ミゼリコルディアのレビュー・感想・評価
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神秘的で、ユーモアとウィット満載
妙な目配せで、これもまた流行りのあの手のやつか!?とちょっと引いた目線で眺めていたのですが、まさかあんな展開になるなんて!でも最後の最後は多少感じていたりしたけどまさかああなるとはねぇ─とまぁ内容的に多くは語ることはできませんが、予想に反しおもろかったです。
まさかの展開とはいえ、しっかりと複線めいたものはまかれていて、それゆえに心地よくて清々しい笑いがこみ上げてきました。
映像は相当しっかりとしたもので、あまりに内容が優れていただけにさらりと流れてしまうのですが、何で気にもとまらなかったというと、シンボリックなアイテムをうまい具合に用いて映し出すことによって位置関係や展開を分かりやすく描ききっているために見ている事柄がちゃんと内容に直結してくれるためで、一生懸命何か集中しなくても楽な気持ちで作品を楽しむことができたからなのでしょう。でも、少しでも眠気を覚えるとアウトかも─色々と起こるとはいえ静寂に包まれた作風なので─。
神父さんはひょっとして仔羊を救うために自らを犠牲に自らの嗜好をも偽って・・・などと深読みすらしてしまったのですが、それは思い過ごしで、それはそれでかなり笑えましたし─。なかなか笑いにしにくいところを付いていて、ちょっと他にはない作品かもしれません。楽しめるかどうかにはかなり個人差はあると感じますが・・・
Panis
いや〜変態な作品でした。
キノコと欲が作品のほとんどを占めているような感じの手応えで、色々な愛が交錯するのが特徴的な作品で、ガッツリ笑いましたし、時々頭の中で"?"マークが出まくったりと未知なる映画でした。
亡くなったパン屋店主の葬式に行ったジェレミーが長い事その家にいる事から始まる違和感が徐々に大きくなっていく作品で、ジェレミー以外の面々が不安がったり怒ったりするのはさも当然なんですが、当のジェレミーが何を考えているのかが表情や言動からではさっぱり分からないというのもどの方向に進んでいくのかというワクワク感があってずっと楽しめました。
成人男性の取っ組み合いの様子が喧嘩慣れしていない感じなのが良い味を醸し出していましたし、その後何度も突撃してはジェレミーを問い詰めるのにあの手この手で潜り抜けるジェレミーが憎たらしくもあり、可笑しくもあり。
ヌルッと登場した神父が今作を掌握していく流れもとても面白かったです。
キノコ狩りからの後半のシーンでの堂々たる様は圧巻で、この人だけは何を考えているかがまだ表情や身体に出ていたのでより覚えやすい登場人物になっていたなと思いました。
神父の愛がなす結末はハッピーとも取れるし、バッドとも取れる、自由な解釈のできる姿だったのも良かったです。
ラストシーンで有言実行をかますのも良いですし、くっつこうとしたのを妥協して手を握るに抑えたとはいえ成人男性よ…となったのも後味が不思議でしたが良かったです。
師匠の奥さんに母性を重ねるならまだしも、性の対象として見るってジェレミーさん守備範囲広いな〜とぼんやりフフッとなりました。
R18+というのを最大限利用して男性のお○んぽをドーンとお見せするので、その絵面にワッハッハと笑ってしまいましたが、他人のおち○ぽをこう大スクリーンで眺めることなんてそうそう無いので良い体験ができたなと思いました。
徹底的に性行為のシーンはカットしているのも印象的ですが、誘惑するシーンなんかはしっかりエロティックでした。
監督の他の作品も見てみたいんですが、間隔空けないと情緒がちょっぴり不安定になりそうなので日を開けてまた観たいなと思いました。
鑑賞日 3/24
鑑賞時間 11:00〜12:55
座席 H-1
3本ワンセット???A24?
車の運転があっても酒は飲むし、男が男に欲情しても良い。
罪に前のめりな神父が面白い。いまの償いのあり方にそもそも諦めが感じられる主人公と神父の会話。山の上のシーン好き。当たり前、をことごとく信用してない作品で個人的に凄く助かる。頭でっかちに善悪、犯罪の完全成立みたいな話だったら興味失ってた。
落ち葉がまれに落ちるカットがあって、山のロケーションも合わせて自然のしみったれた美しさを感じる。秋の色合い。
キノコ狩り
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