「【”ブルー・マンデー”今作は、アラスカ上空を重要参考人を乗せて飛ぶプロペラ機内で繰り広げられる出来事を、ほぼワンシチュエーションで描いたハラハラドキドキのサスペンススリラーである。】」フライト・リスク NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ブルー・マンデー”今作は、アラスカ上空を重要参考人を乗せて飛ぶプロペラ機内で繰り広げられる出来事を、ほぼワンシチュエーションで描いたハラハラドキドキのサスペンススリラーである。】
■アラスカに逃亡していた、モラッティという悪人の重要参考人ウィンストン(トファー・グレイス)を確保したハリス保安官補(ミシェル・ドッカリー)は、護送のためプロペラ機に乗り込む。
そこに遅れて乗り込んできた明るいトーンのパイロットのダリル(マーク・ウォールバーグ)。
そして、ダリルとハリスは飛行中の騒音時にも遣り取りが出来るようにヘッドフォンをすると、”ニュー・オーダー”の陰鬱なるエレクトリックロックの名曲”ブルー・マンデイ”が流れるのである。
”貴方が誰なのかを、教えてくれました。間違えたと思いました・・。”と”ニュー・オーダー”の前身バンド”ジョイ・ディヴィジョン”のボーカルで自ら縊死したイアン・カーティスの死を知ったバンドメンバーの彼への想いを綴った歌詞を乗せて・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まずは、久しぶりのマーク・ウォールバーグの登場が嬉しい。劇場で観るのは、2022年の「アンチャーテッド」以来である。
・嬉しかったのは、”ニュー・オーダー”の陰鬱なるエレクトリックロックの名曲”ブルー・マンデイ”が使われた事である。
序盤だけではなくって、正体がバレたダリルがハリス保安官補に拘束された時に口ずさむ”貴方が誰なのかを、教えてくれました。間違えたと思いました・・。”というシーンもナカナカである。深読みしすぎかなあ。
・カメラは再後半までは、ほぼ全て、プロペラ機内を映し出す。正体がバレたダリルとハリスの攻防。そして、ハリスが遣り取りする上司の正体に気付いて行くシーンなどもナカナカである。
管制塔の指示に従って、自動操縦にしたり、手動で操縦したり。後ろから襲い掛かるダリルとの攻防の中、迫りくるアラスカの高山の上空を操縦桿を引きスレスレで飛ぶシーンも、ハラハラドキドキである。
<今作は、マーク・ウォールバーグが悪役という珍しいパターンの作品である。管制塔と急遽操縦桿を握ることになったハリス保安官補との緊迫した遣り取りや、上司との会話の中でモラッティという悪人の重要参考人ウィンストンから、毎月金を送って貰っていた上司の真なる姿が浮かび上がる展開は、ナカナカでありました。>