エム 絶望の世界のレビュー・感想・評価
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叙情的アポカリプス
前半は、観客が少年の心情とシンクロできるように、あえてスローな展開にしているように感じる。
色々あって、マルコは森で仲良くなったダウン症の少年ニコと一緒に希望の都市へ向かう。マルコが口にする白い妖精とは、母親の面影だと思っていたが、ラストでその意味が明かされる。
パンデミックに乗じて極右政権が移民を強制的に排除したために内戦が発生したのか、それとも移民を排除するための生物兵器がブーメランとして全土に広がってしまったのかはわからないが、ゾンビウイルスによるパンデミックと内戦で人が住める場所はほとんどなくなってしまった。
少年2人の演技力で極めて叙情的な物語に仕上がっている。わりと自分の好みでございます。
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枯れない葉っぱ
外の世界の「悪党」から逃れる為に、父親と2人森の中で暮らす少年マルコが、水汲みに行って出会った少年ミコと森を出ることになる話。
少し歳上と思しきダウン症の少年ミコと出会ったことを秘密にしていたが、ある日父親と森の中を歩いていると、悪党と対峙するミコのママと接近し…。
あらすじ紹介にはパンデミックと記されていたけれど、中盤くらいまで、「凶暴化」ぐらいのキーワードしかなく、ゾンビというよりもバーサーカー的な感じ?
そして父親はなんでちゃんと教えてあげないんでしょう?
パニックスリラー的なものを期待したらだいぶ違う、悲しい世界を徘徊する無垢な少年の話しみたいな感じだし、特に終盤テンポが悪過ぎだしで、ストーリー的にはこれはこれで悪くはないけれど、わかりにくいところが結構あるし、なんだかファンタジー作品をみているような感じだった。
サバイバルパニックとしては期待しないほうが良い
葉っぱの子
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