劇場公開日 2025年3月7日

「シュートがクロスバーに跳ね返された感じ」フライト・リスク カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シュートがクロスバーに跳ね返された感じ

2025年3月7日
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興奮

フライト・リスク

保安官補、重要参考人、パイロットの三人がそれぞれ言うに言えない負の影を持ち、
フライトが進むにつれてその負が疑いとなり三つ巴の罵り合いとなり、
この事件の背後の謎が浮かび上がってくる。

実にこの三人は、それぞれにそれなりに強かであることに、
互いが警戒しながら挑発して暴露して行くところが面白く、
無人操縦も気にならなくなったところで、リスクが互いにダメージとなって着陸へ突っ込んで行く…

その着陸の後の大事なラストに、
シュートミスを犯し、
もう一つ爽快感を堪能できなかったことが悔やまれる。

まあ、ジェットではなく、プロペラ機だから仕方ない。

それにしても、
パイロットのダリルは、ジャック・ニコルソンを思わせる怪演は嫌味だった。

(o^^o)

フライト・リスク

メル・ギブソンが、アカデミー賞6部門ノミネートを果たした「ハクソー・リッジ」以来、9年ぶりに手がけた監督作。
アラスカ上空1万フィート(約3キロメートル)を飛ぶ飛行機の中で繰り広げられる、命懸けの騙し合いを描く。

保安官補のハリスは、ある事件の重要参考人のウィンストンを、アラスカからニューヨークまで航空輸送する任務に就く。
初顔合わせとなったベテランパイロットのダリルは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐしていく。
離陸した機体は、壮大なアラスカ山脈の上空1万フィートまで上昇。
頼もしいダリルの腕前もあって、順風満帆なフライトになるかに思えた。

一方、後部座席につながれたウィンストンは、足もとにパイロットライセンス証が落ちているのを見つける。
そのライセンス証の顔写真は、いま飛行機を操縦しているダリルとは全くの別人のもので……。

パイロットのダリルをマーク・ウォールバーグ、
ハリス保安官補をミシェル・ドッカリー、
重要参考人ウィンストンをトファー・グレイスがそれぞれ演じた。

フライト・リスク
Flight Risk
2024/アメリカ

カール@山口三