劇場公開日 2025年8月15日

「期待度△鑑賞後の満足度○ 戦後80年という時機に合わせてこの映画を製作したのだろうけれど、私には此の不沈艦に世界情勢という戦場における日本の今後の行き方・在り方がダブって見える…穿ち過ぎかな?」雪風 YUKIKAZE もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 期待度△鑑賞後の満足度○ 戦後80年という時機に合わせてこの映画を製作したのだろうけれど、私には此の不沈艦に世界情勢という戦場における日本の今後の行き方・在り方がダブって見える…穿ち過ぎかな?

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

①「雪風」という不沈艦があったことを初めて知りました。鑑賞前に「雪風」について少々調べました、やはり映画は勉強になりますわ。

②奈良のローカルな映画館でも、子供向けやファミリー向け映画、或いはアニメ映画でもないのに満席近く(年齢層高かったけど)、タイミング(戦後80年)もあっただろうけど、戦争を知らない世代でも普通に80年前の日本であったあの戦争に想いを馳せられる日本人であれば泣けるよな(鼻を啜っていた人もいた)、という映画。

③戦争映画としては悪くはないけれど(VFXはもひとつだったけど)佳作とか秀作とかいうほどではない出来。
ラスト近く突然海上自衛隊のプロパガンダかと思わせて興醒めだったけど、撮影には全面協力を得ただろうから其処は大人の事情で…

④竹野内豊はTVの『あんぱん』でもそうだか、無表情で物静かながら沈着冷静で判断力なwisdom(適切な日本語が出てこないので)に富んだ中年男を安定感たっぷりに演じられる俳優になってきたな。

⑤ただ、本作に限ったことではないけれども(本作はまだ当時の日本の指導者の愚考や非人間性を結構全面に押し出している姿勢は評価できる)、太平洋戦争映画を作る時、殆んど必ず太平洋戦争で酷いことになった日本を「被害者」目線で描いている。本当は「加害者」なのに。
今年太平洋戦争戦争終結から80年後のという節目の年だという意識もあったのか、主にNHKで太平洋戦争特集を何本も観てしまった。
自分も歳をとったせいか若い頃のみならず数年前と比べてもかなり堪えた。
何という悲惨・絶望・苦痛

もーさん
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