機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginningのレビュー・感想・評価
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新世代いや新世紀か
もちろん𝟭𝘀𝘁からのガンダム世代に向けられたものではあると思うがそれ故に受け入れる者、拒絶する者により分けられる1本となってしまっただろう。
バンナムロゴ、カラー、と続きやっとサンライズロゴの順からいろんな思いを巡らせといて故永井一郎氏の名口上(もちろん違う声優)で始まり?!っとなる。そこからはMSデザインの違和感(悪い意味ではないが)を伴いながら何度となく見てきた展開を見ながら庵野脚本を確認。
初めの3機の中に赤ザクがいる高揚感、アムロ無視してシャア主導の展開。彼が乗り込んできたおかげでなんとスムースに事が運ぶ運ぶ。
主人公が巻き込まれるパターンを作り出した𝟭𝘀𝘁をひっくり返したことで、そりゃシャアが主役ではないよなとなんとなく匂わせてif世界を突き進む。
個人的にはムサイのブリッジに映るドレンとホワイトベース(鹵獲後はソドン)のブリッジに立つ彼がホントによく似合ってて嬉しかった。
で、シャアが消えた後の後半部分。
それまで絵柄を似せてたのか安彦キャラばっかでオリジンのifかと思えるほどだったのに、すしおさんっぽいキャラが突然出てくることでカラーの作品に切り替わるのに戸惑いを覚えたことは隠せない。正直この本編のストーリーがテレビ放映の主軸となるのだが、この映画観て絶賛してる人らを引っ張って行けるのかちょっと不安も感じた。
まあネタ振りをばらまいたんだからちゃんと回収してくれるんだろうな!という期待も込めて齧り付きますが、さて?
追記。山下いくとさんのMSデザインはどうしてもエヴァ寄りになってる気がするが、ザクとWBはカッコイイ。プラモも売れることでしょう。
ギレンの野望(verエヴァ)
1stのif話
内容としては
もしジオンが勝利してたら、
シャアに時が見えていたら
ガンダムにビットが搭載されてたら等々
の世界
続きが観たい作品
Gガンダムをガンダムだと公式が言ってるぐらいだからガンダムなんですよ
基本的に満足 今後に期待。
リアルタイムファースト世代です。同世代のカミさんと鑑賞してきましたが基本的に満足しました。面白かったです。
PVだけはYouTubeで見てました。カラーが作るから期待はしたかったのですが、なんかイマドキな感じのキャラデだし脚本聴いててもちょっと寒いし、そもそもガンダムって大河原デザインのMSが売りな訳で、造形センスは感じられるが、ガンダムかと言われれば違うなと思い、残念ながら今回はパスかなと思ってました。
それが公開から数日経ち何やら高評価だというから、そりゃ確認しに行かねばと、SEED以来のガンダム鑑賞に。ちなみにSEEDはファーストの次に好きです。
それ以外はゼータも含めて好きになれませんでした。
劇場はガラガラ。やっぱ人気無いのか
-----。
前半は圧巻。個人的にはブ⚪︎⚪︎・⚪︎⚪︎が出た時がカッコ良すぎて涙が溢れた。
凄くいいモノ見せてもらった感ある。
後半は前半が良かっただけに、PVの世界観になりヒヤヒヤしながら見たけど、不思議となかなか良かった。
先にあのPV見ちゃうと映画館に行こうと思えない。
でも、行って良かったと思えた。
なるほどカラーだからこういう切り口で上手くガンダムをまとめてくれたなと感じた。
ガンダムという長きにわたる人気コンテンツを維持して行くには、我々ウルサ方ファースト世代に共感を得てもらいつつも、新たな若い世代にも目を向けてもらって行かないといけないのね。
アイドル系や異世界転生モノ、超強い人間主人公みたいななアニメが多い昨今、新しくて面白いロボットアニメって、結局昔からのロボットアニメの遺産を二番煎じするしか無い中、良い物を作ってくれたと思います。
今後の展開が非常に楽しみです。
映画に驚きを求める人はネタバレ踏む前に見れ(追記あり)
ガンダム知っている人向けですが。
開始1秒目から驚嘆のあまり変な笑い出ましたw
公式からバレたら感想書こうかと。
テレビシリーズの先行公開ですが、単話垂れ流しではなく再構成されているので、導入として十分魅力的です。
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2/13追記(ネタバレ)
ファーストは再放送で見たはずだが、ストーリーの記憶は劇場版ベース。その後の作品はミリしらで(オリジンはコミックスのみ完走)、それでも水星はとても楽しめた。
という懐古厨のにわかが見た本作。1カット目であの劇伴とコロニー内壁の居住区が映ってからずっとワクワク、ニヤニヤし続けていた。
もともと歴史改変ものは好きだが(「高い城の男」「SS-GB」とか)、本作はビギニングパートが単なる前日譚ではなく、一年戦争のifとその帰結による戦後世界が(キャラの絵柄は違っても)シームレスに繋がっていると感じられて良かった。
特に、後半の舞台であるサイド6のコロニー社会について多くの想像(妄想)が捗る。あれだけの都市景観やインフラが維持されているのは本作でも戦時下で中立を保てたのだろう、カムランさんはそのために尽力して出世したが、いまも戦勝国ジオンの勢力下で微妙なかじ取りを強いられているのだろうな、連邦との関係はどうなってるのだろうか、とか。
鉄道や道路で日本語が第一言語だったり、ビルの屋上に祠があったりと、まとまった数の日本人が移住して作ったコミュニティと思われるが、最初の世代はどういう気持ちで宇宙に上がったのか、それでいて戦時難民の流入には冷淡で、スペースノイド間にも階級意識や軋轢がありそう、とか。(すでに設定があればすいません)
そういう、地球を離れて生きるということのディテールを描写してくれると嬉しいし、それを期待させてくれるよくできたイントロとなっていると思う。
メカについては、モビルスーツのデザインは宇宙での運用中心の前提でアップデートされていて好みだった。ただガンダムの顔は線が多くて怖い。
赤いガンダムよりインパクトがあったのは、ムサイ色に塗られたホワイトベース。意外にかっこいい。全くの蛇足だが、劇場版SHIROBAKOの「宇宙強襲揚陸艦とは何ぞや」の疑問への答えがあって嬉しい。大気圏突入能力だけじゃなく、上陸させる機能が重要なのだな。(つまりシヴァは列車を...青函連絡船か!)
良かった。
前情報が殆どなく、鑑賞。と 女の子がヒロインと聞いてはいなので、最初はキョトンとしてしまった。でも、展開が思っていたのと違う。「運が良かった」でなるほどと納得。こうなっても1ヶ月後にそうなるのかと、もっとキャラがいてもいいのにと思いながら、後半へ突入。後半もまあ、面白かったよ。ストーリーがらしっかりしている、一方で、特に後半違和感が多い。現代技術が出てきたり、そう考えるかな?といった所。ニュータイプが出てくるのは評価が高い。解釈も原作に近いのが好感。個人的には10代の等身大の考え方×ニュータイプがガンダムの軸だと思うので。今後のに期待だが、個人的には、エヴァのように分かり難いのはやめて欲しいかな。面倒なので。
見せてもらおうか、カラーの描くガンダムの面白さとやらを
内容について触れようとすると何を書いてもネタバレになってしまいそうでタイトルに困った
ともあれカラーの色を全面に押し出した架空戦記ガンダムという感じ
正史の宇宙世紀って訳でもなく別世界のアナザーガンダムって訳でもないって位置づけが目新しいし、ケレン味を特盛りにしたハッタリに説得力持たせるのが本当に上手い
最初から最後までメカアクションたっぷりなので、そこを楽しむだけでも一見の価値はあると思う
ただ、一年戦争を一気に駆け抜けた前半部分に対して後半では規模も勢いもぐっと押さえ込まれて学生主人公ロボットアニメの序盤としてはそれなりに既視感があるストーリーになるので、失速感はあったかもしれない
回収されてない伏線や正史との差異、アクションの良さなど、煽りに煽られた期待感、続きが見たい欲求は、本放送をあとに控えた前日譚として文句なしだけど、映画単独としてみると満足感はやや控えめだったかも、ということで、その分の星を減らしておいた
リブートとは、ifストーリー
宇宙世紀、それも一年戦争のみ知るオールドファンです。後は逆襲のシャア、ORIGINくらいですね。
ファーストはTVに齧り付いて観てましたが、Ζ以降は何故か興味が持てなくて…
私にとってのガンダムは、シャアとアムロと安彦良和なのかも知れません。
今回のガンダムに関しては、カラー制作、主役機のデザイン、宇宙世紀らしいという噂、胸のすくPVに大いに期待しつつも「まぁTV放送を待てはいいか…」と言うスタンスでした。
しかし、鶴巻監督の「オールドファンの心は捉えた」という発言にトドメを刺され、呆気なく劇場へ。
観に行って良かった…
ガンダムや、モビルスーツとは名ばかりの模擬ガンダム群とは一線を画す作品でした。
宇宙世紀そのものを引き継ぐ正史であり、それでいて
過去作に縛られない自由な展開。
ともすれば素人の二次創作、あるいはゲーム媒体までに許されていた仮想戦記的手法ですが、カラー製作陣によってどのような映像作品に仕上がるのか楽しみです。
安彦キャラをリスペクト、というかトレースした前半と、ガラッと変えて来た後半。破綻することなく移行し、世界観を変えることにも成功しています。
鶴巻監督のトップ2を思い出します。
宇宙戦艦ヤマトが50周年を迎えたということは、これから続々とあの初期アニメブームの作品のリメイク、リブートが続くということ。
優れた過去作へのリスペクトと再生を両立させるには、if要素と、そこから発想されるオリジナル展開が非常に重要ですね。
今回、一年戦争マニアを喜ばせたのは、シャリア・ブルの活躍や、カムラン・ブルームの登場ですが、当然予測されるこの世界線でのホワイトベースクルーの存在が気になります。すごく。
富士山じゃないのか
ガンダムといえば富士山の松竹かと思ったら光り輝く東宝ロゴに度肝抜かれました。エンドロール、松竹は?って思わず探してしまった(ちなみにあるけど配給ノータッチ)。
そして次に思ったのは「スクリーン番号、間違えちゃったっけ?」という既視感。手描きセルルックで本家の世界そのままみたいな顔して入ってきて、そして歴史改変ものか?と思わせる意外な方向で話が転がり出し、何故か逆襲のシャア引用などやって消えていき白くない木馬が残った。
前半シークエンス、艦橋にMSアームを突っ込んで始末するとか少数艦隊による高速特攻強襲が新しい。宇宙艦らしく高速で突っ込んでいき軍事的非常さを持って味方艦は盾となって先行して大破脱落していく。戦死には順番がある。それが合理性として認められるが非情であり、その立場になった乗員らはそれを受け入れるしかない。ウルトラダイジェストで一つの戦争を突っ切りそして次の世界につながるというのだからすごいねこの作品。
ただ数年後の世界、マチュたちの世界の物語は一気にテンポが緩やかになる。作品の尺は90分ない訳ですが、後半のテンポが緩やかなので悪い意味で長く感じる作品になった。
スマフォ描写については『水星の魔女』といい現代的過ぎる気がしてもっと未来的なデバイスは欲しいですね、そろそろ。
黒沢ともよさんの演技、『響け!』的なモノローグや自身のなさみたいなものがありつつ結局超天才、本人も理由がわからない天才、シャアの再来みたいな展開になっていて学生設定の主人公を等身大でやれていていいんじゃないでしょうか。
ニャアの方がどうなるかよくわかんない感じがあるのはちょっと残念。もう少しキャラクターの方向性を見せて欲しかった。
それにしてもMS強奪される奴多すぎだ(笑)。
80年代の「俺設定二次創作同人誌」
本編と物語全紙であるビギニングの二部構成
それぞれで評価が大きく異なる
物語の本筋はそれぞれのキャラクターの行動原理などの不足はあるものの
時代設定や世界観、非合法なMSバトル
キーアイテムとなるガンダムの存在など
TV本放送への布石として十分に気持ちを盛り上げてくれる
ものすごく鶴巻監督って感じで放送がすごく楽しみだ
ただ、冒頭に挿入されるIFの宇宙世紀であるbeginning
例えるなら「宇宙世紀の架空戦記」ともいうべきパートであるのだけど
ほぼセリフで済まされしかも異様に長くあまりに退屈で
プロの仕事とは思えない酷さだ
(本編へのつながりを考えるなら、
語り部はシャァではなくシャリアブルの視点であるべきだったのではないのか)
「そういうオタク話」みたいなことを監督が言っていたらしいけど
まさしくそういう内容ではあるのだけど
もうちょっと構成と要素を絞るべきだったのではないかと思わなくもない
しかしこのIFの宇宙世紀が構築されたことで
あと付け設定が増えすぎて疲弊した外伝展開に新たな風穴があき
F91以降に訪れる宇宙戦国時代が一足早くやってきたかのような
新鮮さがあるのは間違いないのでその部分は悪い事ではなく
本編の世界観を気持ちを新たに見られたところはよかった
でもせっかくの「ジオンが独立を勝ち取った宇宙世紀」という世界が
全く驚きも何もなかったのはがっかりだったなあ
本編に期待!
ガンダム宇宙世紀は完走済みでの評価
もし「シャアがガンダムを奪取し、ホワイトベースを鹵獲していたら」
という架空戦記のような前半部
ジオンが勝利した後の宇宙世紀を舞台にはじまる
GQuuuuuux
前半部が架空戦記物として正統派なテイスト
本編で毛色が変わって、カラーというか鶴巻監督らしい物語展開
それは良いのだけど、ナラティブや水星の魔女でやったようなストーリーを軸に進行するなら、ちょっと怪しいなと思ったりする
表層のNTへの扱いが、これまでと一緒だけど
演出を見る限り何かありそうなので、カラー版NTの解釈は楽しみ
映像や音楽は劇場で見るに相応しい出来なので
往年のガンダムファンは見て損は無し
あれこれ解釈して議論して空白部を埋めたりするのが丁度いい距離感では?
完全新規さんはポツン感ある作品なので⭐︎4です
「カラーだからなんだ」と思ってたら…
まず冒頭でぶん殴られます。
ガンダムファンなら聞き覚えのあるだろう例のフレーズから始まり、事前にSNSで囁かれていた宇宙世紀ifが「the origin」風の人物作画に「エヴァ」を作ったカラーならではのディティールマシマシのスーパーCGで繰り広げられるMS戦が組み合わさって脳みそバグりました笑。かつてのゲームで印象深いキャスバル専用的なノリを公式が映像化してくれるとは…!
「シン・仮面ライダー」っぽい半分悪ノリみたいなテンションで一年戦争を映画の前半部分でやりきります。「今回庵野は脚本か〜」という悲しいようなどこかホッとしたような気持ちで映画館に向かったのですが、庵野氏がノリノリで脚本書いたであろう実質的な「シン・ガンダム」が見れて常に口角上がってました。
後半はジオン勝利後の宇宙世紀、ジークアクスのお話の序章が繰り広げられます。前半との人物作画とノリのギャップに少々戸惑いつつも、前半の「シン・ガンダム」的なノリから脱却し、あくまでそれを下敷きにしつつも、「『水星の魔女』に続く新たな令和のガンダムを俺らが作るんじゃ!」という意欲的な意気込みが感じられ、劇場を後にする時には続きが気になって仕方なかったです。前作のエアリアル以上に違和感があったデザインのジークアクスも、どこかエヴァっぽいギミックでゴリゴリに動いている様に虜になり、何とかガンプラを家電量販店で確保してニッコニコでレビューを書いている次第です。
RX-78ガンダム
ファーストガンダムのアムロがシャアになったような話
赤い彗星が、赤いガンダムを操るという設定が、驚き
ファーストガンダムの名場面が蘇る、前半の展開
一転、後半は機動戦士Gundam GQuuuuuuXの導入編なので
キャラクターも変わり、現代風になり
定番の民間人がいきなり操縦してしまう、展開
今後の、シリーズのはじめとしての内容でした
赤いガンダムの受け継がれの意味は、今後分かるのでしょうね
あべこべ世界遊びの功罪と、後半の未達
宇宙世紀はフル視聴、それ以外もほぼ視聴で、どちらも楽しめるガンダムファンです。
そういう下地を持った者の感想になります。
先にざっくり感想をまとめると
・一年戦争ファンだけが大爆笑できて、それ以外の人は楽しみ方がわからない前半
・一年戦争ファンには特に、それ以外にも訴求の弱そうな後半
が81分でまとめて出てくる映画、でした。
以下、前半と後半、それぞれについての感想です。
------ビギニング(前半)について------
ギャグ漫画でお馴染みの「性格や能力が真逆! 反転あべこべ世界!」系のネタです。
一年戦争(1stガンダム)を舞台に、性格や能力が真逆ならどうなるのか見てみよう! という、肩の力の抜けたコメディ同人誌・同人アニメ的なエンタメでした。
・あのシャアが最初から優秀
・ジーンが出しゃばらず居残りしてる
・デニムが激昂せず冷静にコメンテーターしてる
・原作の台詞や画角を、立場を入れ替えてほぼそのまま再現ラッシュ
・パオロ艦長が冒頭で死ぬ←冒頭では瀕死でした
・ガルマが生きている←特攻して死にます
・さっさとビグザムを量産してぶつけてる←量産の暁には貴様らなぞ…とたられば論でした
・シャリアが若々しくて板挟みから脱出←ひどく老けていて板挟みで具合悪そうでした
・キシリアが「最後まで逃げない」宣言←真っ先に逃げていました
・マ・クベが「現実のために戦っている」←芸術のために戦っていました
・シャアがビットを動かせる←動かせませんでした。有線ビーム砲ですら自信なし
・セイラさんのMSがちゃんと強い←ガンダムがお姉さん座りになるほど弱かったです
・ワッケインが生き残る←死亡します
・ブラウブロ&ガンダムの最強タッグはサンダーボルトのパロディ
・終わりのシャリア独白はIGLOO1ラストのオリヴァー・マイ独白のパロディ
……
などなど、一年戦争ファンだと噴き出すのをこらえたくなるような悪ノリ祭りです。
本作でのシャアは最初から優秀で、彼がエースかつリーダーとして何もかもうまく運んでいくのを淡々と見る展開ですが、つまりこれは「原作ではシャアは超ポンコツだった」のコントめいた強調に他なりません。一方、原作で優秀すぎたアムロとララァは「存在すらしていない」ようです。あまりにも優秀すぎた二人は、この能力反転あべこべ世界では「存在を許されず、消失している」……というブラックジョークが、超優秀になっているシャアとの対比で抱腹絶倒。
「もしアムロがいなかったらどうなったか? if」の話という可能性も少しよぎりましたが、シャアはサイド7に入る前から優秀さを出しているので、それは筋違いでしょう。シャアはサイド7に入る前に、なんだか直観を得たというような一言を言っていますし。
私は古参なので全てのネタが手に取るようにわかりましたが、話や発想が上質だとは思いません。ドラゴンボールのファンが『転生したらヤムチャだった件』を見た時のような、「あははー、楽しい同人誌だなー」という、程度の低い笑いを自覚した楽しみを覚えました。まさにお祭りイベントの賑やかしOPムービーならギリギリ可、という具合です。庵野さんの出世作となったDAICON 3のオープニング・オマージュ作品のような。
反転あべこべ世界ネタは「元ネタを知らないと何も面白くない」宿命にあります。なので、もし1stを未視聴とか、ゲーム等で知っていても原作は観てないとか、そもそもガンダムは宇宙世紀もの自体全然知らない…とかだと、「淡々とシャアが活躍するアニメ」「どれが重要人物かもわからないアニメ(全部が新キャラに見え、全部理解しようと頑張るも、全部流されていってしまう意味不明感)」などの印象になり、楽しめないのは仕方ないと思います。確信的にそういう構造なので「なんだ、そうだったのか、内輪ノリの置いてけぼりアニメじゃないか」という批判が出るのは仕方が無いでしょう。その不満や批判は正当なもので、それに批判で返すようなみっともないことを古参はしない方がいいかな、と思います。
ビギニングは、そういうものでした。
------本編(後半)について------
そしてビギニングの結末から5年が経過し、宇宙世紀0085年。
話的には地続きですが、絵柄もノリもがらっと変えて続きます。
が、こっちは上のような古参に目配せするテンションから外れ(そのことは非難されるべきではありません)、ちょっと同一世界観と言えるのか際どいほどに軽いノリになっています。とりあえず、一年戦争のリアリティラインを受け止めてきた古参は困惑する内容。
ではここから一気に非古参向け、新規ファン獲得狙いか? ……というと、たぶんそうしたかったのだろうけど、正直「夢中にさせる」品質、面白さの総量が足りていない感じです。
今の10代~20代が好きなプロセカ~カゲプロのノリをこんな感じかなと取り入れ、たぶん作っている途中でサイバーパンク・エッジランナーズに憧れてしまい真似するもうまくいかず、水星の魔女を横目にシスターフッドを百合と騒いでもらうことも意識して、ビルドファイターズっぽくしろと上意もあったのか、「視聴者にどこで吠えて欲しいのか」をまとめきれないまま出てしまっている印象。
オタク専用の前半を取り除いて考えても、後半これだけの鬼ヅモと作品時間を使って「バチクソ推せる箇所」が見えないまま終了となるのは、単純に脚本やキャラがダメだからでしょう。
とても強い動画クオリティ、星街すいせいの歌、米津玄師の歌、一年戦争ifジオン勝利後をやっていい権利、と強ヅモを超えた鬼ヅモをしておいて、この「なんかこの先何を推せばいいのか定まらない感じで終わった」のはちょっとひどい。ツモの強さはマーケ系プロデューサーの成果なのでそのPはすごいのですが、それで作ったものがこれなのはクリエイティブ系プロデューサーの未熟という感じです。
---雑感---
これは妄想レベルですが、最初に本編(後半)が出来て、それを見て「やばい、完全にスルーされて終わるやつだ」とPレイヤーが危機感を抱き、庵野氏になんとかしてくれと頼んで開発期間を延長して前半を足してもらった。庵野氏は「この惨状からせめて『賛否両論』に持ち込むには…」と原作のシャリア・ブルみたいにお腹痛そうに苦しみ、「じゃあもう、あべこべパロディで! バカ要素を足すのでいきましょう! 古参と新参がぶつかればうやむやになるかもね! 後は知らんよ!?」と頑張った…もしかしたら、後半もかなり作っておいた展開を削って圧縮した(宇宙に消えたマチュがいきなり学校に通っててすでにジークアクスは預けてる所のつなぎとか)……のではないかと思います。
というのも、スタッフクレジットの脚本表記が、五十音順に反して庵野氏が2番目だったからです。↑のようなときは、そういう記載順によくなります。
なお、あべこべパロディ自体は「映像で見せてくれたこと」に感謝していますが、斬新とは思いません。というのも、ホビージャパン系列の読者参加ゲームでビギニング(前半)の流れは「みんなで作った」ので。ギレンの野望よりもそっちが元ネタな気がします。
シャアがガンダムを奪取し赤く塗り、重MA量産計画が通り、連邦はグラナダ攻め、ジオンの勝利…むしろ「とても懐かしく感じた」ぐらいでした。あの頃のガノタにはもはや共通文化ですよね。
ただ一点、ブラウ・ブロ&ガンダムがタッグを組んで無双はちょっとモヤっとしました。
というのも、それは今まさにクライマックスを迎えている『機動戦士ガンダム サンダーボルト』がブラウ・ブロを再解釈し、3年ほど前に発明的に描ききったものだからです。
その匂いを混ぜられると、同じ「一年戦争その後(0080年~)」を解釈の上で見事な一本の物語として丹念に描いている大傑作・機動戦士ガンダムサンダーボルトの下位互換という視点が出てきてしまいますし、許諾を取っているのならいいですが、もし知名度の差を使ってこの作品の成果のようにするつもりなら、それは嫌な感じがします。
---総評---
超古参……前半は楽しめる、後半は相当苦しい
それ以外……前半は楽しめない、後半もけっこう微妙
という、超古参もそれ以外も、それぞれの理由で50点満点から採点が始まってしまうような食い合わせの悪さ、伸びきらなさを感じる1作目でした。もちろん、世の他の映画やコンテンツは100点満点で皆受け止められる中で、です。
付け足しの緊急策のように思える前半をあえて記憶から消して考えても、やはり後半の「尺のわりに吠えや燃えや萌えが見当たらない、雰囲気アニメ段階で1作目終了」なのが大きく懸念点という気がします。外見はともかく、マチュ・ニャアン・シュウジ、どれも感情移入したり応援したくなったりする所まで来ていません。戦勝国ジオンのパイロットやクルーたち、難民ジャンク屋たちもそう。ペラい印象で出てきた全員が、魅力があるわけでもなくペラさを時間いっぱい証明して終わってしまった感じ。本作が吠えか燃えか萌えなのか、みんな確信を持てないまま体験は終了して、冷却期間に入ってしまいました。
この本編(後半)は、もし大筋を変えられずともマチュとシュウジの魅力と絆形勢を描ききり、二人が「マブ」になる所までに絞って全力で書いてくれた方が良かったように思います。マブって言葉は、運命ドリブンの脚本ではなくてマブダチの実感を受け取らせて初めて響く言葉です。(例えそれが、現代の若者にとって夢想的な憧れとして降ってくるものだとしても、です)
なので、例え映像的に楽に引きを作れるとしても、効果的に消化しきれないニャアンには尺を割かず、ジャンク屋は存在自体もっと減らしていい。「キャラを出すなら、魅力的にする。魅力的にできないなら、(まだ、も含めて)キャラを出さない」は、秒単位で引き込み速度が予後に関わる序盤は神経を尖らせてほしい。というか、昨年の同サンライズ『奪還のロゼ』はそんな感じのことをちゃんとやりきっていましたよね。同じサンライズのロボットアニメ・劇場先行公開ものとして比べると、作り手たちの物語造詣に差があると感じました。
以上になります。
私は、今後続編の劇場公開があったとしても、地上波や配信まで待つと思います。
これはこれであり
あのシャアを中心としたifストーリーから始まる。ガンダムを奪ったからアムロの登場はなく連邦のエースパイロットはセーラさん。よって、一年戦争はシャアと一話しか出てこなかったあの人との活躍でジオン側の勝利。これが導入。その数年後からが本編ということでしょう。
シャアのストーリーは展開は早いもののとても見応えがありました。マ・クベとか脇役多数登場。
本編の方も含めてですが音楽がとても良かったです。
ファースト世代。驚きとニヤニヤが止まらない80分!
ネタバレ有。
話題の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX (ジークアクス)』、TV放送に先駆けた劇場公開に参戦。
わたしも1979年4月放送の『機動戦士ガンダム』(以下ファースト)の直撃世代。
土曜日夕方17時30分の初放送も観た記憶があるのですが、幼稚園児にはストーリーが難解で1話完結で単純明快だった前番組『無敵鋼人ダイターン3』ようには熱中せず、18時からの戦隊シリーズ再開第1弾の『バトルフィーバーJ』目当てにチャンネルを合わせていた感じでした。
因みに当日は17時30分『ガンダム』はじめサンライズ制作ロボットアニメ→18時00分『戦隊ヒーローシリーズ』→18時30分『タイムボカンシリーズ』→19時00分『まんが日本昔ばなし』→19時30分『俺はあばれはっちゃく』→20時00分『8時だョ!全員集合』→21時00分『Gメン‘75』→22時00分『テレビ三面記事ウィークエンダー』…TV黄金期、実に豪華&贅沢でしたね。
そのあとの1980年頃からの『ガンプラ』ブームからすっかり没頭。
平日夕方帯の再放送で再チェック、81年3月から全3部で公開された劇場版も完走。
もちろん「ガンプラ」も1/144、1/100、1/60のMSV含め全スケール全種類購入、コミックボンボン連載の『プラモ狂四郎』、『ホビージャパン』を読み漁る、完璧【ガンダム少年】でしたね。
6年後の『機動戦士Zガンダム』(1985)、1988年公開『逆襲のシャア』、1989年のOVA『0080 ポケットの中の戦争』まではフォローしておりましたが、2002年の『ガンダムSEED』は乗り遅れてしまい本日に至る次第。
公開前には今流行りのマルチユニバースと報じられ、自分の好きだった「ファースト」がどれだけ改変されているか不安でしたが、とにかく観てみないとはじまらないので劇場へ。
鑑賞終了。
自身を鼓舞して鑑賞して大正解。
ファースト信者には賛否両論あるかと思いますが、わたしは大賛成ですね。
「あの時のシャアの一つの判断」の違いだけで、歴史が大きく変わっていくストーリー構成が実に素晴らしい。何度観たファースト第1話のナレーション、SE、劇伴、セリフ、動きまで完璧に最新技術でトレース、最初の10分だけで鳥肌モノの感動でしたね。
たぶん脚本会議は、楽しく盛り上がったことだと思います。
シャア以下、マ・クベ、デニム、ティム・レイ、ワッケイン、カムランなどの脇キャラも再登場のなか、一番の衝撃はまさかまさかのファースト39話のみ登場のシャリア・ブル大尉の大フィーチャー。彼専用のモビルアーマー「ブラウ・ブロ」の活躍を45年後大スクリーンで鑑賞するなんて驚きとニヤニヤが止まりません。
1年戦争が終わった5年後の「サイト6」の描かれ方、特に平和を取り戻した日常がわれわれの世界との地続き感があって実に良いですね。
新キャラもいい意味でファーストに縛られない自由で躍動感があり、リデザイン、再設計された「ザク」をはじめとするモビルスーツも、思わず40年ぶりにガンプラを買いたくなるほどリアリティ感、説得力あるデザインに生れ変わって痺れました。
物語が進むうちにアムロ・レイをはじめとするお馴染みのキャラクターも登場するかと思いますが、どのようなシチュエーションで登場するのか、そしてあの人は登場するのかと想像するだけでも、子ども心に帰れますね。
ほんと、本放送も楽しみです。
肝心の本編部分に引き込まれない
うーん、こんなものか…?
というのが観終わった後の第一印象。感想は適宜追記。
もしかしたら、至極単純に現段階では伏線や設定など鑑賞者側の知らないことが多すぎて、まだ評価できる段階じゃないのかもしれない。
それでも一つの劇場映画作品として出してきてお金を取っている以上は1ガンダム映画として鑑賞するのが筋だと考えての評価。
なお、自分は20代だが初代含めガンダムや富野作品は観ている方なので、そういう人間の感想と承知して読んでほしい。エヴァはYouTubeの「エヴァわか」とスパロボ知識しかないし、鶴巻作品は恐縮だが観たことがない。
前半、つまりサブタイの通り”ビギニング”の部分はかなり好感触だった。初代をベースにしたifモノだが既存の設定との整合も適度に取りつつ、ラストは完全オリジナル展開!といった感じ。
パラレルデザイン的なMSのアレンジもとても好み。
芸の細かさが行き届いており画面が非常に見やすくメリハリがあるのも良かった。優等生的。
声が違う点などを踏まえると若干一昔前のなろう系転生モノ臭くてちょっと、と思ったが、この奇妙な違和感は意図したものだったのだろうか?
一方で後半はテレビへの助走ということもあってか正直失速気味。
ベースのプロットがぶっちゃけよくある平成ロボアニメなので、多少ロボアニメをかじっている人にとってはお約束通りすぎて既視感がかなり強いのが失速の大きな一要因。よく言えば王道、悪く言えば陳腐。平成アニメの良いところ悪いところがそのまま令和にアウトプットされている。それらプラス水星でも見られたようなオトボケ主人公を足した仕上がりでここも既視感。
キャラクターも主人公をはじめ何を考えているかよくわからない。シンプルに感情の機微に対する掘り下げが足りておらず、突発的に行動する幼児を見ている気分。それが物語上のフックになっているかというとそうでもない。
ガンダムに乗る動機付けもかなり弱く、劇場版用に尺を詰めた影響なのか、この描き方だとマチュはただの戦闘狂のサイコパスかなにかにしか解釈できない。考えるより感じる系の作品なのかな?と。
恐らく観客に伝えたかった動機であろう「地球の重力や宇宙への憧れ」+唐突に湧いた「軍警の顔に泥を塗りたい」=「ガンダムに乗れば一石二鳥やん」という部分はHBの鉛筆くらいには薄く書けているのだが、ガンダムとしては目新しくもなくありふれたテーマで、今更絶賛はしないかなぁというところ。ゼータとかクロボンとかで見た。
というか、あれだけ前半で尺使って「既存のガンダムをぶっ壊す!」ってノリを出しておいて、いざ始まった本編がこじんまりと既存の王道をなぞっていくっていうのが…無念、と言うか…まぁこれは前半の空気が面白くて期待しすぎたのが悪い。
1番の問題として、そもそも劇場向けのプロットとして煮詰まっていないため、SEED1話とかのような先が気になる爆発的なつかみや引き込み力が無い。
正直なところ、仮にこの本編部分が劇場版無しでそのままTVで流れたとした場合、ガンダムじゃなかったら平気で1話切り2話切りが視野に入るレベル。
というのもメイン3キャラクターの抱える問題(主に金銭の問題という、物語を動かすには極めて瑣末に過ぎる問題)が映画部分だけでも一旦解決してしまっているため、既に積極的に戦う理由がほとんどない上、
マチュは学生の身分で無理に戦う理由付けがないし、サイド6の警察機関の横暴も難民じゃないマチュには究極的には関係がないし…と、
マチュやシュウジの素性を除けば、先が気になる仕掛けが全くないのが勿体ない。
また"難民(不法移民)"という、現実の世界情勢にもダイレクトに関わってくるきわめてデリケートな問題に対してのアンサーを「不法移民をMSという強制執行で取り締まる警察は悪いので倒す」で行くのだけはやめて欲しいと切に願う。
前半は個人的に評価点なのは前述の通りだが、厳しく言ってしまうと、
そもそも本編を展開する上で初代をベースにする積極的な理由はあったのだろうか?という疑問がある。正直、無い。
なぜかといえば、本編部分は前半部分が無くても成立するからというのが一つ。
ジオンが勝ったと言っても、中立だったサイド6にとっては飼い主が変わるだけで影響が無いんじゃないか?と、本編を観るだけでも思った。
赤いガンダムの出自について、わざわざファーストのパラレルを作ってそこと絡める必要はないのでは、という点もある。「戦後ジオン技術を接収して作られた試作型が消えました」くらいの話でいい。コレはコレでナラティブとやや被るが、既存作品とのネタ被り度合いで言えば本編もどっこいどっこい。
画的なインパクトを優先した結果赤いガンダムとその取り巻きだけが前半と本編の接点になっているのが残念。
結局のところ、前半部分(庵野氏)と後半部分(鶴巻氏)でそれぞれが自由にやった結果、まるで全く別の作品を無理くり縫合したようなおかしな接続になってしまい、どっちも中途半端に切り取った尺と物語になっていると感じる。
前半だけ続きを観たいという人と後半だけ最初から観たいという人に分かれるのは、単に初代を知っているかどうかということ以上に、そういった問題点のせいだと思う。
まとめとして、本編への助走としては物足りない出来。
直近で水星のプロローグというかなり良くできた前日譚があるのでそこから学んで欲しかった。(水星はプロローグが面白さのピークだが…)
控えめに言って最高でした!・・・・が・・・
当方ガンダム世代で、ガンダムは初代、Z、08小隊が特に好き
今回情報は完全シャットアウトで見に行きました
とりあえずみんなそうだと思いますが、開始5秒でまず「???」となって、シャアがガンダムに乗った瞬間に「うおおおおおおおお!まじかーーーー!」と映画館で叫び・・・たいくらい興奮しました
ジオンが勝利した世界線・・・なるほどこれは面白いぞ!
ビギニングパートはオリジンテイストでキャラクターも初代風。とにかく細部にわたって情報量が多すぎるのでここでは割愛しますが「ジオン勝ったら・・・なるほど、こうなるよな・・・ふむふむ」と感心しつつ、新規声優さんの演技に聞き惚れ、少しエヴァっぽいガンダムのデザインを吟味・・・してたらあっという間にジークアクスパートに・・・
異世界系や、バトル系・・・どれも似たような設定とやりつくした演出でごった返す現代。
アニメ作品においてここまで見た者を驚愕させたスタジオカラーにただ、ただ脱帽です。
僕もクリエイターですが良いも悪いもここまで人に衝撃を与える事が出来るかと言ったら・・・なかなか難しいと思います。
なのでそれだけでもう5点満点あげたいくらいです。が・・・
ただ完全新規さんはちょっと難しいかなと。
少なくともファーストガンダムを3回はみないとついていけないんじゃないかなーと思いました。それでもあの短い尺で限界まで分かりやすくしてくれてましたが・・・
ザビ家だけでも沢山名前が出てくるので初見の方にはちょっとキツイですよね^^;
で、後半のジークアクスパートですが・・・・
映像や音楽、キャラはもう大好きです!素晴らしいの一言!
ジオン勝利後の難民の扱いなど視聴者に理解させながらストーリーが進んでいくとこも良かったです。モビルスーツの動きの脈動感は流石培ってきた映像技術が光ってました。
ただ・・・やっぱり前半のインパクトがありすぎて、ジークアクスパートは
正直「ジオン勝利後の妄想」がはかどっちゃって、マチュらが戦ってる時に「ああ・・・ランバラルも死なずにすむんだよなあ・・」とか「アムロは整備士にでもなったのだろうか・・・」とかそんな事ばかり考えてしまいました^^;
とはいえまだ始まりですので今後のアニメ放送を楽しみに待ちたいと思います!
前後半の接続の悪さゆえの破綻
この作品を1つの映画としたときに、大きな欠点がある。それは前半と後半の接続されておらず、それぞれを別個に見た場合でもおもしろいものではないのに、接続されてないから、なおさらつまらないものとなっていることだ。
前半はファーストガンダムを下敷きにしたIFストーリーが展開する。まず、これはファーストガンダムの知識がなければ淡々したダイジェストでわけわからん専門用語が繰り広げる映像だ。
私はいちおうはファーストガンダムの知識があるので、歴史改変もの、IFストーリーものというのはわかるし、シャアがガンダムを操りジオン公国が勝利した世界というのは導入としては楽しめた。しかしこれは前提としてファーストガンダムを知っているからで、そうでないものにはつまらない駆け足の展開だ。
そして、後半のマチュパートは私はよくあるアニメの組み合わせにしか見えない。
突拍子もない行動力のある主人公、謎を隠しているパートナー候補、不思議な雰囲気の異性。アニメのテンプレートのような配置になんら期待を抱けなかった。私は中年で、なおかつ特段アニメファンでもないので、こういう記号的キャラ配置から何かの想像力を刺激されることはない。もしかしたら、近年のアニメファンには「これは〇〇のオマージュで」などの文脈があり楽しめるものかもしれないが、それも前半と同じく⦅わかるものだけ楽しめる⦆構造と同じである。単にストーリーだけを見た場合には平凡な話でつまらない。
つまりはこの映画は⦅映画外に依存した何かが起こりそうな期待感⦆だけで魅力の映画になっているというのが、私の評価だ。作品そのものの魅力は美麗なアニメーション以外は特に感じることはない。
そして、なまじ前半にファーストガンダムを引いてしまったがために、後半の世界観との矛盾や齟齬が激しい。マチュの時代は正史ではΖガンダムより少し前の時代のはずなのに、まるっきり令和の日本をモチーフにした世界が展開される。ファーストガンダム第1話の時点で、人口の半分が死亡するほどの苛烈な戦争の戦後わずか5年ほどで、学生が塾に通うほど(=教育システムが成熟し学習競争が起きるほど安定した社会)になるはずがない。ファシスティクな国家であるジオン公国が勝つことで、最も顕著な自由主義社会の成れの果てのような世界が僅か5年で誕生するとは、どんなリアリティだろうか。
別に後半のマチュパートの世界観のガンダムがあってもいい。しかし、それはファーストガンダムの時代や世界から遠く離れてるはずだ。宇宙世紀の時代は戦争や人間のリアリティがあった世界だったのに、現代風ファンタジーをやりたいなら別の世界でやればいい。明らかに接続していない。
この映画はアニメシリーズの切り出しのような位置付けで公開されている。だから、映画そのものではなく、期待感があるものであれば満足だという意見は認める。しかし、それはこの映画じたいの完成度がないことを暗に示している。
よって映画そのものとした場合の評価はとても低い。
Plazma
ガンダムはハサウェイ→水星の魔女をリアルタイムで見てきた人間なのでまだまだガンダム初心者ですが、今作はアニメ放送前に作品を拝めるという事に感謝しての鑑賞。
サンライズとカラーという長きにわたってアニメーションを引っ張り続ける制作会社と強力な製作陣と観る前からワクワクは止まりませんでした。
特典はビジュアルカードとプロモーションカードパックでした。
まさかまさかの展開にどっぷり引き込まれました。
初代のIFルートを辿る物語という事でガンダムでもこういうことをやってのけるか!と舌を巻きましたし、その後のジークアクスの物語もとても好きなやつで早く本編を見せてくれ〜!となるくらいとても良かったです。
前半パートにまさかのシャアが登場してくるのでどういうこと?とこんがらがっていましたが、これはシャアがガンダムに乗った世界線というルートで描かれており、アニメーションも音楽も少し年季を感じるものになっており、分岐前を堪能できるという面白さに惹かれっぱなしでした。
初代ガンダムを始めて見た時のような衝撃をまさか味わえるとは思わず、これにはしっかりやられました。
そこから6年後の世界からジークアクスの物語が始まり、予告で見ていたポップさの強いアニメーションとスタイリッシュなガンダム像を見せられ、これも好きだな〜という気分にさせられました。
近未来だけどどこか廃れているところもある地球と宇宙が良い雰囲気を醸し出しています。
短い時間の中でもしっかりとキャラが立っていたのがまず良かったです。
マチュは体が先に動いてしまうような子で最前線に立ちまくるので危なっかしいですが元気いっぱいなキャラクターで表情も豊かですから見ていて楽しいですし、そこに黒沢ともよさんの声が乗っかって魅力は増し増しでした。
ニャアンはガンダムのカートリッジを届ける闇バイトをしている子でダウナーな雰囲気を纏っていますが、頼み事は断りきれない優しさもありましたし、本編で深掘りされると思うのでそちらに期待したいです。
シュウジはクールに立ち回るのかなと思ったら、貧乏不思議キャラで立ち回りも不思議な子で、それでいてガンダムと意思疎通している感じもあったので、そこが深掘りされる本編も楽しみです。
シャリアブルが大活躍しているというところもこれまた面白く、先人たちが築いてきたものをさらに積み上げていくという製作陣の覚悟がガッチリ感じ取れるキャラ描写になっていました。
宇宙空間でのバトルシーンは流石だなぁとスクリーンに体を預けっぱなしでした。
モビルスーツを用いて縦横無尽に駆け回るアクションはド派手で楽しいですし、武器を使っての攻防は緊張が走りますし、マチュがキラキラを見つけてからの覚醒っぷりときたらもう盛り上がりまくりでした。
挿入歌込みでグググっと盛り上がっていきますし、「Plazma」の中毒性は半端じゃないです。
カラフルさの目立つ背景や作画も素晴らしく、これは映画館で観れてよかったなと思いました。
TVシリーズの放送が待ち遠しくなる1本でした。
製作陣の愛と熱をたっぷりお見舞いされましたし、ガンダムというシリーズに新しい風を吹かせてくれているなと思いました。
鑑賞日 1/17
鑑賞時間 17:40〜19:15
座席 P-36
衝撃!まさかまさかのシン・ガンダム爆誕!!からの~ 最高です!
衝撃!
まさかまさかのシン・ガンダム爆誕!!
ファーストカット、サブタイトル表示の効果音からして、まさかの、ファースト・ガンダム!
単なるリスペクト流用かと思いきや、まともにファースト・ガンダムがリメイクされていて本当にびっくりした。
「どうせ、新作のキャラクター話、コロニーの日常で始まるんだろう」と、たかをくくってたので本当に驚きました。
続くお馴染みの・・・???マルチバースか!?
このファーストガンダム好きにはたまらない前半と、新たな展開が始まる後半、見事なバランスです!
単なるシリーズの冒頭数話の劇場公開では済ませられない、この期待感、高揚感!
さすがカラー、庵野氏恐るべし!
なぜ誰も拍手しない!!
最高でした!
全227件中、161~180件目を表示
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