「デザインから生まれる違和感」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning シムスさんの映画レビュー(感想・評価)
デザインから生まれる違和感
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この映画はまずプロローグにあたる一年戦争のifから始まり、機動戦士ガンダム1話を模した三機のザクがコロニーに潜入するシーンがあるのですが、このザクのデザインが酷い。
従来のザク像を崩したと言えば聞こえはいいでしょうが、まるで本来は別のMSとしてデザインされていたモノに無理矢理ザクのパーツをくっ付けたかのようなチグハグなデザイン。
後のシーンに登場するドムやブラウブロがなまじ原型を留めているため、このザクの歪さはそのまま違和感となりました。
次いでガンダムや軽キャノン(ガンキャノン)にも同様の違和感を覚えましたが、ガンダムに関しては「頭部バルカンは使えない」というディスりネタの方が不快。
そして元ネタとえらくかけはなれたデザインのイケオジがシャリア・ブルと名乗り登場します。
シャアを始めとするジオン軍の登場人物が旧作そのままのデザインのためシャリアの浮きっぷりは上記のザクと似たような違和感を感じさせました。
こうした違和感が「元は完全オリジナルなアナザーガンダムだったものに無理矢理ファーストガンダム要素を捩じ込んだのでは?」という疑念を抱かせ、プロローグは完全にノイズとなりジークアクス本編部分も素直に楽しむことができませんでした。
出来ることならこの作品をファーストガンダムifではなく新しいアナザー世界のガンダムとして見てみたかったと思います。
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