「つぎつぎ現れるadidasトラックジャケット」かくかくしかじか Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
つぎつぎ現れるadidasトラックジャケット
永野芽郁がadidasジャージを着るよね。いまはトラックジャケットって呼ぶらしいけど。
色んなadidasジャージが出てくんの。
いまadidasはファッションブランドだけど、この物語の時代だと単なる運動着だよね。それを着てる設定って、どういう人物像なんだろうと思ったのね。
でもどうも、東村アキコ先生はadidasジャージが好きなんだね。それを反映させたのかな。
「これadidas全面協力だろうな」と思って観てたの。先生のジャージは二本線でadidasじゃないんだよね。「これはadidas特注品にしたのかな」と気になっちゃった。
「先生のジャージが売ってたら買おうかな」と思って売店行ったら売ってたよ。でもFREE SIZEで19,800円だったから、買うのやめたの。なんか体に合う気がしないよねFREE SIZE。
adidasに注目してたら、受験のところではPUMA着てたね。良いのかadidas。
ここまで徹底してきて、ここだけPUMAなのは何故なんだ。
それで話は原作読んでたから、原作と同程度には分かった。
東村アキコは先生に対して物凄い罪悪感があるんだよね。でもそこは、物語を読んだり観たりしてるだけじゃ分からないの。
なんとなく「こういうことなのかな」と想像はするんだけど、ズドーンと胸に響いてはこない。
作者にとって大きな強い想いだと、それを物語に落とし込んで読者・観客の心を動かすって難しいんだろうな。想いをぶつけるというより、計算で動かすことも必要だから。
葬式で全員が号泣するシーンも、原作では、いま一つ響かなかったんだよね。
葬式で、みんな日常生活の延長のように振る舞ってたのに、なにげないことが故人を思い出させて、信じられないくらい悲しみが噴き上がることがあるけど、あれなんだろうなと想像して読むだけなの。
映画では響くかなと思ったけど、映画でも想像必要だったね。
永野芽郁は相変わらず良かったけど「この作品、永野芽郁でなくても良かったのでは」という気がしたのね。
終わりの方で気づいたんだけど、演技の感じやカメラでの写し方が綾瀬はるかっぽいんだよね。だからなんか永野芽郁ならではって感じはなかった。
そう考えると綾瀬はるか、永野芽郁、長澤まさみって入れ替え可能かもね。
エンドロールにはこれでもかというぐらい「東村アキコ」って出てきて、映画化にあたって、相当気合いれて参加したんだなと思ったよ。
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