「ダメ女教師・伊沢学さんと酒を飲みたい」YOUNG&FINE たずーさんの映画レビュー(感想・評価)
ダメ女教師・伊沢学さんと酒を飲みたい
1st dayに観るものを物色して、「となりの宇宙人」と本作を2本続けて鑑賞。
先に観た「となりの宇宙人」が余韻を味わいたいような映画だったら1本で切り上げるつもりも、エッチシーンの物量以外は物足りなさ満点だったので、少し悩んでカウンターでチケットを購入。「となりの…」より低評価となるような作品だったらどうしようと恐る恐るも、そうではなかったので助かりました。
山本直樹さんの漫画は若かりし頃いくつか読んでいて、酒に溺れるダメ女教師・伊沢学(向里祐香さん)の描写には、記憶の中の山本直樹っぽさを感じました。最近のテレビドラマではまずない高校生に平気で酒を飲ませるシーン、想像以上に多かった高校生同士のエッチなシーンとか、R18だったっけって思うくらいで、R15+でよく通ったなって思う場面がいくつか(無問題。ただ、直接的なエッチシーンは多過ぎの感)。
家の離れに住み始めたダメ女教師と心を通わせていく主人公の高校生・灰野勝彦(新原泰佑さん)。年上のお姉さんとのいろいろを妄想していた高校生の頃を思い出して羨ましく思ったし、ほのかに生じた恋心がしっかりと打ち砕かれるあたりがとてもいい。ポスターにあった“性春”の文字がピッタリの青くてちょっぴり苦い物語に仕上がっている。そこは城定秀夫さんと小南監督の力量でしょうか。
にしても、教師役の向里祐香さん、しっかり意識して観るのは初めてだったけど、顔、声、佇まい、スタイル…好みです。脱がないでくれたのも良かった。潰されちゃうと思うけど、あんなダメ教師と飲んでみたい。…あれ?元来ダメ人間で、少しダメ人間なくらいが好きだから、向里祐香さんというより、映画内の「伊沢学」が好きなのかも。学さん、お幸せに。
玲子役の新帆ゆきさんはがんばってた。…あんなに脱いだり(抜いたり、まで)する必要あったのかなと思うけど、かわいくて健康的できれいでした。女優として売れますように。