「意外性たっぷりのリベンジ・アクション」アマチュア 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
意外性たっぷりのリベンジ・アクション
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ひ弱な男が頭脳とPC解析で追い詰める国際的テロ組織。
スパイのイメージを覆えすスパイ・映画の誕生です。
チャーリー・ヘラーはCIAの分析官。
貧弱な体型だが知能指数は170。
主人公はスパイのスキルを何も持たない分析官です。
現場には一切出ないで日長一日、
地下の個室でパソコンに向かうのが仕事だ。
スパイの経験ももちろん皆無なのだった。
出張でロンドンへ赴いた妻がテロに巻き込まれて、
人質として殺された。
悲嘆の中、復讐心が激しく心を占める。
そんなCIA分析官がチャーリーの妻を殺した国際的テロ組織に
たった1人で頭脳で追い詰めるリベンジ・サスペンス・アクション。
ヒーローのいないスパイアクションはそれだけで特異だ。
衛星画像の地形を見ただけで、
季節、時間、日差し、葡萄畑の畝の幅・・・
それだけの情報で、場所を特定するチャーリーは格好いい。
妻の幻影のフラッシュバックに涙しつつ、
復讐の炎を燃やす。
彼に力を添えるCIA教官にローレンス・フィッシュバーン。
ジョン・ウィックではジョンの精神的支柱の役だったが、
銃を構えても引き金を弾けないチャーリーに人間味を感じる。
しかしテロ組織の実行犯への仕置(殺し)はエゲツない。
イギリス→プロヴァンス→スペイン→ロシア、
と、標的を追って世界は広がっていく。
{自分の居場所をフェイクで流す技に驚嘆)
一番良かったのは《ラスト》
流石のIQ170と、胸がすく。
《そのフェリーボートの防犯システムを作ったのは俺だ》
これぞ頭脳的なスパイ。
こんな男を絶対に敵に回したくない‼️
超地味なラミ・マレックが格好良く見える
小粋な映画だった。
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