「パラドックスの謎、一緒に考えて、教えてくださいな」リライト　ベイスタファンさんの映画レビュー（感想・評価）

長くなるので、分かる範囲で簡潔に…

① 知っていたというより、「寄贈した」という嘘で誘き寄せた
②あの後が、高校時代に未来の自分と対面した友恵の場面
③保彦はあくまでひと続きの存在なので、ループしてる間は同時間軸に複数存在しますが7月21日以降は一人しかいません
④リライトしないと保彦が過去に来なくなってしまうため
⑤“いつ”はあまり意味がない気がしますが、理由は自分もよく分かりません、未来がそうなってたから？
⑥10年後の美雪が持っていたのは、最後に友恵から渡された、友恵が10年間持っていたものだから
⑦保彦が読んだのは『エンドレス〜』で、そちらは「高峰文子」のペンネームで書かれていたせい
⑧未来で“夫”から聞いたのが一番分かり易いですが、方法は色々あるかと
⑨『エンドレス〜』の発刊は同窓会の直前ですし、元々保彦が読んだのもそれなので矛盾はないです

ループが完成すると保彦は未来に帰れるようになります。
友恵は10年保彦といるのためにリライトしたのか、それとも保彦は友恵との未来を選んだのか…
ちなみに美雪の『少女は〜』の存在に関しては完全にパラドックスですね。

⑥１０年後の美雪が持っていた「少女--」の本はよく見ると古びていたがそれは何故、何を意味する？
＞10年前のトモエが10年後の自分から貰った本を10年間持ってて、
ボロくなったものとミユキが持ってた新品のと交換したからです。
さすがにこのシーン見てて欲しかった。

⑦保彦が最初に感動したのは「少女--」であり作者が美雪と知っていたはず、友恵が未来を書き換えたとしても美雪に固執すべきではなかったか？
＞ヤスヒコが読んだのは「エンドレスサマー」なんです。
書き換えたことが歴史的事実になってるんです。
だからミユキの周回でループは終わらなかった。
だからトモエは必死にヤスヒコが来た未来を作るために頑張ったんです。

⑧友恵は何故自分が３３人目と知っていた？→１０年後の図書室から飛んできた未来の自分から「少女--」を渡され事情を聞かされたから？
＞そうとも考えられますし、10年前のトモエがヤスヒコが何人もいることに気付いて自分で調査した可能性もありますね。

⑨「エンドレス--」を出版した１０年後、エンドレスの時間軸の未来から来た保彦、では「少女--」の時間軸の保彦はどうなった？
＞ここまで書いた通り、この作品時間軸は1本なんですよ。

というのが私の解釈です。
人に説明するために自分の中でも色々考えて楽しかったです。
ありがとうございます。

私が観た、私の解釈をお話させて頂きます。

① なぜ美雪は友恵が図書室に来ると知っていた？
＞店頭に並んだエンドレスサマーを読んで本編内でも言っていましたがこの文章が書けるのはトモエしかいないと確信したのでしょう。
そこで本を寄贈したと嘘をついてトモエを誘き出したのかと。

②友恵が図書室で口にした青いカプセルは過去に遡るカプセル？
＞だと思います。開発者が家にいるんで。
滞在時間を調整しなかったのは大きなパラドックスを恐れたのか設備の問題か両方か。

③友恵の今の夫は保彦だよね？１０年後の今も保彦は無限ループから抜けられていないということ？では、残り３２人の保彦はどうしているの？
＞ループのきっかけはヤスヒコが未来へ帰ろうとする行動なので、それをしなかった33周目のヤスヒコはループから抜けてます。
ヤスヒコは増えたわけではなく周回をしてる1人のヤスヒコなので、
他に３２人がいるわけではないです。
1周目のヤスヒコが未来へ帰ろうとして2周目に入る、2周目のヤスヒコが未来へ帰ろうとして～～～となるので、別れたあの日に33周目以外はいなくなるわけです。

④友恵は保彦と一緒ならリライトする必要ある？→自分が一人目になりたかったから？
＞ヤスヒコが読んだ小説はリライトされた「エンドレスサマー」なので、
リライトしないとそもそもヤスヒコが来る未来にならない。

⑤友恵が美雪のカプセルを調整したというが、それはいつ、何のため？
＞トモエはミユキが書いた本の出版を止める事と本を手に入れなきゃいけないという大きなミッションがあります。
さらには未来の自分に励まされて本を書き上げるとこまで行ってもらわなきゃいけないので薬自体を使わせない訳にもいかないのです。
トモエがミユキと会って、本の出版がダメになって見本は図書館に寄贈したという話を聞いた時に、この時より後の時間に飛ばさなきゃと調整してもらったのかと。
トモエは綿密に他の同級生達の動向を気にして色々やってましたからね。
シゲルがやった20日間みたいなことを10年間やってたんですよね。

自分なりの考えです。

バラドックスは起こっていません。
ループは綺麗にまとまっています。
但し友恵の筋書きのループですが。

③保彦は未来に帰るのを諦めた時点で
ループからは抜けています。
前の32人は33人目の保彦にたどり着きますので、現代に残った保彦しかいなくなっています。

④保彦が未来で読んだのは「エンドレスサマー」なのでリライトしないとループが完成しません。
⑤友恵が保彦と一緒にいるので薬を入手は可能なので薬使えば何でも出来ちゃうんですよね。
⑧保彦に聞けば全ての事情はしっているはず。但し、シゲルの思いまでは保彦も知らなかっただろうからそこは知らなかったかな。
⑨「少女」が出版されることは無く、たった1冊の見本版は友恵が過去の自分に渡してリライトさせて、それを未来の保彦が読むのが流れなので、保彦は美雪の書いた本は読めないですね。

友恵は自分の保彦とのデートの思い出は「人目につかないような所ばかり」と言っていたのと美雪が書いた小説のデート内容を見て、嫉妬しながらリライトしたのかなぁ。

1つ気になったのが、生身？でのタイムリープに物を持っていくのって大丈夫なの？って事。でもそんなこと言ったらターミネーターになっちゃうか。（余談ですがターミネーターではタイムリープする人は裸で現れます。汗）

⑧は、それに加えて、他の保彦の存在に気づいた後、彼女自身で数えてとも考えられます。

③は、一旦未来(数分先でもいい訳です)に戻ってパラドックスを解決したとすれば、残りの32人はいなくなるのかなと思います。⑥は、島田さんがおっしゃるように、友恵が執念で書き直した本を、図書館に寄贈した新しい本と図書館で交換したシーンが出てきました。⑦も島田さんがおっしゃる通り、映画を観ている私たちは「少女ー」が本物と思っていますが、保彦が読んだのは、友恵がリライトした「エンドレス・サマー」だったということだと思います。

僭越ながら
①同じストーリーの作品が出版されたと編集者から聞いた美雪は、それが書けるのは友恵しかいないと推理し、図書室へおびき寄せた。②このカプセルはもともと、思った時へ飛べるもの。10年後限定というのは、保彦のウソ。③その通りだと思います。最後、結局保彦は未来へ帰れなかった。その他32人の保彦は、そういえばどうなったんでしょうね。④友恵は過去に戻ってリライトしないと、保彦と一緒になれないのです。⑤友恵が美雪と再会するまで、美雪の新刊見本が過去の美雪に渡らないようにするためかと。⑥美雪と友恵が本を交換したから。⑦友恵がリライトしちゃったから「少女ー」は違うと思ってしまった。⑧おそらく。⑨「少女ー」は10年後の美雪と10年前の友恵しか持っていないので、その時間軸は存在しないのだと思われます。