「立て、立て、立つんだジョー!的なヤツ」かくかくしかじか bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
立て、立て、立つんだジョー!的なヤツ
描くことは自分の人生を生きると言う事。ゆえに、四の五の言わずに描く。休まず毎日描く。描いて描いて描き続ける。
これが長距離走なら「走れ」、自転車なら「漕げ」、映画大好きものなら「撮れ」、音楽映画なら「弾け」、等々。言わば陳腐ネタです。で、ほぼこのスジの映画って、ムネアツ場面があります。そうなんですよ、だいたいムネアツ映画の建付けになってるんですよ。
これは、ちょっと違います。
コールセンターの仕事を辞めたくてマンガに打ち込み始めると言う、言わば逃走論的な転換です。ムネアツじゃなくてクスクスなんです。
先生の末期ガン告白は、「泣かしに入るで」の宣誓です。なんですが、そっからの展開もゴリ押し無しでアッサリしてます。よって、お涙頂戴系としての「濃さ」がないんです。過剰演出もありません。奇妙に美化される何かもありません。遠距離恋愛は自然消滅するんで、恋愛系に逸れることもなく。主題上を、淡々と走るんです。で、全般的にサラサラ。
これが、むしろ良かったです。
関和亮監督の前作は、コッテコテコメディの「地獄の花園」。このギャップ、スゲーw
全般的に画がきれいなことや、宮崎の風景の美しさ、宮崎弁の可愛さ、などなど。キャラも魅力的だったし、見終わってからの爽快感もあり。
良かった。
結構。
なんか、色々と大変そうですが「地獄の花園2」、待ってます。
共感ありがとうございます。
映画のつくりとして…、"ムネアツ"で終わらず、"サラサラ"での終わりを選んだ監督さん?に感謝したく思います♪
いずれにせよ、イイ映画だったって感じます。
またよろしくお願いします。
共感ありがとうございます。
追い詰められないと、ビハインド最高風速にならないと動き出さない主人公。我が身を省みてしまいますが、ボクサーで言えばファイター、亀の様に耐えて逆転を狙うタイプなのかもしれません。
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