雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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試写で見たけど……プロパガンダにしてもどうかと……
終戦時期あるあるのおためごかし。
海軍式制裁すら描けないなら、そもそも海軍を映画にしようとするな。
とりあえず今覚えてる問題点
・1970大阪万博の映像差し込んで、登場人物が雪風艦長に雪風の最期を語っている……かのような演出で始まるが、寺澤のモデルになった寺内艦長は1978年没なので雪風の解体も当然知ってる。
・雪風を大破解体ではなく、沈みましたと明言。現実では台風で大破し解体しただけなので沈んでない。不沈艦への冒涜。
・ミッドウェイで三隈の生存者救助を、本来関わってない雪風だけがやっていたような演出。史実では随伴していた朝潮と荒潮が担当。
・赤城と加賀がほぼ隣り合わせで燃えてる。そんな近かったらぶつかるわ。
・CG予算がないのか、戦艦や空母や巡洋艦達の沈没が報告書読み上げだけで語られる演出。
・艦長に楯突くもお咎めなしの先任伍長。最低でも鉄拳制裁の後営倉行き、悪ければ軍法会議。こんな艦で戦えるわけが無い。現代的価値観を持ち出すな。
・意味もなく出てくる先任伍長の妹。女の子出しとけば泣けるやろ演出サムい。
・特攻は人道に反するという話を、出現中の艦内で突然語り出す雪風艦長と先任伍長。現代的価値観を持ち出すな(二度目)。
・戦闘機の機銃掃射を受けて腕だけ取れて死ぬ先任伍長。チタン合金で出来てんのかこいつの体。
・それ以外ほぼ死体の映る場面なし。誰も死んでない雪風。
・和気あいあいと常に笑顔溢れる、仲間割れも制裁も皆無な駆逐艦内。ボーイスカウトかな?
・集まって燃えてる西村艦隊。ボーイスカウトなだけにキャンプファイヤーかよ。艦隊作戦どうなってるの?
・一度この反転し(史実)、そのまま再反転しないで消えていく栗田艦隊。栗田ターンって更に悪化出来るんだ……。
・レイテで雪風の魚雷に大破させられる護衛空母。(恐らく沖縄戦でのバンカーヒルのオマージュだけどそれをやったのは特攻隊)
・戦果がないかのように無駄として書かれる特攻隊。もちろん史実では多少の戦果を上げている。
・横転せず、艦橋付近が爆発して吹っ飛ぶ戦艦大和。何が爆発したの?
・先任伍長以外誰も死んでないかの様な演出してんのに、「戦後の君たちへ」のメッセージを語り出す雪風乗組員。お前らも戦後生きてるだろ。
サムい演出と、現代的価値観の押し付けと、和気あいあいボーイスカウトななんちゃってコスプレ海軍ごっこだった。
試写会でよかった。タダだからね。
正直この演出が、表現規制と自粛に凝り固まった現代の限界なんだろうね。
だったらもう無理して作らない方がいいと思う。
映画的演出は理解するけど、ここまで酷い史実のねじ曲げは、英霊達への冒涜に他ならないと思う。
だって、歴史というのは、生きていた誰かの人生なのだから。
良かった点?
犬と猫は可愛かった。
自衛隊全面協力のリアルな護衛艦ストーリー
ムービーウォーカー様より最新映画 雪風YUKIKAZE 特別試写会に招待いただき先行鑑賞しました
主題歌やキャストも公開前から話題作
楽しみにしていました
壮大なスケールで描かれる史実に基づいた最大級の感動巨編
メガホンを撮ったのは
「空母いぶき」で助監督を務めた山田敏久監督
主演は竹内豊さん
他豪華キャスティング
主題歌はUru
ザ・日本の歴史映画という古き良き作風
堅実で安定感のある作品
当時の映像や写真などモノクロ写真がリアルさを感じます
日本の戦争映画というと、悲惨な戦況や死にゆく兵たちの姿をドラマチックに盛り上げる悲劇的な作りが多い中、この作品は 戦争映画でありつつも戦闘シーンなどの描写もないから比較的鑑賞しやすい
当時の写真などドキュメンタリー描写もあって
戦争映画の堅実で深く重みのある内容だけど
戦争映画の血生臭感はない、ヒューマンストーリーさが際立ちました
護衛としての役目を果たす駆逐艦「雪風」
最後まで救い出す彼らの生き様を雪風隊員目線で描かれています
戦時中日本の様子を実直に描かれた作品でした
Uruの主題歌も良かったです
信念と葛藤が織りなすリーダーシップの物語
戦争映画というと少し構えてしまいますが、本作は「リーダーシップとは何か」を静かに問い直す時間となりました。
先任伍長の早瀬(玉木宏)は、明るく朗らかな兄貴分でありながら、任務には真摯に向き合い、時には上官にもしっかり意見を述べる存在。艦長の寺澤(竹野内豊)は、静かな威厳を持ちつつも葛藤を抱える等身大のリーダー。そして伊藤長官(中井貴一)は、日本の未来を託すため、自ら命を賭す覚悟を決めていました。
この3人に共通するのは、立場や性格は違えど「信念」と「希望」を持ち続けていたこと。だからこそ、周囲の信頼や覚悟を引き出し、組織が動いたのだと感じます。
特に印象的だったのは、部下が上官に意見を述べるシーンが多く描かれていた点です。
太平洋戦争当時の日本海軍は、現場の判断や建設的な意見を尊重する文化があったことを知ると、よりリアルに感じられました。
この「意見できる関係性」は、現代の職場や家庭にも欠かせない視点だと思います。
雪風の乗組員たちは、それぞれの個性が役割に生き、強いチームワークを築いていました。
日常の中で誰かと協力し合うことの尊さを、改めて思い起こさせてくれます。
一方で、終盤に絡む万博や戦後の描写はやや説明的で、映画の余韻を削いだ印象もありました。エンドクレジットの音楽の持つ余韻の大切さも改めて感じました。
伊藤長官が率いた戦艦大和は、実際に片道燃料の特攻作戦で沈み、多くの命が失われました。
その苦渋の決断と葛藤を背景に持つからこそ、映画のセリフや登場人物の心情に重みが生まれているのだと実感します。
“信じる”こと、“託す”こと、“支える”こと。
肩書きではなく、人としてどう在るかを深く問う作品でした。
駆逐艦雪風知ってればですが
戦争の頃の歴史を多少知ってれば楽しめますが
なんか脚本は何とかならなかったのかなと着色とか尾ヒレは必要ですが
ハズレてるかな残念
最後は口あんぐりになりました正直余計な尾ヒレが残念でした
「監督〜脚本家〜俺は観てるぞ〜〜頼むぞ〜」
雪風が運ぶ、強さと優しさ
たまたま試写会の情報を見かけ、ご縁があって鑑賞することができました。
事前にはあらすじを軽く確認した程度でしたが、「雪風」という存在を知ることができて、本当に観てよかったと思える作品でした。
エンドロールが流れる中、劇場に満ちていた静けさが、この映画の余韻を象徴しているようでした。
作中でも随所に「静けさ」が効果的に使われていて、それがかえって登場人物たちの想いや、場面の緊張感をより強く印象づけていました。
戦争を描いた作品の中でも、この映画はどこか他とは異なる「温度」を持っています。
セリフでは語られない想い——「どうして戦争なんてしているんだろう」と問いかけるような、登場人物たちの表情がとても印象的でした。
「生きて帰る」「生きて還す」という願いの強さが、静かに、けれど確かに胸に響いてきます。
優しさと強さを併せ持つ彼らの姿、そして明るい未来を信じる気持ちに心を動かされました。
「雪風」、そして艦長・寺澤一利、先任伍長・早瀬幸平——
彼らの姿は本当にかっこよかった。リーダーシップとはこういうことなのだと、深く感じました。
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後半「え?」と拍子抜けの演出はあったけど
言いたいことはハッキリ言葉にする時代だよな
みたいな気持ちになり、まあこれもアリか(笑)
なんじゃこれ!
宣伝をみて、戦後生き抜いてきた母がどうしても見たいというので、他の方の酷評内容を知りながらも鑑賞。結果、これは、、、酷すぎた!
どのシーンも戦う場面なく、表情アップか上半身のみが映って、おそらく戦闘しているであろう場面を表情と部下の報告で把握しなければならないシュールな内容!笑 チープでした。
海上の話なのに、撮影場所は海じゃないでしょ〜とツッコミ満載の緩やかな波打ち。そして一切映らないリアルな航海、人を助ける話が海で溺れている人は映らないというところからプールだよね!!!って突っ込みたくなる場面。
攻撃シーンは、かなりの合成。ある人が死んじゃって、戦場で死んだ人はタンカーに乗せて海に流すらしいんだけど、え?イカダ船じゃないよね?戦艦だよね?どこから落としてんの?って感じで、海に流した?落とした?音が
ポチャッ〜。浮いているじゃないか!笑
とにかく、人の悩んでる顔か上半身しか映ってませんので、人の顔と会話で何が起きているかを聞くしかないトンチキ映画でした。母親も、なにこれ?なんの映画か分からないと、ふて寝してました。
一番演出がさぶすぎたのは最後のシーン。映画のメンバーから現代の私たちに語りかけているだろうシーンがありますが、わざとらしく、さぶい演出としか思えず。なにをテーマにしているのか一切読み取れません。
いえ、ストーリーが頭に入りませんでした。
あの時代を伝えたいのであれば、コンプラなんて考えず描写したら良いのになー
表現が稚拙、韓国映画のようなこれでもか悲劇演出にガックシ
雪風を舞台としたフィクションとしているが、戦記に記されている雪風は、幸運艦というよりは、他艦が次々と戦没する中、その最期を見届ける死神、疫病神と呼ばれていたと記されている。
映画と違いすぎるでしょ。幸運艦として言われるのは、戦後のことのようです。
劇中では、幸運艦として特別視されているような演出、そして、劇中の主人公、寺沢艦長、準主役の広瀬先任伍長、幸運艦を導いてきた両名にハッピ−エンドを迎えさせない、まるで韓国映画のようなこれでもか悲劇の演出のようなストーリー展開にガックシ。
とってつけたような、「平和日本を頼んだぞ」のメッセージをこれでもかと言わんばかりのラストシ−ン、ここまで露骨にやられては、興ざめとしか言えなかった。
人気女優を最後にちょこっと出して、わざとらしい臭い演技させて、名前は破格の取り扱い、やめてよ!みっともない。名前借りのためにちょい出演させるために幾ら使ったのか?
バカでしょ。
安っぽい3文劇として記憶されました。残念!
もしも、訴えたいものとして、武士道精神とか、人の命を戦時下であっても大切にしたい、しようとした人たちがいたことを訴えたかったのならば、雪風よりも駆逐艦、雷を取り扱うべきだったように思う。
敵兵であっても、勝敗が決した後で有れば、万難を排し助ける、助けた艦が存在した事を伝えて欲しいと思います。
沈没した敵艦の乗員の救助を行うために、自艦の危険を顧みず、戦闘海域の真っ只中、艦を停船し、全力で全ての将兵を救った、駆逐艦、雷、艦長と乗員たちがいたことを後世に伝えるべきだ。
出来る…出来ない、を超えて、やらざるを得ない悲壮感。
戦後教育や戦後社会の醸成の賜物により、戦前・戦中に比べ、相当軟弱千万となった我々…日本人。
にも関わらず、
未だに我々日本人を奇異の目で見て、オンリーワンとか云ってホメてんだか貶してんだか分からない連中がいる。
今だって、ココが変だよ!日本人な状況だとしたら、
当時、日本と対峙していた連合国側は、我々を相当ヤベー連中だと、恐れ慄いていかもしれないね。
自分達ならもう白旗をとっくに揚げてる状況なのに、叩いても叩いても反発してくるし、
それこそ…特攻や玉砕って云う十死零生な戦術とは到底云えない戦法を平然を装ってやってくる。
平気の平左で淡々とやってくるなら、単に狂ってるからとっちめて狩り尽くそう…ってなるだろうけど、
なまじ平気じゃないのを分かってて、断行してくるから…余計に恐かったんじゃねぇかな。
理性がチラ見してる狂気ほど、端から見て怖ろしいモンは無い。
ましてや、完膚無き迄にフルボッコにして、狂気の沙汰としか思えない新型爆弾を2発も落として、、他国なら遺恨と禍根で、到底分かり合える事など無いまま…永きに渡る冷戦状態と為っても可笑しくないのに、
今じゃシレっと同盟国。
多少…不気味に思われても仕方無いのかなぁ。
日本の常識は、世界の非常識…?
知るか!ほっといてくれ…。
一つくらいは引き上げて
やたら主張するローマ字の「YUKIKAZE」に、HPのIntroductionで長々と書かれた役者紹介…
嫌な予感はやっぱり当たるもんですね。
救助の様子から寺澤の着任、そこから戦局を解説しながら雪風の行方を追う流れ。
しかしこれは一体何を描きたかったのか。
戦争の悲惨さも、雪風や寺澤の活躍も、乗員同士の絆も、家族愛も、どれ一つ伝わってこない。
まず全体として緊迫感を感じない。
寺澤が機転をきかせるシーンもあるが、内容も描写も地味。
終盤に井上が早瀬の意志を継ぐような演出があったが、そこの関係性すら薄すぎて…
田中麗奈や當真あみは主要キャラの背景としての役割しかなく、そこへの寺澤らの心情も不足。
『ディア・ファミリー』に続いて感動のオチ要員でスベらされる有村架純が不憫。
最後、主題歌をバックに知らない記憶をいっぱい見せられて笑った。(本編で見せてくれ)
竹野内豊は滲み出る人柄こそ役に合っているが、台詞回しと滑舌が残念のひと言。
玉木宏か奥平大兼を主役にして、この2人の関係性を主軸にした方がよかったんじゃないかな。
名前のテロップをやたら出すけど、意味のあるキャラのはほぼいない。
同期の写真など意味深な台詞や描写はあるが、まったく掘られずメインも立たず。
実話でもないのに話に起伏がなく、メッセージ性もエンタメ性も皆無。
出産や命に対してベラベラ台詞で語ったり、メタ的に観客へ呼びかける締め方には寒気がした。
「一人残らず引き上げろ」と繰り返す作品で、こんなに全ての要素を取り溢してるとは…
普通がいいな。←いやいや、ヤベーレベルだって!
戦後80年。年々戦争の記憶が遠退いていく。
終戦の年に生まれた人でさえ80歳。つまり、戦時下を体験した人は80歳以上、戦争をしかと覚えているとなると90歳以上にもなり、実際に戦地へ行った人は95歳~100歳、それ以上にもなる。
日本は超高齢化社会でその人数も世界中と比較して多いが、戦争を覚えている/伝えるという観点からすれば限られてくる。
いつからか。“戦争を知らない世代”なんて言葉が言われるようになったのは。
その当時は比喩だったかもしれないが、今はもう本当にその言葉通り。
8月15日に何があったか知らない。8月6日や8月9日に何があったか知らない。そもそも日本が昔、戦争をしていた事を知らない世代も。
これって真に警鐘を鳴らすべき事だと思う。
近い将来戦争を知る世代が皆いなくなり、日本が戦争を知らない世代だけになった時、戦争をTVやスマホのニュースのみの遠い他国の事と無関心。戦争をリアルサバイバルゲームでしか知らず、そういった感覚で再び口火を…。
突飛な考え過ぎかもしれないが、私は本当に危惧している。だって戦争なんていつの世も、愚かな理由で始まるものだから。
だからこそ毎夏、戦争を振り返る事は大事である。
毎年毎年耳にタコ…なんて事はない。うんざりするほどうんざりするほど、耳や頭や心に留めて置かなければならない。
映画でそれを伝えていくのも映画が存在する意義の一つだ。
全く知らない戦争の姿=恐ろしさ、悲惨さを、フィクションながらも映像として見る/知る事が出来る。
節目の年には特に多く戦争題材の映画が作られるが、今年も例外になく。
駆逐艦“雪風”。
数々の激戦をくぐり抜け、大和や他の戦艦は沈んだが、雪風は終戦まで沈まず、“不沈艦”や“幸運艦”とも。
戦後は“復員輸送船”として兵を故郷に送り届け、1969年に台風被害で破損するまで使命を全うした。
何度か映画の題材にも。近年だとあのゴジラ相手に闘ったと言えば分かる人も多いだろう。(雪風繋がりで田中美央がまたまた乗艦)
新艦長、先任伍長、若い水雷兵を主軸に、彼らがどんな思いで雪風に乗り、何の為に闘ったか。
VFXを駆使した戦闘シーンもあり、スケールなど今夏の戦争題材の映画の中でも一番の大作であろう。
しかし残念ながら、名作にはなれず沈んでしまった。
作風としては真摯な作り。それ故、演出も脚本も演技も良く言えば正攻法、悪く言えば教科書通りのステレオタイプで特別秀でたものがない。
雪風が出撃した幾多の戦闘も順を追って紹介しているが、ダイジェスト的。ドラマやエピソードに深みは無く薄っぺらく、戦闘シーンですら短く、迫力や緊迫感に欠ける。
その戦闘シーンもVFXの粗さは元より、似たような描写ばかり続き、創意工夫ナシ。『男たちの大和』のような迫力もナシ。
一応雪風にフォーカスしているが、そこまで主軸って訳でもなく、何を焦点にしたいのかボヤけてもいる。
軍の無謀な作戦に異を唱える士官たち。当時軍人が上からの命令に逆らう事などあり得なかったので、こんな描写はあり得ない。戦地に赴く軍人たちの訴えを聞き入れ、作戦内容を変える軍上層部もあり得ない。
武士道精神を持った艦長、艦長と先任伍長が家族やこの国の“普通”の未来を思う。悪くはない描写もある。
が、若い兵たちが敵国の凄さについて話が盛り上がったり、お決まりのような仲間の死。これまたあり得ない描写や泣きを強要するような悲劇を挿入。
他にも細かく言うとあの時代なのに若い兵たちが短髪じゃないなど、作風は真摯なのに、リアリティーなどに本気度を感じられず。
竹野内豊、玉木宏、奥平大兼らの熱演も空回り。
要はこれは、お国の為に闘った崇高な軍人を称えるプロパガンダ映画。
ラストシーン、雪風乗組員たちが今の日本へ、「見てるからな~!」「頼んだぞ~!」と声高らかにメッセージして、チープな演出にドン引き…。
“今の日本”も何故に最初の大阪万博が開催された1970年代…? 回想ナレーションで済ませるなら現大阪万博の現代でも良かった筈。じゃないと今を生きる我々にイマイチ響かない。
これ、私が苦手なタイプの戦争映画。前にも何かのレビューで書いたが、今戦争映画を作る意味は反戦映画である事。兵たちの友情や迫力の戦闘シーンなど要らない。そんなの、戦勝国であるアメリカが余裕ぶっこいてやるやつ。
一般人目線で、戦争によって大切な人や自由が奪われていく。戦争の悲惨さ、憤り、愚かさを訴える反戦映画でなければ、今日本が戦争映画を作る意味はない。一般人目線は當真あみちゃんが請け負うが、あれだけ…? 戦時下の苦しさも感じられない。
一応言いたい事、訴えたい事は分かるが…、
見るもの、魅せるものに欠けた。
まさか今の時代にこんなの作るとは…。
節目の80年にあまりにもお粗末な、戦争賛美に捉えかねない時代錯誤作。
普通がいいな。←いやいや、ヤベーレベルだって!
壮大なスケールで描くなんて嘘八百、こんな予算では作るべきではなかった
出撃しながらも、最後は必ず人を救って戻って来ることから、「幸運艦」と称された太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実に基づく作品と、大義は素晴らしい、けれど映画作品としては最低最悪と言わざるを得ない。
今どきこれ程に汚らしいザラついた画面があろうか? おまけに彩度は死んでるレベル、ほとんど終始微妙に揺れ続ける画面からくる不快感に反吐が出る。周囲のセットの作りこみを省いたのか怠ったのか、それらが映らないように人物のアップの連続、正確にはバストショットで胸から上だけ、人物の居るシチュエーションがまるで観客に伝わらず紙芝居の様相。この駆逐艦を描こうとした目玉の救助シーンなんぞ、助ける人物と助けられる人物の上半身だけ、この安っぽさがまた何度も変化も工夫もなく繰り返される。引きの海面からのショットも別アングルも一切ない。反対に戦闘場面はマクロだらけ、これがまた昭和の特撮以下の有り得ないレベル。ザラザラの荒い画面に手書き同然の戦艦が同じアングルだけで繰り返し。CGなんて言えるレベルでは到底なく、バンダイのおもちゃの船を風呂場に浮かべるレベル。その上、海面がヘドロの海のような汚さ、南方の海上だと言うのに青さが全く無い。SONYの配給だと言うのに「キングダム」のレベルとは雲泥の差、ましてや自社のハリウッドのサポートなんて端から考えてないでしょ。
そして、この幸運艦をベースに人物の意思がまるで見えない。何をしたいのか? 何をしなければならないのか? 雰囲気だけで映画の方向性が欠落、だから退屈地獄。1970年の大阪万博の映像って何? 戦後25年でこの盛況なんて馬鹿な事を言いたかったの? 本土の女性達の描きようったら、紋切り型を1mmも出ない情けなさ。
そんな劣悪環境の中、役者達はペラペラセットの何で精一杯頑張ってました。竹野内豊の瞳に映る戦況悪化はいいけれど、彼の長い睫毛にばかり目が行ってしまいました。田中麗奈はいいけれど、長めの指の爪が違和感ありあり。音楽も控えめすぎてちっとも盛り上がらず、何を描きたかったのか、この監督さんやっと助監督から抜擢されたと言うのに、どうなっているのでしょ
バンダイナムコ、何をしたかったの? ソニーの信用落ちますよこれじゃ。そもそも壮大なスケールで描くなんて、嘘八百。
「マヌケ」のフネ『YUKIKAZE』
この作品は、史実がどうとか映像がどうとか言う作品ではなく、あくまでもフィクションで、駆逐艦はただの舞台装置である。
ヒューマンドラマがメインというのは理解できるのだが、それにしても「まぬけ」に描かれている
戦闘シーンは引きの映像が無く、何をしているのかわからない。誰か、図で解説して欲しい。
そんな作品なので間違っていることもあるし、記憶違いがあるかも知れないが、気になったことを書く。
・護衛していた輸送船が敵から雷撃を受けた後のシーンで、雪風は敵の潜水艦を追いかけ、爆雷を投下するのだが外してしまう。
問題はこの後で雪風は、敵から魚雷を撃たれ回避行動を取る。その後、ソナー手と思われる人物が敵の潜水艦は作戦海域を離脱しましたと報告し、戦闘が終了する。
作戦海域から離れたからと言って、ゲーム等でば無いのだから、戦闘が終了するわけでは無いはずでしょう。
好意的に受け入れば、護衛すべき船団と離れすぎたから、潜水艦を追うのを止めたのだろうか。
それにソナー手がそこまで敵の潜水艦の位置を補足しているのに、敵の潜水艦が魚雷を撃てるだけの距離で、明後日の方向に爆雷を投下しているのが「まぬけ」である。
爆雷を外すシーンってのは珍しくないが、いくらでも他の描き方ができたはずである。
ここのシーンは、詳しくない人が見ても、艦長は周囲の人達に、速力が出ませんと反対されているのにも関わらず、
敵の潜水艦を取り逃がすどころか、自船を危険に晒した「まぬけ」なシーンに映るだけでこの場面は必要だったのでしょうか?
・雪風は通信機を破壊され、他の船と連絡ができない為に孤立してしまうシーンは、そもそも雪風が後続艦に通信ができない事を伝えればいいだけなのに、
艦長達は通信機が使えない事を知ってるにも関わらず、何もしないのである。他船との連絡手段は他にもある。信号旗を使う方法や手旗信号など。
そもそもこの映画の再序盤に、発光信号器を使っていたというのに使わないのである。それは余りにも「まぬけ」である。
それに晴れた昼間で、先頭を進んでいたからと言って、味方の大艦隊が完全にいなくなるまで、本来であれば、二百人余り乗っているはずの乗員達が誰も気づかない。何をしていたのかと疑問に思う「まぬけ」なシーンであった。
さらには、レーダーで敵を発見したしましたと報告を受けて、双眼鏡を覗くとなんと上から下までクッキリ見える空母の姿が見える。晴れた昼間にも関わらず、見張り員はどこを見ていたのでしょうか。
『YUKIKAZE』には実は、十数人しか乗員していなかったという設定なのかも知れないが、なんともお粗末な「まぬけ」である。
・敵の駆逐艦?をたった一発で沈めた後、何故か艦長は回頭させるのを拒否して、真っ直ぐ敵へと突っ込んでいく。
理由は魚雷攻撃を受けるというものだった。記憶が定かではないが、たしか敵に砲撃を受けていたはずである。
にも拘わらず、艦長以下気にするのは敵の魚雷だけ。描写が一切無いのでわからないが、敵との距離は近づいていくはずである。そうなると、砲撃が命中しやすくなるであろうに、魚雷が恐くて回頭できないというのはお「まぬけ」な理由だった。
・不発弾を処理するシーンでは、艦長が男気を見せて現場から避難しないのであるが、他の
人物達も雁首を揃えて見守っているのである。
せめて艦長と責任者の数名だけ残っていれば、いつ爆発するかもしれないという緊張感が増したであろうに。
それにせっかく5分をカウントするのに、一瞬で時間が過ぎてしまう。まさしく「間が抜けて」しまっている。
雪風は台風で沈没したとナレーションで言われていたが、本来であれば台風で損傷した為に解体されたはずである。
なんとも、演出でも脚本でも「まぬけ」である。
こんな「まぬけ」な船でも生き残れたのだから『YUKIKAZE』は幸運艦であるというのだけは、誰の目から見ても疑いよう無いであろう。
戦闘シーンを描かないのか、それとも描けないのかは知らないが。有能な人物達を「まぬけ」にするなら、「雪風」である必要では無かったはずである。
あくまでも丹陽のシーンもほぼ無いなら、その全てが架空の船「弱風」という設定で、救助シーンだけで映画を作ればいいのにと思わずにはいられない。
興業としてネームバリューのある「雪風」が必要だったのかもしれない。だとしたら一番の大「マヌケ」はそれに釣られて見に来る人達だろうか。
最後にこの作品は、『戦後80年』を強調していた。この『戦後80年』は、残念ながら元乗員の方々のほとんどが亡くられてしまっている。なので、好き放題描いても、元文句を言われはしない。『戦後80年』というのはそんな意味なのであろうか?
雪風のことはまったく知りませんでした‼️
この作品はヒドい‼️こんなに嘘臭くて、薄っぺらい戦争映画は久しぶりに劇場で観ました‼️今作には理想的で、崇高な軍人さんがたくさん登場します‼️これまでの帝国主義、軍国主義を絵に描いたような横暴な軍人は全く登場しません‼️そんな素晴らしい軍人さん達が日本国のため、一人でも多くの若者を助けるため奮闘する‼️時代は44〜45年で、日本としては追いつめられ、軍艦や戦闘機、食料に至るまで不足し、肉体的にも精神的にも逼迫していた時代にしては雪風の乗員たちには悲壮感のかけらも感じられない‼️食事の席で「丹下左膳もう一回観たかったなぁ」とか「俺は愛染つら」、「俺は駅馬車。ジョン・ウェインのアクションスゴかった。あんな国と戦争してるんだなぁ」とか。敵国の映画をスゴいとか言ってたら、当時としては懲罰モノでしょう‼️この辺もリアリティがない‼️ちなみに小津安二郎監督は上海で「風と共に去りぬ」を観て、その国力の違いに驚愕したらしいです‼️そしてそんな素晴らしい軍人たちを演じる俳優陣の演技もなってない‼️竹之内さんにも軍人の威厳が全く感じられず、セリフもぎこちない‼️明らかにミスキャスト‼️玉木宏さんのキャラも深掘りされず、鑑賞後全く印象に残らない‼️中井貴一さんのまるでホラー映画のような顔色の悪さ‼️特攻を強要する軍の上層部に対して艦長たちが反論するのも本当かなぁと思ってしまう‼️とってつけたような主人公と同期の三人の絆も写真の描写だけなので、イマイチ胸に響かない‼️玉木さん扮する早瀬の妹の、兄の無事を祈る姿も、兄妹の絆を見せるシーンが全くないため、妹役の當真あみちゃんの無駄遣い‼️肝心の戦闘シーンも銀残しっぽい映像で雰囲気を出そうとしてるのはわかりますが、アメリカ軍の戦闘機も点々みたいな描写だし、戦艦が魚雷で撃沈されるシーンも上空からのごまかしショットに終始している‼️そして終戦後も雪風はほぼ無傷で残り、70年の大阪万博直前まで活躍してたらしい。この70年の万博を起点とした物語というのも今としては意味不明というか違和感がありますね‼️そして映画は雪風のおかげでたくさんの若者が死なずに済んで戦後日本の復興に貢献した、みたいなメッセージを高らかに謳い上げるわけですが、その象徴ともいえるシーンがラストに登場‼️死亡した早瀬も含めた雪風の乗員たちが勢揃い、観客席に向かって「見ているからなぁ」と全員で手を振る‼️もうホントに作り手側のセンスを疑う愚の極致とも言える最悪なシーン‼️呆れて笑いが止まりませんでした‼️この作品は第四の壁も超えるのか⁉️デッドプールじゃないんだから・・・‼️この作品もテーマとしては良いのかもしれません‼️あんな悲惨な時代にこんなにも崇高な軍人たちがいて、雪風という軍艦が素晴らしい活躍をした‼️そんな素晴らしい物語を監督の演出を始めとする製作陣たちの作劇と、役者たちの演技がダメにした‼️そんな映画ですね‼️
無理やり1人56した脚本
歴史は詳しくないので、そこは他の方にお任せするとして
戦後80年という大きな節目に公開した割には、随分とチャチなものだったなと
とにかく艦のCGがショボい。20年前の「男たちの大和」と同等か、下手するとそれより酷いんじゃないかと思う。2025年の映画としてはちょっと厳しいグラフィックだったなーと
それから、CGショボいくせに生々しいシーンだけ妙にリアルなのやめてほしい。生身の人間が航空機の機銃掃射を受けたらどうなるか?なんて映さなくても分かるんですよ。手足が吹っ飛ぶ系の描写に耐性ない自分にはかなり辛かったです。何でそういうところだけ妙に手が込んでるのか?
だいたい、戦闘が終わった後に、敵機が単独で雪風に機銃を撃ち込んでくるのが理解できない。戦略的に何の意味もないし、普通やるなら爆撃でしょ。主要キャラを無理やり56したかっただけとしか思えない脚本ですね。
あとこのシーンで言うと、仲間がやられたのに他の乗組員は「あっ、これダメなやつだ」って感じでまったく取り乱していないのも違和感あった。何でそんなに冷静なの?で水葬の時に無理やり泣いてたって感じ。これでは視聴者は感情移入できないよ
プロモーションなどもかなり気合いが入っていた本作だが、蓋を開けてみれば「なんじゃこりゃ」って感想しか出てこない残念な作品だった
ショボすぎる。
まず、戦争を如何に描くかみたいな話以前に、とにかくショボい。
劇中で船員が西部劇の話を興奮しながらした後「こんな凄いものを作ってる国と戦争してんのか」と意気消沈して呟くシーンがあるんだけど、いや確かにこのクソショボい日本映画観てるとホント実感できますわ。
具体的に。
戦闘シーンなんか特にそうですけど状況を観客に叩き込む為に引きの画を大量に投入すべきなんだけど、本作ではチョビっとしか出てこない。
チョビっと出てくる絵もショボいくて、ピンボケまで起こしてる。基本的には海側からのカメラで背景としての船の壁や船室を前に状況を乗組員が台詞で説明する場面がメイン。
味方が敵の攻撃を食らった絵は作らずに役者の報告だけでストーリーテリングを進めると言う流れが大半。
あの大和ですら、最初に攻撃を受けるカットはなしで、もう沈みかけてる状態でようやくカットが入る。
ホント、一時が万事こんな感じ。
音声切って文字情報も見ずにこの映画見たら、何が何だか全く解らないと思う。
他にも、とある水難事故救助シーンとか出てくるけど、そこも一切引きの映像が無い上に、暗くて色々誤魔化せる為に予算削減の最大の味方である夜間シーンな為、事故が海なのか川なのか陸地なのか、どこで起こっているのか全く解らない。
その後、要救助者がアップになって掴まっていた物体が大写しになってようやく判るのだが、その時点まで伏せる理由は予算の都合以外はまるで無いのだ。
こういった全編に渡るショボさに比べたら、救助隊員が出動中に紛失する可能性が高いのにも関わらずアクセサリーを身に着けていたりする事や、登場人物のほぼ全員が、戦争はいかん人命が大事と言う、良い意味で当たり前の戦後の価値観を身に着けていたりする事など最早些末なことに感じられます。
後、劇中、事件が起きるわけでもないのに大阪万博の1970年からの振り返りが出てくる所とかは、2025年現在の万博と無理矢理関連付けさせて、なんか意味持たせた風の必死感しか感じませんでした。
大事な事なので繰り返しますがとにかくショボい映画。
アメリカに勝てとは言わんが、せめて並ぶ気概もないならそもそもこんなショボい映画作んな。
と、80年以上前にアメリカに勝てもしない戦争吹っかけて国内外に大量の無駄死にを生み出した大日本帝国と言うウンチ国家の事がオーバーラップした、終戦の日a.k.a.敗戦の日でした。
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