かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
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漫画家志望と画家の師弟関係
漫画家「東村アキコ」の自伝エッセイのような作品。
永野芽郁演じる明子は美大卒の漫画家という肩書きのために美大を目指す。受験のために入った絵画教室の先生が大泉洋演じる画家の日高先生。
先生の指導は竹刀をふりながら「とにかく描け」「いいから描け」ばかり。横暴だけど常に生徒を気にかける優しさと面倒見の良さをもつ。
受験期に育んだ先生との絆、地元を離れて暮らす大学生活の若さ、自立と夢を追うことの両立、夢を実現させることと恩師の期待に応えることの葛藤。ずっと明子を気にかけ、随所で口を出してくる先生との関係性。
そのうち先生の熱意と純粋さが可愛く見えてきて、最後は泣かされます。
大泉洋と永野芽郁、大森南朋とMEGUMI。
それぞれ名コンビでした。
特に大泉洋さんのぶっきらぼうで優しい表情は堪らないですね。
ユーモアあり、リアリティあり、涙ありで
大変見応えありました。
主演2人は安定して素晴らしい
ずっとドタバタ何やってんのwってコントのような前半から、自堕落な大学時代、そして勝手で乱暴だけど生徒への愛に溢れる後半への転換が素晴らしい。
「描けー」が夢に出そうなほどにループ。ホントに絵を描くのが好きで、生徒みんなに上手くなって欲しいんだな。
原作の東村アキコ先生とはどうやら同世代なので、当時のファッションなどが懐かしい。
若い頃、サイケデリックな色使いやジャージを取り入れた格好してたなぁ。
体育の後に上ジャージで下スカートの子はいたけど、さすがに上制服で下ジャージは誰もいなかった。
<新・全部の作品に出てる人>見上愛さんの今回のビジュアルはすごく良かった。登場シーンから変な友だち感が最高です。
お父さん、家でずっとリモコン片手に笑ってるけど、何してる人なのよ?
大森南朋さんやりたい放題じゃないか。
両親どっちも面白い。
会話の中に"海砂利水魚"を忍ばせる小ネタも良い。
『東京タラレバ娘』をチラッと見たことがある程度であまりよく知らないし、時間が合えば観ようくらいに思っていたら、時間がバッチリ合った。
観れてよかった。
追伸
僕はやっぱり女優・永野芽郁が観たいのです
師弟関係の進展が力技一本槍に思えた
素直に楽しく拝見しました
そうそう、毎日描かないとね。
永野芽郁と大泉洋、大好きな2人が主役なので、かなり笑えるんじゃないかと期待高めで着席。子供の頃から漫画家になりたかった永野芽郁演じる明子は、絵を上達させる為に美大をめざし、大泉洋演じる画家の日高がやってる絵画教室に通う事になる。初日から印象深い日高先生の台詞。まるで昭和初期の指導者だよね。すぐ怒鳴っちゃう。現代だとモラハラ扱いされちゃうよね。ま、最初に見られたみんなのデッサンがマジでイマイチだった。学生の頃、自分もやってたので、難しさ分かります。最初は違和感があったが、皆んなの夢を叶える為の優しい先生なんだなって感銘。「描け!描け!」怒鳴られながら、頑張った明子が美大に受験、東京学芸大学と金沢美術工芸大学。宮崎から東京か金沢の大学を目指した。漫画家を目指してるんだからもっと近い大阪や京都でもよかったんじゃないかなって思った。何より観たかったのが明子の漫画の才能についての詳細。画家と違ってストーリーを考える才能が必要でしょ。どんな作品を作ってたのか謎だったわ。ずっと続いた明子と日高の関係。それほど笑えはしなかったが、とても楽しかった。そしてまさかのラスト。泣けちゃったわ。
こんな先生がいま欲しい
もうシニア世代の自分だけど、やりたいことをたくさん抱えて、やりたいのに着手できない悶々とした毎日を過ごしている。
見始めてすぐに、わたしも日高先生の力を借りたいと思った。とにかく書かなくちゃ。自分の場合は絵じゃないけど、書かなきゃ始まらない仕事だから。
見終わって涙が乾かないうちに、とにかく書き出そう。頭の中の日高先生に励ましてもらいながら。
笑いあり涙あり。良かった〜
後々名作と評価されるのでは?
予告編で全てが…
今年の今のNo.1!
何の予備知識もなく観ましたが、物語が進むにつれてどんどん引き込まれ、最終的には号泣してしまいました。
永野芽郁さんと大泉洋さんの演技がとにかく素晴らしく、特に大泉さんの演技は神がかっていて圧巻でした。本当にこんな人が実在するのではないかと思うほど、リアリティに満ちていました。
絵や音楽、芸術に関わる人にとっては、心に深く刺さる映画だと思います。
坂本龍一さんが亡くなる直前の姿を思い出しました。ほとんど動けない中でも、手で音楽を感じ、ベッドで指揮をし、指だけでピアノを奏でるような動きを見せていた――その姿と重なり、胸が締めつけられました。
「生きるとは何か」「一生懸命に生きるとはどういうことか」を深く考えさせられる、とても素晴らしい映画でした。
ぜひ多くの方に、劇場で観ていただきたいです。
恩師への尽きない想いが伝わる。が、
ゲスで汚いトコロが全部カットされてただの美談に〜原作マンガが好きな人はある程度の覚悟が必要
考えるな、感じろ
『東村アキコ』の自伝的コミックの映画化。
自身が脚本に名を連ねるだけでなく、
制作委員会にも「東村プロダクション」がクレジットされる入れ込みよう。
彼女の作品は漫画だけにとどまらない。
日本画風の〔NEO美人画〕を描き、
それを「NFTオリジナルアート」として販売する旺盛な創作意欲。
そうした新進の気鋭は、
どのようにして形作られたか。
知りたい、見たいとの興味はあった。
とは言え、ここでまず我々の前に現れたのは
根拠のない自信に満ち溢れる女子高生。
学業は毎回のように赤点も、
昔から得手だった絵の腕前を過信し、
技量があれば美大に合格できるのだとうそぶく。
その天狗の鼻をへし折ったのは、
町の絵画教室の先生『日高健三(大泉洋)』。
熱血スパルタタイプの彼は竹刀を手に、
「兎に角、描け。描いて描いて描きまくれ」と叱咤する。
最初はその意図を理解できなかった主人公も、
次第に『日高』の強い想いに感化され精進し、
無事に美大に合格する。
しかし「金沢美術工芸大学美」に入学後は画をなおざりに。
日々を遊びに費やし、ある種の青春を謳歌する。
そんな彼女の元を訪れた『日高』は、
画が荒れ、画材も使われていないことに気付き、
受験指導の時と同じ言葉を残して去る。
「一日とて手を休めるな。間が空けばそれだけ腕が鈍る」と。
当初の『林明子(永野芽郁)』の造形は、
凡人の我々と何ら違いはない。
独りよがりで、
目先の楽しみに現を抜かし、
理由をつけては怠け、
課題を先送りにする。
しかしそうした性向が
次第に変わって行く過程が面白い。
当初はダメ人間だった『明子』と
彼女の中に才能を見出した『日高』。
二人の師弟関係に
〔スター・ウォーズ〕の『ルーク』と『ヨーダ』の影を見る。
ぶっきらぼうや粗雑に見えても、
教え子のことを常に気に掛ける彼の思いに感じ入る。
九州の宮崎から、北陸の金沢を訪う件は、
驚き以外の何物でも無し。
そこまで、教え子のことを気に掛けられるものなのか。
見込んだ才能を、可能な限り伸ばしてやりたいとの行動は、
鬱陶しさを通り越し、透徹ささえ感じさせる。
「手を休めないこと」「創り続けること」は
芸術を志す者の指針でもあるだろう。
『ピカソ』が生涯に
十五万点もの作品を残したことを思い出す。
制作することは、もはや生活の一部になるべきなのだ、と。
タイミングは悪いけどテンポは良いよ!
テンポが良くて笑ったりうるっときたりしているとあっという間にエンドロールになった。
永野芽郁ちゃんがどんどん東村アキコ先生に見えてくる。
結果的にすごい人になることは自伝的なストーリーなのでわかっているけれど、随所にちょっとダメなところ、未熟なところをを見せることで親しみやすくなる。そんな女の子を演じさせたらピカイチだと思う。
タイミング的に、神尾楓珠演ずる素敵な彼氏にメロメロになっている姿を見ると、どうしても世間を騒がせている二股不倫疑惑が頭をよぎってしまうけれど、師弟愛のシーンの方が格段に多いのでトータルでは大丈夫。
MEGUMIと大森南朋の両親のコミカルさも素晴らしい。
大泉洋と永野芽郁があれだけ吹っ切れた演技をしていたら、周りの俳優たちにもそのテンションが伝染して相乗効果を生み出すのではないかと思いながら観る。
書けー!という言葉が映画を見終わってもリフレインする。
宮崎の海に行きたくなった。
永野芽郁、良かった
人気漫画家・東村アキコが自伝的作品として描いた漫画、かくかくしかじか、を実写映画化した作品。
宮崎県のぐうたらな女子高生・林明子は、幼い頃から漫画が大好きで、将来は漫画家になりたいと思ってた。そのため美大を目指し、受験のため地元の絵画教室に通うことにした。そこで出会ったのが、竹刀を持ったスパルタ教師の日高先生だった。何があっても、どんな状況でも、描け描け、と言い続ける日高に鍛えられた明子は、無事金沢の美大に合格し、またぐうたら生活が始まり日高先生と疎遠になり・・・さてどうなる、という話。
不倫騒動の真っ只中の永野芽郁が主演で、彼女が出てるから観たくない、という意見も多いようだが、他人の個人的・倫理的な事に口を出す気は無いし、役者として上手けりゃそれで良いと個人的には思ってる。恋すれば芸も磨かれるだろうし。
原作者の東村アキコが自ら脚本を担当し、製作にも関与したそうで、原作者の望まない変な改変は行われなかっただろうから、そこは良かったと思う。
その明子役の永野芽郁はやはり上手い。東村アキコという漫画家は知らないが、セーラー服の女子高生、カラオケではしゃぐ大学生、漫画家として表彰式に出席した時の着物姿も良かった。多くのシーンでジャージ姿、それもadidasだったが、スポンサーで入ってたのかも。
日高先生役の大泉洋はいつものあのキャラで本作のスパルタ先生に合ってた。明子の親友役だった見上愛と畑芽育もそこそこ良かった。
高校の美術教師役で有田哲平が出てたが、ほとんど何も教えず褒めてるだけ。お笑い担当だったのか、実話でもあんな感じで存在感なかったのかも。
MEGUMIと大森南朋の両親もほのぼのとしてて良かったと思う。
面白かった。
爽やかな気分になれるね。
大泉洋は「月の満ち欠け」以来、外れなしだな。「室町無頼」も良かったし。永野芽郁は安定の魅力たっぷり。画面に映るだけで映画の世界観を壊すことなく自分の色を出せるのは他には小松菜奈と髙石あかりぐらいしかいないだろう。ぜひ二階堂ふみは「翔んで埼玉」なんて出てないでで、もっと作家性の強いまともな映画に出て欲しい。さて、この監督のビジュアル設計は魅力的、色彩設計が素晴らしいいと思います。ミュージックビデオ出身ならでは、なんだろう。ただ全体の演出テンポはテレビドラマのようでいただけないな。MEGUMIと大森南朋まであんなコントさせてはせっかくの永野と大森のコンビの軽やかさが淡くなる。もっとバランスを考えて演出して欲しい。
映像作品で観るという意味。
原作ファン、東村ファンで映画になると聞いた時点で観ることは決めていた。
テレビを見ないので主演女優のことは名前くらいしか知らず。
原作を何度も読んでいるので、筋立てや展開、エンディングまで知っているので、映像化されたものを観た、というだけなのだが。
漫画には漫画の、自分のペースで読み進められるという特徴があり、映像には映像の、描写範囲の広さとページをめくることさえしなくて良いという特性があり、どっちも観て作品の捉え方に厚みが出た感じがします。
原作の東村先生が現場に赴いて意見が反映されたものということで、違和感などあろうはずもなく。今をときめく女優さんが東村先生役ということで、先生のテンションが上がったのなら何より。
作品の、あるいは広く言えば人生の真髄である2文字が集中線の中心にあるような、オシャレな作りでした。
エンディングロールの「長野芽郁奈」は何かのお茶目だったのかな?
人それぞれ
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