かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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宣伝されずに残念(田舎では)
漫画をWEB(アプリ)で読んでハマったので映画を観に行きました。と言っても漫画は4巻の最後の方(全5巻)までしか無料で見れなかったので、その状態で映画を観た感想です。ネタバレ無しで。
結末は最初のシーンで予想でき、作中(漫画も映画も)に散りばめられていることで、最後まで観なくても分かってしまうため、本当に文学作品が好きな人には物足りないかと思います。(先に結論を匂わせ、伏線回収していく方法もあるのでそれと考えるべきか。なんというのかわかって無いですが。)
原作のように頻繁に回想を織り混ぜる方法なら、最初に答えを回収していく方法が味を出してくれるが、今回のように一連の流れにすると…
原作を知ってる人にはつまらない作品として目に映るかもしれないけど、映画は話が進むにつれて全景が見えるようにした方が一般受けしたのかもしれません。
原作のネタバレになるので詳しくは言いませんが、映画に絞るため(2時間くらいの作品にするため)、漫画であったシーンが幾つか無くなり、改変されてたのも気になりました。(他の方は少し踏み込んでコメントされてたので共感)
ドラマとかが好きな方はこのパターンで良いのでしょうが、ちょっと浅くなってます。
なのでこれから漫画を買って読みますw
個人的に原作より面白さは3、4割減(それぐらいカットされたシーンは、個人的に心に残るシーン)でしたが、最終着地点は感動できる面白い作品にはなってました。
逆の意味で期待を裏切られた(?)のは、大泉洋さんの役者としての演技の旨さ。正直、映画を観る前は、なぜ大泉洋?ちゃうやろって思ってたのですが、演技が上手かった。役者さんてすごいと思いました。
特にキャスティングを気にしないで映画を観る人間(最近の朝ドラがオーディションじゃなくて有名俳優を起用するのに納得いかないタイプ)なので、漫画の日高先生のイメージと、普段見る大泉洋さんのイメージが離れていて…
人気俳優使って金取りにくるいつものフジ映画だって思ってた(ただ漫画が映画になってどんな感じか気になって観に行った)分、逆に演技に感動しました。
大泉洋さんの真面目な性格(仕事、役に対しての姿勢)はテレビとかで見えてた面はありましたが、どうしてもイメージが…
原作者の東村さんの見る目に感服しました。(さすが人間観察が得意なだけある。それともファンだったとか?)
永野さんの役も普通にキャラ的に違和感無かったです。
個人的に一部配役があってない?や映画特有の笑いをとらなきゃってところは、仕方無いかと。
漫画の方が面白いですが、映画としてもちゃんと纏められてましたので、もっと多くの人の目に触れてほしかった。
田舎ではCMが流れ無いのが残念です。(フジはバンバン流してるらしいですね)
作品の評価としては星3.5ですが、多くの人に観て欲しくて星4にします。
(追記)
ちなみに父母との掛け合いが増えてた(漫画ではそこまでコマ数が無かったはず?)のは謎でしたが、先ほど(5/18、15:00ごろ)、原作者の東村アキコさんのXを見たら『まるさんかくしかく』の一コマがあって納得。ご両親も多分なエピソードがある感じですねw
宣伝を兼ねてたりするのだろうか(スピンオフ的なことを狙ってたとかw)
(追々記:16日以降に削除するかも)
ちなみにXで5/18日22時から緊急生放送で『かくかくしかじかの映画の話をします』(ABEMAで無料放送)ってありました。
絵を描くために生まれてきた人間
漫画の方が良かった
不義理を誠実に生きる
⭐︎3.4 / 5.0
ほっこりした空気に包まれてました。
原作者である東村アキコさんの漫画が基であるが故なのか、首を掴まれ引っ張られる姿や、地面に突っ伏して倒れ込む姿など漫画みたいな演出が頻出する作品になっておりましたが、原作者の実話がベースになっている分、映画としてのリアルをきちんと保っているという不思議な作品でした。
原作者自ら出演をオファーしてようやく口説き落としたという大泉洋さんの存在も漫画みたいな演出になりすぎない事に一役買っていた様に思われます。
怒鳴り散らす彼の姿を見ていて「本物の先生」をマジで拝みたくなりました。
劇場では絶えず笑いが起こり、ほんわかした空気が辺りを包み込んでいましたが、物語が進むに連れてあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきました。
間違いなくハンカチも必要になる映画になってました。
鑑賞後、原作者の漫画を片っ端に読みたい気持ちにさせられてしまいました。
それだけ「絵」というものが、「画家」と「漫画家」という師弟関係が、魅力的に描かれている作品だったと感じました。
しみじみと良き作品
永野芽郁の演技が圧倒的に素晴らしい👍
宮崎県も全面的に協力&プロモーションしており、
宮崎での集客は良いと思われます。
本日私が鑑賞した回は7割ほどの埋まり具合。
これは宮崎のシネコンでは驚異的な状況です。
東村アキコの作品は「まるさんかくしかく」しか読んで
いませんが、テイストは映画の本作と実に近しいので、
東村アキコのギャグとしては良く表現できていると
思います。特にお父さんによる「アッコ選手」など。
それも本人を演じた永野芽郁はじめ
ご両親の大森南朋&MEGUMIもあっているし、
日高先生の大泉洋も素晴らしい宮崎弁でした。
宮崎ロケはシーガイアのホテルが映り込んでいたり、
青島の海などうれしい反面、
そういう立地じゃないんだけどなー的な地元民しか
わからないようなツッコミどころはあれど、
それはそれで宮崎県民の観客は喜んでいましたので、
良しとしましょう。県民性のくだりも含め(笑)
本作の脚本を東村アキコ本人が書いているだけあって
映画という限られた時間の中で実にうまくまとめていると
感じますし、加えて、俳優陣の演技が素晴らしいので、
最後まで飽きることなく鑑賞でき、
ラスト近くでは劇場内がすすり泣き状態で、
久しぶりに観客と一体感があった作品に巡り会えました。
永野芽郁はいろいろと騒がれていますが、
俳優としては素晴らしい実力のと魅力の持ち主だと思います。
今後も応援していますし、活躍に期待しています。
頑張れ!永野芽郁
原作者がつよつよ
原作者はインタビューで「撮影全部に立ち会いました。お茶くみしてただけですけどテヘペロ」なあんて言ってたが、原作で感動した者としては「映画化」がすんなり行ってない、
誤解を恐れずに言えば、原作を全部そのまま詰め込んだようで
ちょっと忙しい映画だった。
というようなところに、ちょいちょい原作者のエゴが詰まっているように感じる。
もちろん売れっ子だからそういうことが可能なワケで
セクシー田中さんとかももうちょっと意見が言えるようになってから
実写にした方が良かったのにとも思ったが
あれってそもそも勝手に実写化されたんだっけ?
まあいいや。
永野芽衣の制服姿は見ていて楽しい。キャメラか演出の趣味なのかはわからんが
「フォーカスイン」の手法が大好きみたいで私はあれはちょっと
ダサいなあ という感じがしてまあ1回くらいならいいけど
3回も4回もやられると、素人っぽい感じがしてしまう。
直前にネットフリックスの作品を見ていたので、全体的に
「お金がかかってないなあ」という感じはあるけど
もっとお金がなくて、でもそんなのも気にならない作品もあるので。
原作で非常に泣かされたヤンキーの今ちゃんのライブペインティングのエピソードは
漫画ほど泣けなかった。
漫画のあのヘタな絵ではかなり泣けたんだけどなあ。
キャラが作り切れてなかったかもね、映画では。
「絵画教室のシーンはうちのばあちゃんちで撮影したのよ~」とセンセはおっしゃるが
いちいちそんなこと言わなくてもいいのになあ。
出色は父・健一役の大森南朋で、こればっかりは原作(と父主役の作品)イメージ
ドンピシャで、クールでいけすかない役者だと思っていたが
こんなこともできるのね、とうれしい発見ではあった。
MEGUMIはなんか顔が漫画っぽくないんだよね。
ラストの亡霊と話すシーンは原作にはないやつで
なぜか10分くらいダラダラやってたが
ちょっと作者のエゴを感じたなあ。
音楽はイマイチ。もっとダサい青春ロックが聞きたかった。
永野芽衣ちゃん、色々あるけどがんばって!!
【”私に、画を描く力を与えてくれた厳しくも優しき人。”今作は漫画家になりたい若き女性と型破りな画の先生との長き師弟関係の変遷を描いた作品である。大泉洋さん、ヤッパリ良い俳優だな!】
■漫画家志望の女性高生、林明子(永野芽郁)は美大を目指し、同級生(見上愛)から日髙先生(大泉洋)が始動する絵画教室に入る。
軽ーい、気持ちで入った絵画教室だったが、日髙先生の指導がマア、凄かったのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・前半は、コミカルなタッチで描かれて行く。特に林明子の、能天気な両親(大森南朋&MEGUMI)が常に娘の絵を褒める姿が良いし、明子もその言葉に乗って図に乗って行くが、その鼻っ柱を日髙先生に打ち砕かれるのである。クスクス。
・日髙先生が竹刀でを片手に指導するシーンもコミカルに描かれている。人によっては嫌悪感を持つ方もいるかもしれないな、とも思ったが先生は体罰は加えない。ちょっと、口が悪すぎるけどね。けれども、林明子のお腹が痛いという嘘を信じて、遠くのバス停までおんぶして送ってあげる姿や、昼食の度にお茶を上げている姿を見ると、私は気にならなかったな。
・明子は、目出度く金沢の美大に合格するが、入学後はキャンパスライフを楽しみ、ダラダラ過ごし画をキチンと描こうとしない。すると掛かって来る日髙先生からの電話。可笑しい。日髙先生が、明子に目を掛けている事と、怠け癖がある事を気付いているんだろうな。
・日髙先生は”二人展をやろう”と言いながら、宮崎から遥々と金沢まで来て明子の家に泊まったりする。”皆で呑もう!”と”百年の孤独”を持って来るも、結局ボトルはそのままだったり、明子は自分を気遣う恩師への想いと後悔が、少しづつ溜まって行くのである。
・そして、明子はずっと言えなかった”漫画家になりたい!”と言う思いを末期がんに罹った先生に思い切って言うシーン。先生は背中を向け絵を描きながら”そうか、頑張れよ。”と言うのである。先生、何となく分かっていたのではないかな。明子の下宿には多数の少女漫画があったしね。
・明子は、見事に少女漫画雑誌の懸賞に入選し、徐々に漫画家として名を上げていく中、先生の存在を忘れかけた頃に掛かって来た一本の電話。そして、先生の絵画教室で生徒達が集まって先生の事を話すシーンはちょっと沁みたな。
特に、病が進んで声が出ない先生が、絵画教室の元ヤンキーでその後若手画家になった少年の展覧会に行った時に、少年が観衆の前で絵を描く事になった時に先生が手招きして掠れた声で言った言葉“描け・・。”の言葉のお陰で画が掛けたと話すシーンかな。
<明子が、漫画家として成功した背景には、日髙先生の”描け。何度でも、何枚でも描け!”と言う教えにより、知らず知らずのうちにデッサン力が磨かれて行ったのではないかな、とも思ったな。
今作は、漫画家になりたい女性と型破りな画の先生との長き師弟関係の変遷を描いたチョイと沁みる作品なのである。>
東村アキコさん、実写版おめでとう㊗️
「描け〜」が何人の心に残っているんだろう。
恩師への感謝と後悔
大泉洋さんが素晴らしかった
東村アキコさんのことがよく分かりました
隅から隅まで
熱血指導の先にあるもの
人気漫画家の自伝的作品で漫画家を目指す少女と恩師の9年間の絆を描いた物語。絵画に人生の全てを捧ぐスパスタ指導の絵画教師の生き様とそれに応える少女の関係性を上手く描いている。昭和時代のような熱血指導ですがその先には少女への溢れる愛情を感じることが出来ます。
2025-77
胸に迫る、背中を押して。
映画「かくかくしかじか」、見てきました。主演の永野芽郁さんがいろいろプライベートのことで逆風なんですけど、映画自体とは関係ないのにね。さておき。
原作コミックはリアルで読んでいたので、あらためて実写化され、その再現度がすごかった。それは本来ダントツで評価されるべき。永野芽郁さんの演技は神だった。すごいわこの人。コミックではメッセージ性はあまり感じなかったけれど、映像化されてちょっと鮮明になった。それは脚本にも参加した原作者東村アキコさんの意向なのかな。表現者と受け取る側の垣根が低くなった今ならではでしょう。自分も、誰かに伝えたい。そのためにすべきことは、シンプルなのにね。
ほんとに良い映画だった。時代のアゲンストがくれぐれも悔やまれる。
全154件中、81~100件目を表示
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