「煽ってみたかった女」帰ってこなかった男 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
煽ってみたかった女
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偶然にも舞台挨拶付きで観賞。
演技の巧拙はビミョーなんだけど、なんだか会話の雰囲気がやけにリアル。(特にあゆみ)
…と思ったら夫婦で居酒屋に行くシーンでは急にコミカルになるし、終盤はサスペンスかホラーか滑稽劇か。
個人的にはこの転調が先読みできなくて好きだった。
焼き鳥を届けさせるくだりは、あゆみも共犯側なんだから事情を話せば、とは思う。
でも孝明アドリブ弱そうだしなぁ。
あゆみというキャラが、女性の怖さを拡大解釈した感じで印象的。
佳奈の最後の表情も読めなくて、いい。
倉田が本当に元旦那かということも含めて、余白の残し方が非常に上手かった。
監督曰く、孝明の保険証書が出てきたのは夢オチ(本人立ち会いでないと保険はかけられない)らしい。
松葉杖はあゆみの職業によってはありえる…のか?
佳奈のライブ配信も見ててコメント(LINEと同じアイコン)残すくらいヤバい奴だし。
家に来た店長の発言は普通ならあり得ないが、コメディとサスペンスの橋渡しの位置にあるのがズルい。
47分という中篇の中で、描くところのボカすところの取捨選択が巧みな秀作でした。
ジャンルからして解釈が分かれそう。
「足りない」じゃなく「もう少し見たい」と思わされたら、もう負けですわ。
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