かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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原作が好きなだけに悔しい
評価★3.5です。
原作5巻を映画用によくまとめられたなと思います。
脚本は海月姫でもしてらっしゃる原作者の東村先生。
ただ、原作者が脚本を書くとこうなるかという全部乗せ(時系列)によるハイライトが弱かったんです。
映画の私的ハイライトはアキコが課題を描けなくなって先生が実家に来るところ(2人の演技が迫真です)
それ以降の先生が逝ってしまった後の今ちゃんの言葉も原作ほど響かず。
お涙頂戴にしたくなかったのかもしれませんが東村先自身の漫画を描く産みの苦しみ描写も弱く、どなたかのレビューでもおっしゃってましたがルックバックの様な切迫感がなくて、日高先生の「描け描け」が原作ほど響かないんです。
皆に原作を読んで欲しくて、でもこの映画を観て原作読もうと思う人がどれほどいるかなと思った時に、
やはり全部乗せじゃないどこを切り取るかのハイライトのある進行の方が良かったんじゃないかなと。
大森南朋さんは良いです。
有田さんは違います。
永野さん大泉さんの演技はさすがです。
大好きな漫画なのに…原作で泣いた娘は映画館では泣きませんでした。原作好きにはなんだか悔しい限りです。
映画を観て漫画読んでない人全員に読んで欲しい。原作はもっとずーーーっと良いから!!!!!!!
外野は置いておいて、内容は良かった
作者の自伝的漫画を映画化。知らなかったけど、海月姫の作者さんだったんですね。あれも昔、ドラマ化した時に好きだったので、元々、波長が合ってたんでしょうか。漫画についてはバクマン、美術についてはブルーピリオドなど観ていてその辺の世界のことを知っていて観ていると何でそういう話をしているのかが解ります。話は漫画家になりたいと願いながら美術の道に進み、現代っ子らしく甘やかされた主人公と厳しいながらも親身に指導する恩師との二人三脚で壁にぶつかりながら話が進んで最終的には目標を達成する(途中から動機が不純?だが)。コミカルなところも楽しいが、最後に恩師が亡くなった後に意外やスクール生に慕われていたことが涙を誘う。個人的にはもう少し恩師の過去を掘り下げても良かったかなぁと思いながら最後まで観させていただきました。
つぎつぎ現れるadidasトラックジャケット
永野芽郁がadidasジャージを着るよね。いまはトラックジャケットって呼ぶらしいけど。
色んなadidasジャージが出てくんの。
いまadidasはファッションブランドだけど、この物語の時代だと単なる運動着だよね。それを着てる設定って、どういう人物像なんだろうと思ったのね。
でもどうも、東村アキコ先生はadidasジャージが好きなんだね。それを反映させたのかな。
「これadidas全面協力だろうな」と思って観てたの。先生のジャージは二本線でadidasじゃないんだよね。「これはadidas特注品にしたのかな」と気になっちゃった。
「先生のジャージが売ってたら買おうかな」と思って売店行ったら売ってたよ。でもFREE SIZEで19,800円だったから、買うのやめたの。なんか体に合う気がしないよねFREE SIZE。
adidasに注目してたら、受験のところではPUMA着てたね。良いのかadidas。
ここまで徹底してきて、ここだけPUMAなのは何故なんだ。
それで話は原作読んでたから、原作と同程度には分かった。
東村アキコは先生に対して物凄い罪悪感があるんだよね。でもそこは、物語を読んだり観たりしてるだけじゃ分からないの。
なんとなく「こういうことなのかな」と想像はするんだけど、ズドーンと胸に響いてはこない。
作者にとって大きな強い想いだと、それを物語に落とし込んで読者・観客の心を動かすって難しいんだろうな。想いをぶつけるというより、計算で動かすことも必要だから。
葬式で全員が号泣するシーンも、原作では、いま一つ響かなかったんだよね。
葬式で、みんな日常生活の延長のように振る舞ってたのに、なにげないことが故人を思い出させて、信じられないくらい悲しみが噴き上がることがあるけど、あれなんだろうなと想像して読むだけなの。
映画では響くかなと思ったけど、映画でも想像必要だったね。
永野芽郁は相変わらず良かったけど「この作品、永野芽郁でなくても良かったのでは」という気がしたのね。
終わりの方で気づいたんだけど、演技の感じやカメラでの写し方が綾瀬はるかっぽいんだよね。だからなんか永野芽郁ならではって感じはなかった。
そう考えると綾瀬はるか、永野芽郁、長澤まさみって入れ替え可能かもね。
エンドロールにはこれでもかというぐらい「東村アキコ」って出てきて、映画化にあたって、相当気合いれて参加したんだなと思ったよ。
「とにかく描け!」日高先生正しい!コミカルで切ない後悔と感謝 予告編でネタバレしてて残念
「とにかく描き続ける。たくさん描く。筆を取りあげられても描け!」
それくらい絵を描くことが好きでないと、絵を描くことで喰っていけないと、以前聞いたことがある。
「とにかく描け!」という日高先生はきっと正しい!
どうしても頭で考え思い悩んでしまうときがある。
しかし、理屈はいいから、やり続けろと。
これを乗り越えられた人間がプロとなる。
絵に限らず、継続は力なり、ということだ。
それなのに学生の頃は、遊んでばっかりだった。
そのときは伝えられなかった、気付いていなかった感謝の気持ち。
二人展をやろうなんて、どれだけ認められていたのか。
(やるなら、今では?)
「半分、青い。」から二度目の漫画家役の永野芽郁と大泉洋の、軽快で絶妙なコミカルな演技と、宮崎の風景・雰囲気が心地良かった。
なお、最終予告編がネタバレしてて怒!
予告編のラストカット、泣く喪服姿の永野芽郁が!
終盤の展開が丸わかりで一気に興ざめ!!!
劇中、何度か流れていた優しい繊細な音楽のメロディに浸ってラストシーンを観終えたら、いきなりPOPなエンディングの主題歌がかかって、そのメロディは一瞬で消し飛んで何も覚えていない。
これだから今の日本映画は…。
ただただ、かけかけ
かくかくしかじか(映画の記憶2025/5/18)
126分も使う内容じゃない
原作未読、試写会にて視聴。
役者に関しては何も言いません。与えられた役を演じきっていたと思います。
先般の騒動でケチがついたとか、それ以前の問題で、脚本と演出に難ありで率直に言って、作品自体がつまらないと思いました。
ストーリーは自叙伝のため、原作者の"自分"を126分間、大画面で見せつけられる。
とはいえ、原液そのままの作者像ではなく、デフォルメされた主人公像になっているようですが、それでも「自分は一番先生に絵の腕を認められていた」というようなナルシストな主張が透けてみえるなぁ…と視聴中に思い至ってからは、ひたすら長くて見るのが苦痛でした。
この映画に好感が持てるかは、作者=主人公を好きになれるかどうかで明暗が分かれる感じで、わたしは、この主人公好きではないです…好きな人は好きなんでしょうね。
また演出は、紙の漫画でしていることをそのまま映像化しようとしているため、滑稽でダサい…誰かこの演出で行くのを止めれなかったのか…と思ってしまいます。
原作に忠実な映像化=映画化としての成功にはならないという、一つの証明作かなと思います。
書けー!
やっぱ永野芽郁は可愛い
予告編と永野芽郁&大泉洋出演って情報だけで観たわけですが、年代が詳しく設定されているし、その時流行った曲やギャグなどもふんだんに取り入れられているので「あれ?これって実話ベース?」なんて。ようするに原作者の自伝的コミックの映画化って知らなかった私です。
もちろんそういうことを知らずに観ても(私がまさにそうでしたし)十分に楽しめますし、なんと言っても永野芽郁は可愛いし、大泉洋はニコっともせずにクソ真面目な演技(おそらくモデルになった先生もこんな人だったのでしょう)でも十分にそのキャラクターの優しさ、頑固さ、真面目さが表されています。
大森南朋とMEGUMIが演じる両親、見上愛演じる腐れ縁同級生や、もったいない出演の神尾楓珠、美術教室後輩で後にアシスタントとなる畑芽育など、なかなか豪華なキャストなんだけど、永野芽郁&大泉洋がすごすぎて(笑)
宣伝で雇われたコメントがウザい
映画自体は漫画原作未読でもまあまあ楽しめたが、極端な演出はかなりきつかった。
物語もネタバレ的なのを入れつつ、観客動員を意識した構成に特化したドラマ映画だった。
気になるのは宣伝で雇われたプロコメンテーターの人々は無責任に賞賛コメントを上げて、「みんなに見てほしい」的な提携文を記載しているが、何人か「映画見てないな」と思える文章があって、映画.com自体が怪しくなってきていると感じた
漫画家志望と画家の師弟関係
漫画家「東村アキコ」の自伝エッセイのような作品。
永野芽郁演じる明子は美大卒の漫画家という肩書きのために美大を目指す。受験のために入った絵画教室の先生が大泉洋演じる画家の日高先生。
先生の指導は竹刀をふりながら「とにかく描け」「いいから描け」ばかり。横暴だけど常に生徒を気にかける優しさと面倒見の良さをもつ。
受験期に育んだ先生との絆、地元を離れて暮らす大学生活の若さ、自立と夢を追うことの両立、夢を実現させることと恩師の期待に応えることの葛藤。ずっと明子を気にかけ、随所で口を出してくる先生との関係性。
そのうち先生の熱意と純粋さが可愛く見えてきて、最後は泣かされます。
大泉洋と永野芽郁、大森南朋とMEGUMI。
それぞれ名コンビでした。
特に大泉洋さんのぶっきらぼうで優しい表情は堪らないですね。
ユーモアあり、リアリティあり、涙ありで
大変見応えありました。
忘れられぬ人にどれだけ会えるだろう
原作既読です。
「海月姫」「東京タラレバ娘」「主に泣いてます」など、映像化作品も多い東村アキコ氏の自伝的作品が原作。漫画家になるまでの経緯と恩師の思い出が綴られています。
東村作品は世代的にツボなギャグやネタも多く、公開を楽しみにしていました。
将来は漫画家になりたい。美大に進んでデビューしてーと楽観的に進路を思い描く高3の明子は、同級生北見に紹介された絵画教室へ通うことになる。ところがその教室の日高先生は、竹刀を振り回して怒鳴りまくる、スパルタ指導者だったー。
東村先生が何度もオファーしたという、日高先生役の大泉洋が、抜群に良かったです。
「描け!」
一貫して姿勢を崩さず無茶苦茶な中にも愛がある。
目指すものが違っても、後々も活きてくる先生の言葉。画家になれということではなく、先生は明子を信頼し、大好きな絵を共に描き続けてほしかっただけなのだろうと思いました。
明子の先生への感謝や、おそらくは後悔もあっただろうし、様々な感情が伺え、涙が出ました。
朝ドラ「半分、青い」に続き漫画家役の永野芽郁。
お団子ヘアーにジャージ姿がトレードマークの東村先生役が似合っていました。
今後も頑張ってほしいです。
宮崎は南国のイメージがありましたが、パームツリーの並ぶ海岸沿いがとても素敵でした。
主演2人は安定して素晴らしい
ずっとドタバタ何やってんのwってコントのような前半から、自堕落な大学時代、そして勝手で乱暴だけど生徒への愛に溢れる後半への転換が素晴らしい。
「描けー」が夢に出そうなほどにループ。ホントに絵を描くのが好きで、生徒みんなに上手くなって欲しいんだな。
原作の東村アキコ先生とはどうやら同世代なので、当時のファッションなどが懐かしい。
若い頃、サイケデリックな色使いやジャージを取り入れた格好してたなぁ。
体育の後に上ジャージで下スカートの子はいたけど、さすがに上制服で下ジャージは誰もいなかった。
<新・全部の作品に出てる人>見上愛さんの今回のビジュアルはすごく良かった。登場シーンから変な友だち感が最高です。
お父さん、家でずっとリモコン片手に笑ってるけど、何してる人なのよ?
大森南朋さんやりたい放題じゃないか。
両親どっちも面白い。
会話の中に"海砂利水魚"を忍ばせる小ネタも良い。
『東京タラレバ娘』をチラッと見たことがある程度であまりよく知らないし、時間が合えば観ようくらいに思っていたら、時間がバッチリ合った。
観れてよかった。
追伸
僕はやっぱり女優・永野芽郁が観たいのです
師弟関係の進展が力技一本槍に思えた
素直に楽しく拝見しました
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