かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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真っ直ぐに描き続けて
原作を読んで、映画も観たくなり。
漫画でも宮崎の緑と海の香りと、人の良さが伝わって来るのが作者の凄いところですが、
映画ではさらに景色が素晴らしく撮れていました。方言も心地よい響きでした。
東村アキコ氏の先生と、交流を描いた実話です。
大切な恩師に、若かったがゆえに嘘をついたり不義理をしたり。
年取った今なら普通に言えることなのに、その時はどうしても言えなかったりして。
恋愛に夢中になってしまったり。
当時は携帯もなくてすれ違いもあったのでは。
そんな昔の自分のほろ苦い思い出を掘り起こす作業は辛い部分もあったと思います。
今の時代は日高先生のような厳しい教え方は受け入れられないかもしれません。
実際厳しすぎて辞めた生徒さんも多かったのかも。
でも一生を絵に捧げ、一生懸命教えながら描き続ける姿は
絵の先生というよりも人として真っ直ぐに生きることを教えてもらった気がします。
それでも「二人展をやろう」と誘われたり、東村アキコ氏は漫画もそうですが
絵画自体の才能もあったんですね。
ずっと先生のもとにいたら、きっと画家としても成功していたんじゃないかなと思いました。
人との出会いって素晴らしい!と爽やかな感動をもらいました。
永野芽依さんのファッションや部屋もかわいかったです。
ズンと来た。漫画家志望者全員観るべき。
そんで俺と同じ気持ちになってくれたのむ。俺を置いて行くな。ここで俺と一緒に胃を痛めようぜ。
という気分。
こんなこと書く気じゃ無かった。
もっとやる気に満ちた気分で映画館を出る予定だったんだよ僕的には。
どうして今胃を痛くしているのか。
お前もここに座って胃を痛めてくれよ。
何描いたらいいか分からない、と
下手でも描け、を
大事にしまって持ち帰りますね。
あと、お世話になった漫画家先生のことを思い出したりした。
「きせかえユカちゃん」の原稿が出てきて良かった。
永野芽郁さんのこと好きになった。東村先生の素の声っぽい演技のとこかなり好き。ああいう演技もっとやったらいいのに。全人類が恋するでしょ。
女優業沢山やって欲しい。頼みます。
あと、ごっちゃんは出ませんでした。【ネタバレ】
若い頃のあれこれを、イタイなと思い返します。
それは、年を重ねた証拠です。
そして、無駄と思いつつ、若い子たちに、ハラスメントにならない程度に、アドバイスを送ってしまいます。
AIと違って、各々が自分の頭で考え、行動し、知や経験を集約できないから、人間は多様で、面白いのでしょう。
無駄も多いですが。
でも、むしゃらでたくさん失敗する若い愚かさは、まぶしいです。
先生も、そんな気持ちで東村先生のことを見守っていたと思います。
東村先生が先生に対して感じた後悔は、少なからずどんな人も、持っています。
そうやって、人間の歴史は連綿と続いてきていると思うと、愛おしいなあと感じました。
東村先生は、たくさんたくさん作品を描かれていますが、私は「ママはテンパリスト」という育児漫画しか読んでません。
おそらくどの作品もめちゃ面白いのでしょうが、画が好みではなく。
「ママはテンパリスト」は、育児に忙殺されていた時に、ひとり息子ごっちゃんのユニークさにはまり、読み漁っていました。
ごっちゃんの本名を知った時、「東村先生ー、子どもの名前はノリでつけたらあかん」と思わずツッコミましたが。
週に複数の締め切りを抱えながら育児をする東山先生、意外に繊細ででもマイペースなごっちゃん、個性豊かなアシスタントさんたちが紡ぐ「ママはテンパリスト」とという作品が大好きでした。
私は、子どもが小学生にあがった時に、「ママはテンパリスト」全巻を育児に悩んでいた3歳児ママに贈呈しました。
そうやって読み継がれていけばいいなと思う名作です。
映画は、東村先生が美化されることなく、とっても魅力的に描かれていて、笑ってしんみり、楽しく鑑賞できました(*^^*)。
宮崎、いいところですねー、行ってみたくなりました。
生徒と恩師の愛情物語
もうすぐ上映終了と知り、駆け込み鑑賞してきました。主演女優の不祥事により色々とケチの付いてしまった作品ですが、実際に観て感じたのは素晴らしい作品であったということです。
生徒をスパルタで育てる絵画教室の先生の隠された愛情と、怖がりながら衝突しながら付いていこうとする主人公の女子高生との心の触れ合いが良い。先生の元を離れ、東京で絵を描く事を忘れ友人との遊びや恋愛に流されてしまう主人公の心情は、原作者自身のエピソードだけあってリアルで自然です。また、心配して上京してくる先生のさり気ない優しさが心に染みます。
永野芽郁さんの演技は素晴らしく、先生役の大泉洋さんとのコンビネーションも抜群で、上映中はつまらないスキャンダルなど忘れてのめり込みました。
やっぱり大好きな作品
漫画のまんま再現されてて、原作ファンとしては大満足の作品。連載当時にタイムスリップした気分。
大森南朋さんのお父さんが原作どおりでツボ過ぎた。
永野芽郁ちゃんも色々やらかしたっぽいのだけれど、それも含めて東村先生の若かりし姿と重なる(やったことの内容はさておき、東村先生も日高先生に沢山不義理なことをしていたんじゃないかと想像)
東村先生とほぼ同世代である自分の青春時代を思い出し懐かしくもあり、恥ずかしくもあり、年代的には日高先生に近いであろう今の自分の重ねて、どちらの視点で観るかで感じ方が変わってくる作品。
日高先生の「描け!描け!描け!」あの情熱がどこからきてきたのか知りたい。
とってもピュアな人だったんだろうな。
愚痴も文句もこぼさずひたすら描け!といってた先生。挫折した生徒たちにも変わらず書け!と言ってたのは先生の親心だったのか、夢を託したかったのか…絵を描く喜びを分かち合う仲間が欲しかったのか…
日高先生が望んだ姿ではなかったのかもしれないけれど、先生のスピリッツは今もなお東村先生の中で輝いているのではないだろうか。
人生の中でそういう存在に出会えることはとても幸せなことなのだと思う。
やっぱり「かくかくしかじか」大好きだ!
映画を観たらぜひ原作も見てほしい😊
原作ファンであり、永野芽郁ちゃんファンです。
映像化するとなって、好きな作品がどう撮られているのかドキドキと、好きなめいちゃんがどう映っているのか楽しみとで映画館へ行きました💨
めいちゃんファンとしては、とにかくめいちゃんが可愛い!いろんな洋服を着て、いろんな髪型になって、はつらつに動いているめいちゃんを見ることができて大満足です。
美しさと可愛さと儚さがあり、その場にいるだけで周りがパッと明るくなるように感じました。
日高先生を大泉洋さんが演じられ、最初の出演者発表の時は「えっ、、?」と思っていましたが、真面目に本気で怒っている姿を見てとてもしっくりと感じました。
とにかく出演者がみんな豪華なところに、この作品の完成度をより高めていると感じました。
原作ファンとしては、明子のドタバタとしてもっと人間味ある姿や、本来は弟がいたり大学の時にできた彼氏が宮崎に遊びにきてくれたりのエピソード、日高先生との関わりなど省略されていた部分もあり、仕方なさも感じつつ少し寂しさもありました。少しずつ広くエピソードを取り上げられているからこそ、サラッと終わってしまったなと感じました。
(神尾楓珠さんの出演は本当にサラッとしていた。。けどめいちゃんとのキスシーンがあってドキドキしました🥹あと、明子は職場であんなに疎まれていなかったような。。💭)
それでも宮崎弁が違和感なくたくさん使われていて、九州出身としてはとても嬉しく感じました。(さりげに「せからしか」が出てきたのは胸熱でした🥹)
何にせよ、想像の3倍日高先生の「描けー!!」を聞いて、その熱意が心にきました。
原作を蔑ろにせず作られた映画だと感じます。
進路を考え迷いながら18歳で夢に立ち向かう受験のシーンは、自分は当時そんなに考えることができていたかと思い返されましたし、受験に立ち向かう高校生の姿をかっこいいと思いました。
明子が絵が描けなくなった時日高先生が実家まで来て、壁に明子を押し付けているシーン、とても辛く感じました。
もう少ししたらサブスクで解禁されるかもですが、映画館でしっかり見ることができてよかったです。
MISAMOの「Message」もとてもよかったです。
いい意味で昭和感満載
良くも悪くも大泉洋の「描け~」が全ての印象を持って言った。今じゃ考えられない教育法なんだろうけど、実際、似たような文化で育ってきた身からすると、「難しい事考えずにとにかく手を動かすって大事だよな」って思う。効率的でスマートではないけれど、意味はあとからついてくる、みたいな。
「えっ?」
宮崎県の片田舎で漫画家を目指す主人公と美術教室のスパルタ講師との泥臭い日常を描く。
破天荒な講師は自身の想い以外は受け付けない頑固な性格。どんな時も「描け」「いいから描け」スタイルを貫く。
奇跡が起こることも、神の力が宿ることもなく現実が素朴に描かれていて爽やか。「描かないと腕が落ちる」「筆の手入れも忘れたか」――講師の美術に対するポリシーが一直線で心地よい。ウザいが長期的にみて情愛がこもった指導。特殊な業界では熱血講師は必要だ。
ところで不倫が取り沙汰されている主演の永野芽郁だが、彼女の「間抜け」で「都合の良い」陽キャラ姿は観ていて心地よい。要所に「えっ?」と相手の発言に驚くシーンが挿入されている。本人が意としない状況を一言であらわす、率直で爽快な演出だ。
醜聞と演者としての彼女を混合して観覧を拒絶するのはあまりに惜しい。
今後も【演者】としての彼女を応援する。
私は原作も東村アキコ氏も知らない。だからこそ結果的に先入観なく新鮮に楽しめた。
描け
主演女優のスキャンダルとかいろいろあって残念だったが、原作はまぎれもない名作で大好きなので、もう気にしないことにして映画館に足を運んだ。
原作はエッセイ漫画的なリアリティがあって、だからこその感動があったのだが、映画はリアリティは失われているものの、これはこれで別物と割り切れば面白い。
原作を知らないで映画観た方が面白いと感じると思う。
時代による漫画の描き方の変化も分かって面白い。スクリーントーンをカッターで切ってた時代から、今は完全デジタル…。
大泉洋の演技がすごい。モデルになった先生(日岡兼三)の写真を調べたら、見た目もそっくり。
あれだけお世話になってた先生なのに、ガンで余命が無いと分かってからも一度しか会いに行けず、死に目にも会えなかった、というのがリアル。人って死ぬ時は本当にあっさり死んでしまう。
先生の生き様に感動した。大好きな絵だけのことを考え、絵を描くことだけのために生きた。自分も、だらだらと生きるのではなく、本当に価値があることのためだけに生きなければ、という気にさせられた。
「描け」という言葉は、自分にとって一番大事で、一番難しいことから逃げずに向き合って行動しろ、という意味だと思う。
先生の指導法には考えさせられるものがある。とにかく「描け」「よく観て描け」それだけ。
先生が、描く方法を教えることに一所懸命になってしまうと、生徒は方法を与えられることに慣れてしまい、自分で方法を考えることを学ぶことができない。
目標だけを与え、方法は教えない。そして安易にみせかけの応用は教えず、徹底して基礎だけを身体にしみこむまで叩き込む。
昔ながらの職人の世界の教え方なので、現代でこれをやるのはいろいろな意味で難しいかも知れないが、結局こういう方法でしか本当の力は身につかないと思う。
この映画で一点だけ不満だと思うのは、先生のモデルになった日岡兼三氏について何も言及がないこと。
原作者の自伝的作品とはいえ、いろいろ現実とは違う点があるし、先生の名前も変えているので、「この作品は事実を元にしているけど、あくまでフィクションです」というスタンスだということは理解できる。
でも、エンドロールの最後くらいに一言くらい触れるべきだろう、と思う。
日岡氏は実際すごい画家だし、作品もすごいのに、氏の画家としての業績に全く触れないのは、敬意に欠けているというのは言い過ぎだろうか?
なんか良かったなぁ〜😊
素晴らしい俳優素晴らしい作品との遭遇!
プライベートに関する報道は、辞めてほしい。
犯罪以外は、個人の問題。
芸術文化、エンターテイメントに本気に取り組むプロの仕事は、必ず観客に響いてくると、改めて感じた。
プロは、仕事でチャレンジしていってほしい。
真摯に。
謙虚に。
本作全体を、たった2文字の「描け」という科白で強烈に貫いた
漫画家になるという夢を持つ、ぐうたら高校生・明子。人気漫画家を目指していく彼女にはスパルタ絵画教師・日高先生との戦いと青春の記録があった。先生が望んだ二人の未来、明子がついた許されない嘘。ずっと描くことができなかった9年間の日々が明かされる── (公式サイトより)。
原作の大ファンなので、そもそも実写化には少し懐疑的だったが、予想以上に良かった。東村アキコ自身が映画化にあたってかなりの労力を割いたそうなので(エンドロールで何度も名前が出てきていた)、原作のこだわりが本作にも凝縮されていたように感じる。特に、主人公を中心とした独特の色彩の衣装は、ビビットで大柄で普通はなかなか思いもつかないような、おしゃれ上級者の組み合わせで、蜷川実花とは全然違うが、そこに匹敵するくらいのインパクトを持っていた。
実写化に懐疑的だったのは、先生はぶっきらぼうでロボみたいでコミカルな要素が基本的にないのだが、その役を器用でコミュニケーションに長け、コミカル要素満載の大泉洋が演じるのはさすがに無理がある、というのが理由からだ。ところがさすが稀代の売れっ子俳優、当人の個性を生かしながら、先生を見事に演じ切っていた。本作全体を、たった2文字の「描け」という科白で強烈に貫いたのは、大泉洋のなせる業であろう。
ちなみに、わたしは個人のスキャンダルと、作品は全く別物と思っている。太宰治も芥川龍之介もパブロ・ピカソもジャニス・ジョプリンもフレディ・マーキュリーも、人間としてマジでくそな部分があったのだろうが、そのことが作品が批判、否定される理由にはならない。もちろん、スキャンダルが理由で、観る気が失せた、読みたくなくなった等はしょうがないと思う。楽しみにしてたのに興ざめしてしまった、も理解できる。だが、観てない、読んでないのに憶測で作品を批判したり、否定するのはただの言いがかりだし、制作・配給サイドが、放映を取りやめたり、オンデマンドから削除したりするのは、愚の骨頂だとさえ思う。そんなことをしたら、美術館の作品や図書館の蔵書はどれだけ減ってしまうことか。そっちはそっち、適切なところで適切な人が裁いたり、検証すべきことであって、作品とは関係がない。
映画にしてくれてありがとう
原作コミック好きです。全巻持ってます。
さすがに原作者が脚本に入ってるので原作から削られた部分があっても違和感なし。
永野芽郁は役にハマっててとても良し。大泉洋は原作読んでる人間から見ると重みが足りないかと思って心配していたのだが、適切な演技をしておりますね。心配してゴメンナサイ。
映像が綺麗ですね。絵画教室の光の具合とか、海とか田舎の風景とか、プロになってからのオフィスの様子とか。綺麗なだけじゃなく、部屋とかの作りがとても時代感があってエモいです。もうよくぞ映画化してくれたって感じです。
原作好きな人なら期待裏切られないと思う
おもしろい
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