かくかくしかじかのレビュー・感想・評価
全318件中、281~300件目を表示
原作と芯が変わらない面白さ
原作を換骨奪胎して、5冊9年間分の内容を2時間の映画として面白くまとめていました。
主演の永野芽郁に寄せてなのか、実際の東村さんが原作のこのエッセイマンガを執筆時には、バツイチ子持ちだったとか、学生時代の自分の内面の幼稚さや汚さ(のモノローグ解説)とかは、上手いさじ加減でマイルドにカットしてはいましたが、芯が変わっていなかった。
原作者自身が脚本も書き、東村さんの会社(東村プロダクション)自身が制作出資しているだけあって、受け入れやすい展開にまとめられていました。
実話ベースの邦画としては、佳作・良作の部類。
竹刀を使った暴力的パワハラの面は、時代だとしても納得いかないものの、先生の深い愛情と、油絵・漫画・小説全ての創作物は「描き(書き)続ける以外上達はなく、描きたくない時も描かないといけないし、サボればすぐ腕は錆びつく」ことを『描け!』の一言に込めた先生の信念は重要だと納得させられるものでした。
それを演じる大泉洋に拍手。
それだけに、フジテレビ制作+永野の不倫スキャンダルの影響はそれなりにあるのか、金曜夜回にしてはとても空いていて寂しい状況だったのがもったいないように思えました。
個人的には東村さんの会社が損しないといいなと思いました。
(さだまさしさんの映画『長江』を思い出しつつ)
全力の永野!珠玉の大泉!うん!
実は自分の中では永野はそれほど注目の存在ではなかったんだよね。でも今回は、まさに、
役に全力、振り切ってきた!
まあ、そう思えるのも、大泉洋の存在があったからかも。あの先生の存在感は、すごい!「セッション」を思い出させるような「スパルタ」。そこに理由も何もない。とにかく、
描けー
だよね。わかる、わかるよ!
そして、永野の、ジャージ、カッコいいね。あーゆー、スタイルは好きなので、欲しくなったな。
先生の最期は予想できたけど、とにかく
描けー
の連続がじわじわと作品を一つの方向に持っていった気がする。
しかし、永野の高校生は、、、、
ナシ
かな?ちょっと無理があったかも。化粧濃いし。でも全体的に永野のキャラは可愛かったよ。大学時代の堕落加減には腹が立ったけど。いつのまにか、先生目線で見ていたのかもね笑
★5だけど、パンフは未購入。
2025年度劇場鑑賞23作品目(24回鑑賞)
アキコさん、描き続けてください
原作漫画のファンです。我が家にも1人美大生がおりまして、描けなくなってジタバタする様子に何もしてやれない親御さんに共感の嵐です。
大森南朋さん、MEGUMIさん、良い味出てました。
本作は、東村アキコさんが脚本も担当されたとのこと。ちょいと主人公のモノローグが多すぎるシナリオに、「漫画ではあんなにテンポいいのにな」と少し残念な思いもしましたが、
日高先生を教え子たちが偲ぶ名シーンは、やはり作家本人が制作に関与した成果だったと感じました。死期が迫る日高先生の鬼気迫る「描け」は、大泉洋さんのの見せどころでした。凄い演技でした。
大事なシーンに過剰なBGMを被せない演出が良かったです。まったくの無音だった明子との別れのシーンは、たぶん東村さんの心象風景なのでしょう。スクリーン上に永遠に恩師を残せたなんて、何よりの恩返しですよね。
「先生、私がんばるよ」というセリフがしみじみと心に残りました。
主演女優のスキャンダルで、宣伝活動が十分にできなかったのが無念でしたね。俳優なんですから、道ならぬ恋のふたつや3つ、芸の肥やしでしょうに。何でも叩けば良いってもんじゃないと思いますけどね。
こんな先生に出逢いたかった‼️
自分の人生で、こんなに生徒思いで、熱くて、厳しくて
優しい先生に出会わなかった。
本当にアキコが羨ましい。
振り返ってみると、自分にも可愛げが無かったんだ、
・・・そう思う。
漫画家・東村アキコの自伝的漫画「かくかくしかじか」の映画化です。
アキコは小学生の頃から“漫画家志望“
と言う割には、さっぱり漫画を書かずに、美大受験を目指す。
のんびりしたアキコは
事情通の北見(見上愛・・・この人の、コメディセンス、楽しい)
の真似をして、日高先生の絵画教室に入ることにする。
そしたら昔よく言った「スパルタ教育」
竹刀を振るうわ、こずくわ、で、今時なら訴えられるかも?
でも、愛があるんだよね。愛が。
そしてアキコはめちゃめちゃ素直。
大泉洋は水を得た魚、日高先生にしか見えない。
永野芽郁ちゃんは、本当に、のんびりキャラで、すんなり伸びた
手足の美しいこと。
本当に主演女優にふさわしい逸材です。
(スキャンダルで、この作品の評価が左右されとしたら、とても残念)
期待通り!
永野芽郁さん
一言に込めた想いは大切な宝物
不器用だから教えたりするのは下手なんだけど想いが熱い人は昔はゴロゴロいたね。
口よりも手が早かったりもしたし。
いつから愛がこもった一撃が愛もヘッタクレも無い暴力に変わったんだか。
でも若い時に受けた言葉や想いは一生もんの宝物になったな。
互いの気持ちはズレているようにも見えるけど先生はなんもかんも見抜いているよ。
だからこそ『描けーっ!!』なんだから。
自分は大泉洋という俳優を誤解していたかも知れない。大いに笑って大いに泣ける126分間、実話が元の原作が劇場版に与えるエネルギーの凄さを感じさせる良作。
以前スクリーン上で出会った大泉洋という人は、「清須会議」とか「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」とか「新解釈・三國志」とか「騙し絵の牙」とか、私感では「だらしない印象」の演技が多かったので、この作品も騙されたつもりで観に行きました。しかし結果としてこの作品は大泉洋の記念碑的作品になるのではないかと感じるほど心変わりしました。
主人公の永野芽衣の独白から始まって、短いアバンの後すぐにタイトルが出る手法は多くの自伝的作品で使われているので慣れているのですが、予告編で観た映像が早めに登場してからはドンドンとストーリーに引き込まれていきます。広告宣伝がヘタクソなイメージのワーナーの配給作品ですが、予告編の切り取り方は実に良く出来ていると思います。
大泉洋は地上波での笑いの取り方には長けているので安心して大笑いできるのですが、永野芽衣とのやり取りで涙を誘う演技との落差が激しすぎて、ジェットコースターのように高いところから急角度で落とされる度に、観客からの鼻をすする音が聞こえて来ました。「地獄の花園」「マイ・ブロークン・マリコ」「母性」「はたらく細胞」などの作品では堂々と主役を演じた永野芽衣には、この作品をきっかけに今あるゴシップを吹き飛ばして活躍してほしいと思います。
とても素敵な先生と私の話です
「描け!」と言う言葉に込められた思いに様々思いを巡らします。
それは決して自身の病だけが根底にあるだけで無いのは先生の人柄を見ていれば良く分かりますね。
本当に豊かな人生を送ってもらいたいと願う想いを伝える手段として、先生には描けと言う言葉しかなかったのでしょう。
そして言われる側の私にしたって、いつまでも子どものままではないのにずっと言われ続けるって本当はとても恵まれていたのではないでしょうか。
いつまでも自分の事を案じ言い続けてくれる大人なんてそうはいないです。その時はわずらわしく感じる事もあっても、振り返ってみてそれがどんなに大切な時間だったかなんて自身が一番分かっているはずですよね。
「無償の愛」そんな言葉を思い出しました。
大泉洋さんと永野芽衣ちゃんの先生と生徒は絶賛されていいと思います。大森南朋さんとMEGUMIさんのご両親もとても良いアクセントでした。
絵画にしても漫画にしても好きで描いていて、それで食べられるようになるなんてほんの一握りの人だけ。
その世界で生きて行けるその道しるべになった先生のような人との出会いは奇跡です。
人と人の出会いとは、かくも不思議なもので、偶然の出会いがこんなにも人の人生に深く深く関わってくるのですね。
東村アキコ先生の思いもたくさん詰まっていると思います。
作品とは関係ない声で観るのを躊躇してる人がいるのなら、そんな事はどうか気にせずにご自分の目で見て確かめて欲しいです。
強引で頑固で、でも根は優しくて、不器用だけど信じられないぐらい真っ直ぐな心を持った、そんな私の先生でした。
いい映画を見ました
原作者・東村アキコさんの気合いが入ってる
美術監修はもちろん、(共同)脚本・製作、そして方言指導。
撮影現場にもいて、求められたらアドバイスをしたという。
そして、日高先生役に大泉洋さんをリクエスト。
断られても何度もオファーして、最後は快諾を得たんだそうな。
この日高先生は、相当無茶な人物として描かれている。
その指導哲学は、一貫している。
「上手くなるまで、何百回でも、描け!」
そして生徒の面倒を、どこまでも見る。
それが、常人離れした人柄として現れる。
常人離れということを、おそらく当人は理解できない。
だから東村さん――映画の中の林明子は、大学進学後は、
本音は言えないけど、なるべく遠ざかりたかった。
それでも運命の糸は、2人を遠ざけてくれなかった。
東村さんは、原作を描いた経緯についてのインタビューで、こう語っている。
>これを描くまでは、逃げてたんですよね。要するに私は不義理をしたまま離ればなれになってしまって、ああ、まずかったなぁと思いながら生きてて。
先生を思い起こすことで、そういう自分にけじめをつけた、ということらしく。
だから、大切な作品なのですね。
――心して、観ました。
そして先生の真っ直ぐさを、受け止めました。
熱くて面倒くさい先生に涙出る
あの時の先生のことば。
2015年授賞式にて受賞作品の題材になってる恩師・日高先生のことを司会者に聞かれ、小学生の頃に出会う漫画、高校生になり絵画教室で出会う恩師・日高との思い出を語るペンネーム東村アキコこと本名・林明子の話。
ごみ捨て場に捨てられたマンガ雑誌を読んだ事を機に漫画家になりたいと小学生ながらに思う明子だが、それから高校生になりクラスメイト北見に月謝5千円の絵画教室を紹介してもらい行ってみることになるが…。
明子のイメージしてた絵画教室、…とは違い、バス停から走らされ、教室入れば先生は竹刀を手にと。ピりつく教室内の雰囲気に誰も話さな…話せない。
言葉足らずで生徒に気持ちを解ってもらえない日高先生だけれど、いつも“罵声に竹刀”で学生達から見れば怖い先生だけど、厳しさの向こうにはちゃんと愛、優しさ、気遣いがありで観てて泣けてくる。
今の10代~20代前半位の方があの先生の振る舞いを見たらどう思うかだけど、昭和を知ってる人には何か懐かしくもある先生の姿。
一部マナー悪い方がいて鑑賞環境は良くなかったが楽しめた、時間に余裕あるならもう一度いい環境で観たいと思う。
人生とゆう白いキャンバスに‼️❓描け〜‼️描け〜‼️
原作と原作者を予習して観た、そうするとそのものに憑依した永野芽郁が居た、素晴らしい、永野芽郁史上最高の作品、芸能ニュースは重いし本当なら嫌悪感が大きいが、それを観ている時は全部忘れた、それくらいに感動した。もし、彼女の噂でこの映画を忌避するなら、惜しい、原作や原作者のファンで無くても、全ての映画ファンに観て欲しい最高の作品。出逢いとは素晴らしいものだ、死ぬ気で打ち込めるものがあることは素晴らしいものだ、他人を大切にすることは大事なことだ、当たり前だけど人生の中で忘れがち、それを教えてくれる、楽しくて笑えるところも随所にある、共演者全ての演技が素晴らしい、映像も良い、全てが良くて、引き込まれる、最高に良い気分になれる良い映画、全ての人に是非
描くしか 描くしか
さすが東村アキコさん原作、
しかも自伝的作品とあって
実写化しても違和感がない作品でした。
話の流れは正直読めましたが
それでも感動出来ますし、
なにより大泉洋さんの役がとてもかっこよかったです。
昨年『ルックバック』の映画が公開されて話題になりましたが
この作品も『描く人』、ひいては『作る人』に
色々とぶっ刺さるものがあります。
もちろん作る人でなくても働いてる人、
何かを目指す人にも通じるものがあるかと。
星を1つ減らした理由としては
ラストのやりとりがひっかかりました。
ネタバレなしなので詳しくは書きませんが
『そこは夢オチでよかったのでは?』と思いました。
いま世間でゴタゴタしていて、
その煽りを受けている作品ですが
ふつうに一本の映画としてちゃんと面白いです。
ただやはり主演女優がイチャつくシーンは
どうしても脳裏にチラついてしまいますし、
メディアでの宣伝もあまり出来ていないようなので
とてももったいない作品だと感じました。
ただ初日平日午前の回でもそれなりに人がいたので
口コミで広がる事に期待したいです。
見て損はない作品だと思います。
バナナとリンゴ
あたたかな気持ちになる
過去を美化している面はあるのだろうけど、あんな先生に会ってみたい。描いた絵を見てみたい。
バナナとリンゴのシーンは笑えなかったけど・・・
追記
東村さんを育てたのは、確かに塾の先生もかもしれないけど、その前に全面的に娘の才能を信じた両親や、とにかくほめまくっていた絵の先生(有田さんの役)の力もとても大きいような気がしました。
というわけで、有田哲平さん演じる絵の先生と大森南朋さん演じるお父さんは、好きな人がたくさん登場するこの映画の中でも一番好きな二人でした。
追記の追記
東村さんの原作を読んでみました。この漫画を元に忠実に作ったのだということがよくわかりました。整理すべきところはスッキリと整理して、原作をリスペクトしているのは好感が持てました。
映画を先に見てしまったので、独白の部分が、全て永野さんの声に聞こえました。
映画を見た時には嫌悪感さえ感じたリンゴとバナナのシーンは、(2回目だったこともあるのかもしれないが)原作ではそこまで嫌な気持ちにはならずに済みました。
原作を読んで、もう一度映画を見てみたいと思いました。
永野芽郁がかわいいんよ。 (追記)
ポジティブでバカでイロボケでジャージが似合うかわいい女の子。 マンガちっくな動きも違和感なし。
とにかく永野芽郁がかわいいんよ。
大泉洋は何やっても大泉洋だけど、何やってもさまになる。稀有なキャラクターですね。
あの頃に戻れれば、、誰しもが思うことだけどタイムマシーンなんてないんだ。
泣いて笑って、今この時を大切にしようとつくづく思わせてもらいました。
(追記)
映画公開前のタイミングで。
強請ってたのかな。
永野芽郁ちゃん、これを機にテレビやCMから映画中心に活躍の場を移して、良い作品残した方がいいと思う。
真田広之さんだって離婚してなかったらイギリスへ単身で行ってなかったろうし、今のハリウッドでの活躍もなかったかもしれない。
バッシングに負けずに、いろんな役に挑戦してほしい。
映画の感想は、
生前には全然恩返しできず、後悔しかなかったんだろう。
この映画が一番の恩返しになるとしたら、エンドロールで本人の写真や作品を映してあげればよかったのにな。
作品に罪はない! とは言うけれど…
原作がいいだけに残念
全318件中、281~300件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。