「興奮MAXのガンダム魂」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5興奮MAXのガンダム魂

2025年7月7日
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鑑賞方法:映画館

気になって気になって仕方なかったガンダム新作。最初に観に行った方たちがおっしゃる通り、「ガンダムの新作を観に行ったらガンダムが始まる」展開は、知った上で観ていても度肝抜かれて「え、これGQuuuuuuXだよね???」ってなりましたとも。
なぜもっと早く観に行かなかったのか…。
サントラにも戦闘シーンにも登場人物にも、テンション上がりっぱなし。セリフでチラッと触れられる諸々の情報にも「何ですと?!」と食いつきっぱなしで大忙しだ。情報量が多すぎるよ!楽しい!
もうネタバレとは言えないと思うけど、若干ネタバレを感じるかもしれないので、気になる人はそっと閉じて欲しい。

今作の主人公であるマチュたちのパートを観るに、なんとなく日本ぽく、未来感がちょっとあって、でも今っぽさもあるコロニー・サイド6の雰囲気は攻殻機動隊っぽさもあるなぁ、と。

宇宙世紀の戦争でも難民として生まれ育った場所から離れることを余儀なくされる人たちがいて、遠いところで起こった戦争が離れた場所の普通の人たちにも影響を与えている日常が描かれて、まさに今起きていることは未来に生きる人たちとも共通なのだという舞台設定も良い。
物事を単純な善悪に分けることを拒んだ1stガンダムの遺伝子をしっかり受け継いで、時代のうねりを感じながらも一歩引いたところにいるマチュたちがどうなっていくのか、非常に楽しみ。

不思議なのは評価点は高いのに、レビューをお役立ち順でソートすると低評価ばっかりなことだ。
いや、めちゃくちゃ面白かったでしょ?テンション上がるでしょ?シャアはガンダム乗ってもやっぱりシャアなんだ、って思ったでしょ?
私自身、放送当時に観ていたわけではないが、なんだかんだで結構長くガンダムを推している。
だからこそ、思い出を刺激されて興奮したし、サイド7強襲のifは世界観設定としても必要なシーンだったと納得出来るのだ。
面白かった、っていう人は満足と興奮で語彙力が木星の重力の井戸に落ちていってしまったのかもしれないが、それにしたって偏りすぎだ。
あくまでも、「ガンダムGQuuuuuuX」という別作品なのだから、「あの時、もしも」の部分は往年のファンへのサービスではなく、マルチバースへの入り口と捉えるのが筋だろう。
マルチバースも気に入らない層は一定いるので、まぁ気に入らなかった人はテレビシリーズも観ないだろうし、説明したからって納得するものでもないので、縁がなかったということでこの話は終わりにしよう。

とにかく、何度も劇場版を観に行っちゃう人の気持ちもよくわかる。もっと早く観に行っていたら、私もそうなってたかも。
あと、シャリア・ブルがめちゃめちゃカッコ良い!赤いガンダムを追い続ける彼がいじましい!若干ハマーンみがある!
今作をきっかけに、「1stガンダム観よう!」って思ってくれる人がたくさんいるといいなぁ。

つとみ
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