陪審員2番のレビュー・感想・評価

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4.0C.イーストウッドらしい直球勝負

2024年12月23日
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鑑賞方法:VOD

脚本、演出・演技がお互いを補い合って本当に素晴らしい。例えば国選弁護人役。裁判ではまったく活躍しないが、最後の検事の決断に重要な役割を果たす。物語の都合上存在するある意味人工的な役割だが、最低限のショットとセリフ、的確な演技で見事に存在の肉付けがなされていて、映画全体の芯になっていた。

絵作り的には非常にシンプルで、「雑に早撮りしてるなあ」と思える箇所もある。予算の都合もあるのだろうけど。

音楽もシンプルで的確。見終わった後、どんな音楽がついていたのかまったく覚えていない感じ。

トニ・コレットがとてもよかった。ニコラス・ホルトも難しい役を見事やってのけていた。

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エリセ

4.0本作で引退とも言われているイーストウッド御大が僕らに託したもの

2024年12月22日
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彼がいかにドラマと真摯に向き合い、それ描くことに長けているかということを再認識させられるような力作。さながら現代版『十二人の怒れる男』ならぬ"唯一人の悩める(秘密を抱えた)男"。
90年代まではよく作られていたものの、現代では(実話を基にした一部の黒人冤罪モノなど除いて)めっきり作られなくなったタイプの法廷スリラー(サスペンス、ミステリー)で、今最も目が離せない役者ニコラス・ホルトが道徳観や倫理観そのジレンマに苛まれ葛藤するさまを体現する、ポスタービジュアルのまま重苦しく鬱々とした作品。
大丈夫か?良心の呵責。自分が生きる上で大事にしている指標・行動原理に「後ろ暗いことはしない(後ろ髪を引かれることはしない)」という想いがあるけど、本作はそのよく描かれた脚本とストーリーテリングの巧みさも相俟って、息の詰まるような自分(私)事になっていく。正義と真実の天秤に揺れ動く圧巻の110分で、ひたすれ疲れる鑑賞体験。
共演にはこの裁判に自身の進退という政治的側面がかかっている検事トニ・コレットに、どうやらただ者ではなさそうなJ・K・シモンズ、そして主人公の妻ゾーイ・ドゥイッチなど。これだけ科学捜査など進んでいる現代でも様々な要素が絡み合って十分起こり得る冤罪に、"確証バイアス"確証がないのに協力的な目撃者の老人など司法制度の抜け穴も。

FAITH
ハイリスク妊婦
"Too many maybes are reasonable doubts."
LIFE ROSE ON(ライフ・ゴーズ・オンと掛けている)
司法制度に乾杯、完璧じゃないが無いよりマシ
「僕が家族を守る」
IN GOD WE TRUST
「疲れた顔ね」「嵐が去ったな」

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とぽとぽ

4.5揺れ動く良心の呵責

2024年12月22日
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ひでちゃぴん

5.0世知辛いのはわかるけど、もったいない

2024年12月22日
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アメリカでも公開館数は少なく不当な扱いを受けたイーストウッドの最新作、邦題 陪審員2番
今のムービーシーン、スクリーミングがメインになっていく潮流からするとリスクヘッジは当たり前で、(前作、cry machoが大コケしたので)そりゃお前たちオーディエンスがこないから、当然の処置だってのもわかる。ただアメリカのレガシーつくっていくひとつはムービーじゃないの?あまり蔑ろにしないでほしいなとは思う
当然、日本でも劇場公開しない。ただ𝐔-𝐍𝐞𝐱𝐭で20日から観れます。陪審員に選出されたニコラス・ホルトの苦悩をとてもうまく描きだしていて、ラストの余韻がまあ素晴らしい。94歳、イーストウッドの妙手、まだこんなの撮れるのかと敬服しました。映画ファンと自認するのであれば𝐔-𝐍𝐞𝐱𝐭でどうぞ。あーもう少しスリムなサービスにできないかね、𝐔-𝐍𝐞𝐱𝐭さん

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うっか

5.0最高の引退作

2024年12月21日
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KKK

4.0恐らく最後の監督作となるクリント・イーストウッドが共同製作・監督、...

2024年12月21日
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恐らく最後の監督作となるクリント・イーストウッドが共同製作・監督、ジョナサン・エイブラムスが脚本を担当した『十二人の怒れる男』を彷彿とさせる法廷サスペンス。
物語は注目を集めた殺人裁判の陪審員を務める男性が、被害者の死に自分が責任があるかもしれないと気づくが、、、
引き込まれるストーリーで役者の演技がさえる!
製作はイーストウッドが93歳だった2023年6月に始まり、ジョージア州サバンナやロサンゼルスなどで撮影されたが、2023年のSAG-AFTRAストライキのため7月に中断。ストライキの終結に伴い11月に製作が再開。2024年10月27日にAFIフェスティバルで世界初公開され、2024年11月1日にワーナー・ブラザース映画によって米国で公開。この映画は批評家から好評を博し、全米映画批評家協会によって2024年のトップ10映画の一つに選ばれた。
クリントとフランシス・フィッシャーの娘のフランチェスカ・イーストウッドも出演。

ニコラス・ホルト
ジャスティン・ケンプ
陪審員に召集されたジャーナリスト

トニ・コレット
フェイス・キルブルー
カーター事件を起訴する地方検事補

J・K・シモンズ
ハロルド・チコウスキー
元◯◯の陪審員

クリス・メッシーナ
エリック・レズニック
サイスを弁護する公選弁護人

ガブリエル・バッソ
容疑者ジェームズ・マイケル・サイス

ゾーイ・ドゥイッチ
アリソン・「アリー」・クルーソン
ケンプの妻で地元の教師

セドリック・ヤーブロー
陪審員マーカス・キング

レスリー・ビブ
陪審長デニス・アルドワース

キーファー・サザーランド
ラリー・ラスカー
アルコール依存症匿名会のスポンサー

エイミー・アキノ
テルマ・ホルブ判事

エイドリアン・C・ムーア
陪審員ヨランダ

福山智可子
医学生で陪審員の恵子

ゼーレ・アヴラドプロス
アイリーン
犬のトリマーで◯◯の交代陪審員

フィル・ビードロン
陪審員ヴィンス

ブリア・ブリマー
執行官ウッド

ジェイソン・コヴィエロ
庭師兼陪審員のルーク

フランチェスカ・イーストウッド
ケンダル・カーター

レベッカ・クーン
陪審員ネリー

ヘディ・ナッサー
陪審員コートニー

ドリュー・シャイド
陪審員ブロディ

オニクス・セラーノ
陪審員エリ

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ナイン・わんわん

4.5一人の青年の身に起こる事件《正義と良心の呵責》

2024年12月21日
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悲しい

怖い

知的

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琥珀糖

4.5捻じ曲げられる正義

2024年12月21日
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怖い

興奮

知的

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レント

4.5あなたはそれでも正義を行使するか

2024年12月20日
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今まで肌が合わなかったクリントイーストウッド監督作品だけど、「評決」と並ぶ裁判映画の傑作で、人が人を裁くことの危うさと市井な人々が正義を行使することの困難さを描いていました。検察と弁護士の2人の演技が素晴らしくて、113分間だれることのないスリリングなサスペンスとしても秀逸。94歳クリントイーストウッド恐るべし。

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ピンボール