「なんか…見たかったものじゃない」LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族 genさんの映画レビュー(感想・評価)
なんか…見たかったものじゃない
まず始めに私は墓標、血煙、嘘、2人のルパン
全部見て全部好きだった ダークな世界観に
ハードボイルドで頼れて知性的なルパン三世。
峰不二子という女から続くドスの聞いたクリカン
の演技が見れるシリーズなんですよ。
その4作品に登場した刺客たちを送りこんだ親玉に
一泡吹かせるって内容だったから観に行く前は
さぞ生々しい研究所があって刺客たちのクローンや
改造人間みたいな連中がたくさん出てくる感じか
と勝手に予想していた。
しかし出てきたのは原始人みたいなゴミ人間という
変な連中と任務に失敗して用済みのヤエルと
噛ませにされる片腕の不憫ホーク、それとなんか
島の主で体術だけ強い何の美学もない「ムオム」
黒幕はマモーだから今作で決着が着かないのは
分かってはいたけど、このムオムが何も無い。
刺客を作ったとかもなくて、ルパン三世を
狙う理由とかも特に無し
この島に来たから死んでねってだけだった。
黒幕ですらないんかい…
更に不死身だけど再生すると言語を話す事が
出来なくなり途中から訳分からんセリフに
字幕だけで知性を感じず、長生きした猿だ。
ルパンが不死身のカラクリに気づくきっかけに
なったけどいらん要素すぎて正直じれったい。
それから24時間以内に死ぬ毒の霧のせいで
ルパン一味と銭形が本領を発揮出来ないまま
ムオムにボコボコでいいとこがない。
無理にタイムリミットを設けたから浅い話に
なってた。ほんと毒霧は蛇足でした。
これは個人的なガッカリポイントですが、
複製人間に繋がる話の割に繋がりそうな
サービス的なものが全然ない。
・edでルパンが赤ジャケットを着る
・不二子に執着するマモー
・クローン技術の描写
・賢者の石とかキーアイテムを語る
とかあるだけでファンは喜ぶのに
ゴミ処理島でムオムが終始フラフラな
一味相手にイキるだけの映画でした。
反撃らしい反撃が出来てない。
ルパンのかっこいいセリフとかはあったけど
全体が酷くてなんかイマイチ盛り上がらない。
最後にムオムはただの猿じゃなくてマモーの
クローンで独自の進化をしたって設定にすれば
よかったのに…もっと何かあったでしょって作品
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