「トリュフォー的な小さな良作。」かくかくしかじか たけはちさんの映画レビュー(感想・評価)
トリュフォー的な小さな良作。
原作は読んでいないが、とてもいい映画でした。
ただ自分の場合、美大出身であり、東村アキコとは違ってデザイン科ではあるものの、受験予備校の厳しい指導や、その温かさには共鳴してしまうところはあり、甘めのスコアになっているのは否めない。
レビューの幾つかで指摘のある様に、脚本はやや冗長で、ともすれば展開の変化もなく茫洋と進む気もするし、大泉洋と永野芽郁以外の出演者は深みがなく背景として流されてる嫌いはある。
しかしながらPV出身とはいえ、関和亮監督のアップの表情を捉える的確さと、最近の大バジェットの邦画と異なる抑制された間合いと笑いの演出は巧みで、コメディらしさを備えながらも主演二人の微妙な距離感と、にも関わらず強い絆で結ばれた師弟関係を美しく描いている。
また東村アキコがこだわったと思しき、デッサンや画力の成長を示す、映画内デッサンや絵画の変化もリアルさを裏付けている。
ややベタな印象から、正直バラエティ以外では少し苦手だった大泉洋も、「室町無頼」より遥かに魅力的な演技で驚いた。
そしてなんと言っても主役の永野芽郁の美しさとコケティッシュな魅力、観客を魅了する演技巧者ぶりは圧倒的で、何故か評価の高い「はたらく細胞」よりか遥かに映画的感興を誘っていた。
こうしたある種の小品が、テレビ局提供の国内映画で公開されるのは稀有な例だと思う。これからもこうした丁寧な作品が公開されるといいと思う。
明子の部屋と着てるものがオシャレでかわいい
永野芽郁=明子で笑えて泣けるという事は演技力がある
というかすごいハマり役なのだと思う
先生と明子以外は脇役で
イヤな話がなく後味がいい
老若男女に勧めたい良い映画
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