「赤髪のニコラス・ケイジ」シンパシー・フォー・ザ・デビル ささみさんの映画レビュー(感想・評価)
赤髪のニコラス・ケイジ
最後はまぁそうだろうなと予想がつくけど、結構後半までこれはどっちなんだろうと思いながら観ていた。
全部憶えているうちにもう一度見直して別な見方が出来る映画。
その抵抗の仕方はどうなんだとか気になる点はあるものの、映画館で見て良かった。
人スリラー的な怖さ。
以下ネタバレ
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突然、銃を持った男がデイビッドの運転している車に乗り込んできてハイジャックされる話。
ただのイかれた男のように思うが、話が進むにつれてデイビッドが目的であることが分かる。
しかしデイビッドはそれは別人の話だと否定する。
見ている側は本当に別人なのか、同一人物なのかがなかなか断定できない。
ただ要所要所で抵抗するデイビッドに違和感も感じる。
後半の脅されて認めるシーンでも、ただ話を合わせているだけなのか分からず判断がつかない。
ラストで警官を見事に撃ち殺すところを見ると、ようやく同一人物であったことが伺える。
銃の男がデイビッドを狙った理由となる過ちについては本当に悔やんでいそうで、同情を誘う終わり方だった。
タイトルは直訳すると【悪魔への同情】らしい。
劇中で、銃の男(ニコラス)がデイビッドを『同情を誘うのが上手い』的なことを言っていた。
最初は、銃の男が悪魔のように思え、動機にも同情できる面がある。
最後は、デイビッドが悪魔のように思え、同情を誘いそうな台詞で終えている。
どちらにも当てはまる良いタイトル。
理不尽に人が殺されて胸糞系かと思ったけど、それだけじゃなくて良かった。
銃の男は短い命のラストチャンスで、どうしても目的を遂行したくてやった行動なんだろうな。
女子供に直接危害を加えなかったのは、家族のことがあったからなんだろうね。
そこに人間味を感じて良かった。
だからと言って許されないけど…
最近ドリームシナリオを見たけど、ニコラスは悪い顔や怒っている顔がとてもいい。
ダイナーでブチ切れ始めたシーンと歌っているシーンが好き。