「真っ直ぐに描き続けて」かくかくしかじか ぞのさんの映画レビュー(感想・評価)
真っ直ぐに描き続けて
原作を読んで、映画も観たくなり。
漫画でも宮崎の緑と海の香りと、人の良さが伝わって来るのが作者の凄いところですが、
映画ではさらに景色が素晴らしく撮れていました。方言も心地よい響きでした。
東村アキコ氏の先生と、交流を描いた実話です。
大切な恩師に、若かったがゆえに嘘をついたり不義理をしたり。
年取った今なら普通に言えることなのに、その時はどうしても言えなかったりして。
恋愛に夢中になってしまったり。
当時は携帯もなくてすれ違いもあったのでは。
そんな昔の自分のほろ苦い思い出を掘り起こす作業は辛い部分もあったと思います。
今の時代は日高先生のような厳しい教え方は受け入れられないかもしれません。
実際厳しすぎて辞めた生徒さんも多かったのかも。
でも一生を絵に捧げ、一生懸命教えながら描き続ける姿は
絵の先生というよりも人として真っ直ぐに生きることを教えてもらった気がします。
それでも「二人展をやろう」と誘われたり、東村アキコ氏は漫画もそうですが
絵画自体の才能もあったんですね。
ずっと先生のもとにいたら、きっと画家としても成功していたんじゃないかなと思いました。
人との出会いって素晴らしい!と爽やかな感動をもらいました。
永野芽依さんのファッションや部屋もかわいかったです。
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