者の東村先生ご本人が制作にがっつり入られているので、作風やストーリーは大きく外しておらず、主演の二人もハマっていたと思います。
付けたしになったラストもGOODで、原作ファンとしては安心できる作品でしたが、ちょっとこじんまりとまとめすぎたなーというのが正直な感想です。
上映尺の関係でカットしたシーンがかなりあって、原作はすべてのエピソードが無駄なく終盤に掛かってくるため、最終盤の重みが足りなかった感がありました。
(特に浪人の1年と、宮崎在住のまま漫画家デビューして四苦八苦している部分は自分としては切ってほしくなかった)
じっくり丁寧に描くと、映画2本分くらいの時間が必要になりそうなので仕方ない部分かなとも思いますが、つくづく漫画の映画化は難しい…
迫力のスクリーンで永野芽郁のドUPを観る映画
当方原作がコミックであることを知らずに観賞。
ストーリーは7割ほのぼの系で進み、後半の3割で展開をしていくと言う描き方。
内容は永野芽郁が演じるアキコと、大泉洋が演じる恩師である日高先生との出会いから別れを描いた作品。
時代はだいたい1995年から2005年で、今の48歳くらいの人の青春時代が描かれている。
僕もアラフォーではあるが、まだ30代なので上記の時代はまだ小学生。
なのでうる覚えなところもあるが、時代の移り変わりがちゃんと表現されていてとてもストーリーに没入できた。
また、演者の演技もとても迫真のもので、アキコの成長や都会に染まっていく感じ、そして、日高先生の言葉や態度とは裏腹の優しさも感じスゴく暖かい気持ちになれた。
しかし、正直、これって映画館で観なアカン映画かなと感じてしまった。
理由としては、ストーリーが王道過ぎて良い意味での裏切りがない。
もっと、良い意味で裏切られるようなストーリー展開が欲しかった。
また、今回のこの映画の肝は先生への隠し事がキーポイントであると思うのだが、ストーリー的にもそこまでキーポイントになっていないと感じた。故にストーリーが余計平坦に感じてしまった。
今月は感動系を多く観たせいか、正直、内容に物足りなさを感じてしまった。
この映画やコミックが好きな人にはキツい言い方してごめんなさい。
ただ、見終わった後は、春風の如く爽やかな気持ちで帰れるので良作だとは思う。
デートや心が疲れてる方にはオススメの映画ですので是非~。
序盤の数分で例の件の印象は消えました
東村アキコさんの自伝漫画は面白いものばかりで、
なかでも本作はその最高峰に位置するといえるものですから、
永野さんのスキャンダル発覚前から楽しみにしていた映画です。
序盤の数分で不倫の印象は消えて物語に集中できました。
日高先生の「描け描け描け!」は御託よりも行動・集中という点で、
絵画以外の世界にも当てはまることなんじゃないかなと思いました。
日高先生は暴力的で言葉もきつく、デリカシーに欠ける面もありますが、
実際は教え子思いで憎めないというキャラを大泉洋さんが好演。
主人公・明子にとって、この出会いがいかに大きかったかが伝わります。
だからこそ、彼女が自分の本当の夢を語るシーンにグッときました。
永野さんも、私生活は何とも言えませんが、女優としては魅力的です。
原作には及ばなかった。
私には珍しく原作漫画全5巻を読み、感動した。漫画大賞受賞に相応しい作品だ。
永野芽郁と大泉洋が主演するとあって、私の期待値が上がり過ぎてしまったみたいだ。
もちろん、映画として合格点を挙げれるし、演技も申し分ない。だけど原作ほどの感動が得られない。
これが私の正直な感想です。
実話なのでと納得しておきます
「描く」、「かくしか」、(でも)「じか」(んがない)
予告編から竹刀を持ったスパルタ指導、たとえ昔の話でもこの令和の時代に見たくない。私は見る候補には上がっていたがそこまで高くはない。しかし、公開後の評判がとても良かったし、間違ってしまった人にもチャンスは与えるべきだと思っているので見に行きました。
同作漫画と東村アキコ先生は知らなかったが、マンガ賞受賞するまでの人生、幼少期から結果的に恩師となる先生の出会いが「斯く斯く然然」というよりは、詳細に語られている。
主人公は明るく自信過剰、すぐ逃げ出す、自分の意見が言えないので言いなりになる。でも先生は見抜いていた。スパルタではあるけど、すごく愛に満ちている。それが映画を見ていてすごく伝わる。永野芽郁さんのコミカルタッチな演技が良かったし、ハマり役だと思った。
とても素晴らしい映画だった。
バイアスがかかってしまうのは仕方ないが、多くの人に見てほしい。
………………
私自身はスパルタと正反対だし逃げる人生だった、ほぼカンで生きてきた。この映画風にいえばダウジング人生。ただいつも少し先を考えながら…ではあるが。
当初の「令和の時代に見たくない」であるが、本年は記念すべき昭和100年。だから良いんです。減点もありません。
悪くはないけど
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