「原作漫画を丁寧に準えながら原作漫画が引き立ってしまうジレンマ」かくかくしかじか ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
原作漫画を丁寧に準えながら原作漫画が引き立ってしまうジレンマ
原作者が製作にがっつり関わっているだけに、原作漫画に忠実に作られている印象。さらに衣装や小道具、映画セットなど、色彩豊かで派手ではあるが、絵作りのバランスが絶妙なので小綺麗な映像になっている。なんかトレンディ。
漫画家・東村アキコが、恩師・日高先生との出会いと別れを邂逅しながら、自身の半生を綴っていく物語。そこに描かれるのはなんら特別なものではなく、誰もが、人生における大切な人と出会い、大事な何かを学び、そして深い悲しみと共に別れが訪れる普遍的な物語だ。
終盤、浜辺に座って東村アキコと日高先生が語り合うシーンは、きっと日高先生の墓前で思い描いたやり取りなんだろうと感じました。
原作漫画を拝読しているため、どうしても映像作品では印象が異なってしまう点がいくつか。特に作品に流れる「時間」や「間」が忙しなくなっているので、そこは原作漫画を未読な方には一度読んでほしい気持ちになりました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。