フライト・リスクのレビュー・感想・評価
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90分地獄のフライトは上々のエンタメ・フライト
メル・ギブソン“監督”は『ブレイブハート』でオスカーを受賞し、『ハクソー・リッジ』でもノミネート。『パッション』や『アポカリプト』も意欲作。一級作品を手掛けるイメージなので、B級設定風の本作は意外。色々あったし、お金に困っていたのかな…?
監督引き受けた理由は脚本の面白さ。確かにB級風だけど、その設定を存分に活かしている。
ある事件の重要参考人ウィンストンをアラスカからNYへフライト輸送する事になった保安官補のマドリン。
パイロットと言う男ダリルが現れ、離陸。約1時間半のフライト。
上空1万メートルに差し掛かった頃、ウィンストンが座席の下からパイロット・ライセンスを発見。顔写真と今操縦席に座っている男は別人。
この男は何者…? ウィンストンはマドリンに知らせようとするが…。
まずツッコミ所。
身分証明もしないで操縦席に座った人物を信用するんかい。
普通だったら用心の為に証人の隣の席に座る。が、うるさいからと手錠だけして一人後部席に座らせ、自分はヘッドフォンをして自称パイロットの男とお喋り。まあ、あっちが勝手に喋ってるだけだけど。知らせようとするウィンストンに気付かず、挙げ句うるさい!…と。
おいおいおい…。事が事だったら重大案件。
でも、そこを目を瞑らないと話は始まらない。マドリンがウィンストンの隣に座ってたら30分で終わる話。
マドリンは会話の内容からダリルに不信感を抱く。
あちらも察し、突然襲い来る。
殴打され、意識朦朧のマドリン。うっすらダリルとウィンストンの会話。
どうやらダリルは雇われ、ウィンストンを始末に来たようだ。
意識不明のフリをし、反撃。ダリルを気絶させ、手錠で拘束する。
一難去ってまた一難。パイロットが居ない。
管制塔と連絡が取れ、無線越しに教えて貰って操縦するマドリン。自動操縦に切り替え、何とか安定。
しかし、難は続く。ウィンストン輸送は極秘。知っているのは僅か。内通者がいる…?
目を覚ますダリル。罵詈雑言で挑発。
マドリンの過去に触れる。一度現場から外され、今回現場復帰。何があった…?
目的地近付いた頃、鋭利物を手に入れたダリルは拘束を外そうとする…。
ほとんど機内のワン・シチュエーション。90分のリアルタイム。見る側も“4人目”の乗員のような感覚。
外部とのやり取りも無線のみ。
内通者は同僚か、署長か。会話の内容から探れ。
頼もしい管制官のハッサン。ちょっとナンパな男だけど、指示もエールも的確。全て終わってから会うのをドキドキ楽しみにするマドリン。
そんなやり取り、マドリンとウィンストンの掛け合いもユーモラス。
そこでサスペンスと存在感を放つのが、悪役を堂々楽しげに演じるマーク・ウォールバーグ。
口の悪さ、しつこさは天下一品。禿げ頭もインパクト。
ミシェル・ドッカリーとトファー・グレイスも奮闘。
着陸寸前、またまた襲い掛かるダリル。ウィンストンが重傷に。
目的地が見えてきた。お約束の燃料切れ。果たして無事着陸出来るか…?
展開やテンポは早く、スリルも充分。
ダリルの死に様は天晴れ!
無事着陸。着陸後のウィンストン襲撃で内通者も判明。
お待ちかね、ハッサンはどんなナイスガイ?
尺も短く見易く、サクッとスカッと。90分地獄のフライトは上々のエンタメ・フライト。
メル・ギブソン監督作のベストでは勿論ないけど、なかなか面白かった。
上空1万フィートでの狐と狸の化かし合い
マフィアの会計担当者を証人として裁判に出頭させるための護送途中でパイロットに扮した殺し屋に襲われる女性捜査官。操縦できるのは殺し屋のみ、証人も信用ならないという状況下での緊迫したサバイバル劇。
身内には内通者がいて疑心暗鬼に囚われる主人公、誰も頼れるものがいない中で飛行機を操縦しなければならない。証人の男にも頼れない、殺し屋は常に攻撃の機会をうかがっている。極限状態の中で果たして生き延びることができるか。
それなりにお膳立ては揃っていてさぞかしスリリングな展開が期待できるかと思いきや、すべてが段取り通りに事が進み、さほど感情の起伏も生じさせないままで物語はラストの予定調和へと進んでいく。
逆によくここまで面白く無く作れたものだと感心させられた。これは脚本に問題があるのかもしれない。
そしてかつてそのたぐいまれな演出力で名声をはせたメルギブソン監督の演出力も皆無。監督はアラン・スミシーでよかったかも。それくらい誰が演出してもどうしようもない作品。
かつて作品の内容は別にして、その圧倒的な演出力から名監督の名をほしいままにしてきたメルギブソン。不祥事を立て続けに起こしてハリウッドから干され、復帰はしたもののかつての栄華は取り戻すことはできず。
本作も製作にまで加わってはいるが、特に真新しさもない凡庸なサスペンス。
マーク・ウォルバーグは禿げ茶瓶のメイクしてまで挑んだ役作りが果たして本作に必要だったのかはなはだ疑問。彼のキャリアに何らいいものを残したとも思えない。
ほんと小粒な作品で劇場鑑賞を見送り配信で見て正解だった。
学習能力の無いハリス保安官補
劇場公開時に映画館で鑑賞できなかったので、DVDで鑑賞。重要参考人(トフアー・グレイス)を小型セスナ機で輸送することになり、そのセスナ機内での攻防と会話をメインとした作品。B級アクション映画という感じかしら?時間も90分と短くそこそこ楽しめました。似せパイロット役のマーク・ウォールバークの怪演が面白かった。(どうして禿げの設定になっているのかしら?)
ハリス保安官補(ミシェル・ドッゲリー)は使えない人だね。何回もマーク・ウォールバークを拘束するんだけど詰めが甘いから、度々拘束を外されて争うことになってしまう。ナイフの所在の確認もしていないし…。まあこういう設定が無いと映画もつまらなくなってしまうので仕方がないんだけど…。仕事をしっかりこなす人は、詰めまでしっかり行う人だと思う。私が彼女の上司だったら使わないなあ。でもラストは、しっかり仕事をしましたね😄。
タイトルなし(ネタバレ)
乗り物パニック映画、密室パニックものとして
普通に面白い。
飛行機内で3人のパワーバランスが常に変化するのが面白いが、悪役の必要以上の気持ち悪さが悪い方向に観終わったあとの後味悪さを生んでいるのと、あまりにあっさり死ぬので
それまで殺さなかった意味…は?って少し思ってしまったりだけど、メルギブの監督としての上手さでサクッと楽しめるのでいいけどな…。
マドリン役の方の品のある感じとゆうか、繊細さと勇ましさが混在した風貌に目が惹きつけられて彼女がいなければこの映画もっとヤダミが強いものになっていたかもと思う。この映画で初めて知ったけど良い俳優さんだと思った。
他の道も選べた
こないだ鑑賞してきました🎬
マーク・ウォールバーグ演じる偽ダリルは、なかなかのしぶとさでしたね🤔
筋肉俳優の彼ですから、一筋縄ではいかないと思ってましたが、手錠から強引に脱出するところはこっちが痛くなります😰
減らず口も憎たらしさ全開でした😳
ハリス保安官補を演じたミシェル・ドッカリーも、散々なフライトを経験することになる過去を抱えた女性をエネルギッシュに表現🙂
偽ダリルにやられそうになるシーンは、女優魂が炸裂していました👍
重要参考人ウィンストンを演じたトファー・グレイスも、困惑気味の会計士になりきってましたね。
地獄のフライトを通じて、自分を見つめ直していくような役柄でした🙂
90分程度のコンパクトな上映時間で、サスペンス混じりのフライトアクションものとして気軽に楽しめる1本です😀
小手調べ
着想はいいような気もするのだけれど、どうにも意図が分からない作品だった。
例えば、どっかの制作会社が箔をつける為にメル・ギブソンって看板を掲げてプロモーションをかけたとかなら分からなくもない。
もしくは膨れ上がる制作費へのアンチテーゼ的な位置取りとか。
あまり売りがわからないのだ。
脚本的には凡庸だとは思う。予算をぶちこんてまで映像化したい程の魅力は感じない。だから脚本が先にあったように思えず…これだけの予算の中で何なら作れるだろうかって事なのかもしれない。
とは言え、さすがは世界を相手にしている市場だけあって、外堀はしっかり埋めてある。
だから見にくいって事はないのだけれど…どうにも惹かれないのだ。
ほぼセスナ機内の話で、ともすれば会話劇としても成立しちゃうくらい台詞による進行しかない。
内通者が誰だとか、若干のフックはあるものの、食い足りないのだ。
けど、様々な制約があったと仮定するなら、現場は奮闘したのだろうし殊勲賞を贈呈したい。
コレは憶測ってか、邪推なのだけど…。
証人の俳優さんが、なんかメル・ギブソンに似てて…彼が血縁関係にあるのなら、まさかとは思うがそういう意図で作られていたのかなとも思う。
ただ…俺的には軽口しか叩かないこの役者のおかげで、没入感に乏かったと言えなくもない。
そう…1番の違和感はこの作品をやる上で、メル・ギブソンにはメリットが無いように思うのだ。
まるでハリウッド的自主映画にも思う。
数年のブランクを埋める為のリハビリとか小手調べとかならば、納得もしちゃえるかなぁー。
着陸と墜落の間
大好物のワンシチュエーション密室劇。
サスペンスアクションの終盤にありそうな状況だが、90分緊張感が保たれているのは見事。
導入の捕縛から離陸までは恐ろしくスムーズ。
この辺の潔さは好ましく、モレッティが何やったかとかも本筋に関係ないからかバッサリ。
メイン3人の駆け引きのみに集中できる構成です。
ダリルは時間稼ぎだけでいいならもっと上手くやれるだろうし、情報ポロリも迂闊過ぎ。
ヅラは笑いどこなのか、何故入れたのか疑問です。
1回目はいざ知らず、スタンガン2回目でも即拘束しないとか、全然注意を払わないとかは、まぁ雑。
しかし操縦士不在の空の上と考えると、そちらに意識が行って冷静に対処できないのはリアルなのか。
粗筋に「騙し合い」とあるがそんな雰囲気ではなく、ほぼハリス&ウィンストンvsダリルの構図なのは残念。
もっと各々の思惑が交錯する攻防を見たかった。
また、ダリルが意味深に「俺の名前を言ってみろ」と三井寿みたいなこと言ってたのが回収されずモヤる。
(亡くなったマリアの関係者かと思ったのだが…)
作風や予算的に仕方ないのだが、通信先の人物や状況が伝わりにくいのも難点か。
ハッサンに口説かれて嬉しそうなハリスは乙女。笑
最後ちょっとした視線だけで敵を感知したり、基本有能なのにちょいちょいポンコツでしたね。
ゴキゲンなギターインストのエンドロールは、曲としては好きだけど作品には合ってなかった。
細かいこと考えると色々あるけど、サクッと観る分には秀作。
緊急車両って
あんなに蛇行するんですかね
まっすぐ救助対象にすっ飛んでくクルマもあったかもですが。
マデリンが誰だか全然わからなくて、エンドロールでダウントンアビーの人でびっくり
マーク、それとそのハゲ頭を見たくて鑑賞しました!
悪役をたのしんで演じてくれてましたー
クレジットも当たり前ですけど
一番先頭ですし。
トファーグレイスは初代ヴェノムぐらいしか思い出せないのですが、
とにかく3人のはまり役だと思えてからはアンサンブルを堪能しました。
ラストの滑走路上は迫力ありました、ここは配信でみっちゃったら映画館に行くべきだったと
後悔したと思います。
ハッサンは、マデリンが殺し屋を仕留めた後は、引いてましたけど、
彼女と夕食&ダンスをたのしんでほしい〜♪
けっこう面白い
舞台がほぼ小型飛行機の中で、キャストもほぼその中の3人のみという非常にソリッドな構成で、あとは無線機の向こうの声だけの人がいるだけだ。飛行機がボロボロなのでずっと緊張感がある。最後の着陸はもうちょっとうまくできるように教えてやれよ。
空を自由自在に飛んでみたいと言う漠然とした願望はあるのだけど、乗り物酔いがひどいので絶対に満喫できない。地上に縛られて生きる方がいい。
マーク・ウォールバーグのハゲにびっくりした。
エンドクレジットをよく見ると、ラストシーンにもう一人の敵がいたことがわかる
2025.3.10 字幕 MOVIX京都
2023年のアメリカ映画(91分、G)
裁判の証言をチャーター機で移送する保安官補を描いたワンシチュエーションスリラー
監督はメル・ギブソン
脚本はジャレッド・ローゼンバーグ
原題は『Flight Risk』で、「苦肉の策」という意味
物語の舞台は、アラスカの辺境の地
イグルーモーテルに身を隠していたウィンストン(トファー・グレイス)は、かつてマフィアの金庫番として働いていたが、今やその犯罪を知る証人となっていた
連邦保安官補のマデリン・ハリス(ミシェル・ドッカリー)は、彼を見つけ出してニューヨークに移送する任務を負っていた
上司のキャロライン・ヴァン・サント(声:レア・レミニ)と連携を取りながら移送を試みることになり、そのパイロットには現地人のダリル・ブース(マーク・ウォルバーグ)が選ばれていた
後部座席にウィンストンを拘束したマデリンは、助手席に乗ってフライトに臨むことになる
ガタガタと揺れる機体に不安を感じながらも90分我慢することになったのだが、出発した途端に計器の故障や、バードストライクなどに見舞われてしまう
ダリルは管制官と話すためにヘッドセットをつけ、マデリンも彼と会話するためにそれをつけた
これにより、ウィンストンは会話に入れなくなるのだが、その際に彼は運転席の下からあるものを見つけてしまう
それはダリル・ブースと書かれたIDで、そこに映っていた人物は別人だったのである
映画は、この閉鎖空間におけるワンシチュエーションとなっていて、パイロットになりすましている男(ややこしいので以下もダリル表記)を交わして、どうやってアンカレジに向かうかを描いていた
アラスカ辺境(おそらく北部)からアラスカ南部のアンカレジまで山を越えるというルートで、アンカレジからニューヨークに行くというルートになっていた
あまりにも遠いので、アンカレジでの出来事は誤差の範囲に思えるが、そこは目を瞑る設定なのかもしれない
物語は、ダリルの正体がわかってからの活劇を描き、徐々にマデリンの過去が露わになるという展開を迎える
彼女は復帰直後で、マデリンの上司に当たるキャロライン・ヴァン・サント(レア・レミニ)が彼女を復帰させて、このミッションに参加させていた
ダリルがマデリンたちの目的を知っていることや、マデリンの過去の仕事内容を知っていることから、当初はキャロラインが内通者だと疑っていた
だが、ウィンストンがある場所に送金をしていて、その住所地がわかったことで、所長のコールリッジ(パール・ベン=ヴィクター)が黒幕であると推理するようになる
そして、所長がダリルを送り込んでいたと思われるのだが、実はその後も刺客が複数登場していた
ラストのアンカレジにて、ミルコ(ミルコ・カディコヴ)という男が警官になりすましてウィンストンの救急車に侵入するのだが、マデリンはその男に気づいてウィンストンを助けることに成功していた
だが、この直前のシーンでは、管制塔で指示を出していたハッサン(マーズ・アリ)と思われる人物(モニブ・アブハト)をマデリンは視認していた
マデリンは自分を助けてくれたハッサンを見つけて安堵していたが、彼女がウィンストンを助けた後には姿を消していた
ミルコを始末した後に、救急車の中を覗き込む数名のスタッフたちがマデリンの視界に映るのだが、そこには彼の姿はなかった
彼がハッサンであるならば、彼女の無事を確かめために彼女の元に来たはずで、そうでないのならば、マデリンが見た男は「ハッサンとの会話を知り、ハッサンになりすまそうとした人物」であるように思える
ハッサン自身がアンカレジにいたのかどうかも描かれず、マデリンが到着したと同時にあの場面に現れるのは不自然で、それを考えると会話の中身を知る人物が偽装していると考えるのが自然なのだろう
男の目的はウィンストンから距離を置かせることだったが、マデリンはその罠には引っかからずにミルコの犯行を止めることに成功していた、ということになる
この一連の設定は個人的な憶測に過ぎないのだが、わざわざ声と登場人物を別の俳優にさせる意味を考えるとこれしかないように思う
コールリッジが画策したことかはわからないが、現地に着くことができてしまったら暗殺を送り込もうとしていたというのはあり得る話なので、深く考えなくても辻褄は合うと思う
だが、映画内では明確に別人とは描いていないので、単なる想像となってしまうのはどうなのかな、と思った
いずれにせよ、そこまで凝った話ではなかったのだが、ラストの「ハッサンは二人一役もしくは別人」がわかるクレジットはわざとなのだと思う
キャロラインとヴァン・サントは同一人物なのだが、劇中でマデリンがどちらの呼び方もするのがとてもややこしい
当初は「元同僚から上司になったのでヴァン・サント呼び」になっていて、後半の切羽詰まったところでは「同僚時代の呼び名キャロライン」に変わっていた
電話の相手の女性が「ジャニーン(おそらく電話交換)」を含めた三人がいるようにミスリードさせる目的があったのかはわからないが、観客側にすんなりと考えさせない余地を作っているのだなあと思った
フロリダ経由でニューヨークというのも不思議な話だが、色々とおかしなことを満遍なく散りばめているので、ハッサン二人説みたいなものもあったりするのかもしれません
ほとんど
密室での3人での芝居だから、3人ともよく喋るので(特に男2人)サスペンス感は少ないです。あれだけタフな殺し屋なので、もう少し注意を向けてないとダメですよね。まあ、操縦があるから仕方ない部分もありますが。
僕はパニックものに耐性がないので、ハラハラ、ドキドキ、イライラの連続。だから面白かった分だけスゲー疲れた。
ああ、もうホント何でこのポンコツ刑事は脇が甘いと言うか、油断してるというか、学習能力がないんだあ~~~ (^^)。
オーイ、2人のどっちでもイイから、も少し後ろにいる犯人のヤローに注意を払って警戒しろ~~~。
後ろを見ろ、後ろを。ゔ・じ・ろ゙・ぉ゙ ~ ··· ( `□´)
パニック映画を面白くする要素には、もちろん天変地異みたいな不可抗力もあるが、その内の1つには間違いなくヒューマンエラーが有ると思った。
ナゼなら、この女刑事の油断、注意不足、判断ミス、思い込みなどが無かったら、ハリスとウィンストンはここまで窮地に追い込まれなかったであろうし、同僚の副保安官も死ななかったであろうし、ハラハラ、ドキドキする面白い展開にはならなかっただろうと思ったからだ。
パニック映画では脚本家や監督が、油断や判断ミスを意図的に仕込む。 出演者は自分の油断や判断ミスはもちろん気付かないが、見てる方はそれが分かるからハラハラドキドキだ。
もう面白いんだけど疲れた。
脚本もキャストもイマイチ
設定自体は悪くなく、やりようによっては面白くなりそうな作品なのですが、残念ながら脚本が悪いためスリラーなのに緊張感が全然伝わって来なかったです。さらには捜査官に魅力がない上に頭も悪いので、全く応援する気になれないです。むしろ、マーク・ウォールバーグ頑張れと思ってしまいました。駄目押しはお決まりの管制官が黒人という、もううんざりするポリコレでした。
メル・ギブソン監督にしては・・・‼️
高度1万フィートを舞台にした、証人をジェット機で移送する女性保安官と、パイロットに変装した殺し屋との対決を描いたアクション映画‼️時間も91分と短いので気楽に観れるし、フツーに面白いんですけど、メル・ギブソン監督にしてはアクション描写もどぎつくなく、チョット拍子抜けな感じがしますね‼️
【”ブルー・マンデー”今作は、アラスカ上空を重要参考人を乗せて飛ぶプロペラ機内で繰り広げられる出来事を、ほぼワンシチュエーションで描いたハラハラドキドキのサスペンススリラーである。】
■アラスカに逃亡していた、モラッティという悪人の重要参考人ウィンストン(トファー・グレイス)を確保したハリス保安官補(ミシェル・ドッカリー)は、護送のためプロペラ機に乗り込む。
そこに遅れて乗り込んできた明るいトーンのパイロットのダリル(マーク・ウォールバーグ)。
そして、ダリルとハリスは飛行中の騒音時にも遣り取りが出来るようにヘッドフォンをすると、”ニュー・オーダー”の陰鬱なるエレクトリックロックの名曲”ブルー・マンデイ”が流れるのである。
”貴方が誰なのかを、教えてくれました。間違えたと思いました・・。”と”ニュー・オーダー”の前身バンド”ジョイ・ディヴィジョン”のボーカルで自ら縊死したイアン・カーティスの死を知ったバンドメンバーの彼への想いを綴った歌詞を乗せて・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まずは、久しぶりのマーク・ウォールバーグの登場が嬉しい。劇場で観るのは、2022年の「アンチャーテッド」以来である。
・嬉しかったのは、”ニュー・オーダー”の陰鬱なるエレクトリックロックの名曲”ブルー・マンデイ”が使われた事である。
序盤だけではなくって、正体がバレたダリルがハリス保安官補に拘束された時に口ずさむ”貴方が誰なのかを、教えてくれました。間違えたと思いました・・。”というシーンもナカナカである。深読みしすぎかなあ。
・カメラは再後半までは、ほぼ全て、プロペラ機内を映し出す。正体がバレたダリルとハリスの攻防。そして、ハリスが遣り取りする上司の正体に気付いて行くシーンなどもナカナカである。
管制塔の指示に従って、自動操縦にしたり、手動で操縦したり。後ろから襲い掛かるダリルとの攻防の中、迫りくるアラスカの高山の上空を操縦桿を引きスレスレで飛ぶシーンも、ハラハラドキドキである。
<今作は、マーク・ウォールバーグが悪役という珍しいパターンの作品である。管制塔と急遽操縦桿を握ることになったハリス保安官補との緊迫した遣り取りや、上司との会話の中でモラッティという悪人の重要参考人ウィンストンから、毎月金を送って貰っていた上司の真なる姿が浮かび上がる展開は、ナカナカでありました。>
セスナって簡単に操縦できるのですか?
電話で、操縦方法を教えてもらい、計器類の位置や操作レバーをすぐに見つけて立派にパイロットになった保安官補のハリスさん。本物のパイロットのIDを簡単に見つかる座席の下に隠すニセパイロットのダリル。ダリルに二度胸を刺されても死なないウィンストン。拳銃の弾も
貫通しない丈夫なシートなど。ツッコミどころ満載でした。
マーク・ウォールバーグはハゲでは無い、剃ってんだよ。
3月7日(金)
SMTは最近は新宿ピカデリーかMOVIX川口で観る事が多いのだが、公開館数が少なく劇場が限られているので超久し振りに丸の内ピカデリー2で「フライト・リスク」を。
久し振りだったのでいつものように前方の席を取ったが失敗した。ここはスクリーンが高いからもっと後ろか2階席だったな。
保安官補のハリス(ミシェル・ドカリー)は、悪人モレッテイの経理担当だったウインストン(トファー・グレイス)をアラスカで拘束する。3日後に重要参考人として時間が迫っているニューヨークでのモレッテイの裁判で証言させるために彼をセスナ機でアラスカからニューヨークまで護送する事になる。
パイロットのダリル(マーク・ウォールバーグ)が操縦するセスナ機はアラスカ山脈上空3000mをニューヨークへ向うが、ダリルが何か胡散臭い。
後部座席で拘束されているウインストンは前方座席下部にあったパイロットの免許証の写真が全く違う事に気付く。「この男は偽物だ」その事をハリスに伝えようとするのだが、・・。
ほぼ全編が単発セスナの狭い機中に3人だけの状況で展開する。通信・通話で管制官やハリスの上司等も会話では登場するが、画面はずっとセスナの機内である。しかし、カメラアングルに工夫があり、またセスナ機で窓が大きくアラスカ山脈の風景が良く見える事もあり、単調ではない。次々と意外な事実が明らかになって行く。スリル、サスペンス、アククションの要素もあり、時間も短く(91分)飽きなかった。
最後は着陸というよりは墜落に近いような気もするが、最後のエピソードにもう一つインパクトがあれば良かったか。
監督メル・ギブソンは、次作に向けてのトレーニングかな。
おまけ
前方の席だったため広角画面で着陸シーンは迫力満点!?
漏れッティな一味とウィンストン。
ある事件の証人ウィンストンをアラスカからニューヨークまで航空輸送する任務の保安官補のハリスの話。
ボロく揺れる機体に不安のハリス、その緊張をほぐすかの様に話すベテランパイロットのダリル…の座る操縦席下から出てきたホントのパイロットの写真、…に気づく後部座席に拘束されるウィンストンだったが…。
機体の揺れからくる緊張をほぐす為と、会話とイヤホン渡され音楽を聴くけれど、そのせいで偽操縦士と伝えたいけど伝わらないのにハラハラとドキドキ。
空を飛ぶ機体のなかでのバレない様に伝えたい、バレてバトルと緊張感はあるけれど何かちょっと眠い。とりあえず手に汗したのは機体着陸時のパイロット席からの“視界目線”が1番怖かったかも。
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