「戦後80年にあの時を知る」木の上の軍隊 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後80年にあの時を知る
沖縄には特別な思いがある
ことし終戦80年を迎えて、かの地の友人何人かの消息を知ることもなく、付き合い無精を恥じることしかない
この映画には沖縄人の想いに寄り添う稀有な視点があり、井上ひさしさんの未完の戦争三部作の一つとして、見応えがあり、戦中戦後すぐの危うい庶民への共感に満ち溢れていると思う
頭は(お花畑)と言われようが、日本軍部のやったことは、リーダーシップもなく、庶民に「一人十殺」を強いた目的喪失の究極の愚策としか私は思わない
その意味で堤君の演じた中堅の上官と現地招集の主人公の関係性の変化も、おもしろかった 誰も得していない状況に従わざる得なかった沖縄の不幸を淡々と描いた秀作だった。
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