ドライブ・イン・マンハッタンのレビュー・感想・評価
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こんなタクシーはイヤだ
正直なところ、最後まで心の中がモヤモヤしたままでした。
とにかくタクシー運転手に問題あり。
自分がこのタクシーに乗ったとして考えると、いきなり「Fワード」でクラクションを鳴らした後続車に悪態ついた時点で「この人こわっ!」と心の中で思ってしまいます。
その後も、静かに物思いに耽りながら乗っていたいのに、やたら話しかけてきて、それだけならまだ100歩譲っていいとしても、ディープなセクハラ発言はするわ、人の人生や生活、性格をまるで見てきたかのように勝手な思い込みで決めつけてくるわ、一体何この人?て思ってしまいます。最悪タクシーを降りて、タクシー会社にクレームものです。
もちろん、黙って会話なしのままでは映画としてお話しが成り立たないので、何かしら意味を見いだせる会話のやり取りが必要だから、あのような展開に持っていったのだと思います。ある意味「ファンタジー」として捉えて鑑賞するのが正解だったのかもしれないです。しかし、すでに感情移入できる心情ではなかったので、最後のほうで何かしら2人の間で心温まるやり取りがあったようですが、もう自分には刺さらなかったです。
それにしても、これは主役がこの2人じゃなかったらどうなっていたのだろう?と思えるほど2人の演技が素晴らしかった。むしろ、これに尽きるかな。
サイコロジカルタクシードライバーとファザコンプログラマーのチャットプレイin TAXI
男目線の会話劇、女性はどう思ったか?
究極の会話劇、低予算で、大きな利益だろうなぁと下世話なことを思ってしまった。
それにしても現代的で、SNSと車内の会話で物語は進む。
現代のセックスというか、アメリカの現代セックス、男女関係とは、こんな感じかと少し驚いたというか、男の好みは、そんなところかと妙に納得した。
男の好みに応えようとする女性を男は好むというところ。
間違いなく、男性目線の作品であるよねこれは。
特に眉毛が黒くてブロンドだから、髪をそめているのだろうけど、女性目線では、どう評価されるだろう。男に媚びる女と少し軽蔑されたりしないのかと心配になる。
女性のこの作品に関する評価が気になるところです。
それにしても、主演女優さん、凄く美人で、好みです。
あ、私は男で~す。
いい作品です ★4つ
大したものだ。感心した。
空港から自宅へ向うタクシー車内で、タクシー運転手と乗客との2人の会話だけで成り立つ会話劇。
脚本及び役者の演技力がないと最後まで観客に観させることが出来ない。この作品はそれに成功している。ショーン・ペンは上手い役者だけど、ダコダ・ジョンソンがここまで演技できると思っていなかった。実はダコダ・ジョンソン、このところ私が気になっていた俳優。彼女見たさに鑑賞しただけなのに、作品の出来の良さに感心してしまった。限られた空間なのに、良く最後まで持たせたものだ。
ダコダ・ジョンソンは美人だし、これから役者として大化けする可能性がある。私が好きな女優シャロン・ストーンにちょっと似ているのが嬉しい。
脚本はこの映画の監督が書いている。エピソードはどこから持ってきたのだろう。監督自身の体験は勿論だけど、人から聞いた話を参考にしているだろう。事故による渋滞、小道具として携帯電話の使い方(メールのやり取り)、上手いなぁと感心した。
惜しいなぁと思ったのは、客の不倫相手とのメール交換でのダコダの演技、ショーン・ペンが会話で補足説明しているけれど、何故彼女がそれに応じるのか上手く表現できていない。勿論、原題との関係で理解できるけれど。ちょっと残念。
ショーン・ペンの魅力を再発見
タクシーの中だけの100分
空港からマンハッタンまでのタクシーの中の会話。たったそれだけの展開で、ここまでドラマがあるとは。
演技力無くては到底できない会話の機微と間。タクシーの中だけのシーンが続くだけに、カメラワークなどの要素で盛り上げるなどもできない中、ショーンペンとダコタジョンソンの演技だけで全てが構成される、もの凄い造りの映画です。 ただ、物語の進行により、カメラワークやテンポを微妙に計算して撮影されているようだが、まったく気づかないほどに自然。 この脚本でここまで完成度の高い映画を作るには、スタッフ・俳優の高度な融合がなければ到底為し得ないだろう、素晴らしい映画でした。
ただ一点、最後はスッと終わった方が、私は好みだったけど。
微妙
タクシードライバーは後方のトランクを開けたままにして、女性客を見送った
この映画は、タクシー(Yellow cab)のドライバー(ショーン・ペンの名演)と、真夜中のJFK空港で、たまたま彼のタクシーに乗った一人の女性客(ダコタ・ジョンソン、美しい)との会話で、そのすべてが成り立っている。どのような条件があれば、二人の間に、会話が成り立つのだろう。
一つは、タクシーに乗っている時間の長さだろう。渋滞がなければ、JFKからNY市内のマンハッタンだと50分前後、それでは、会話が弾むのは難しいかもしれない。この映画では、ある設定を設けている。
次は、どのように話の口火を切るかだが、タクシーの定額料金のこと、支払いにカードを使うかどうかだった。私は羽田空港から都心まで、定額のタクシーを利用することがある。JFKからNYのマンハッタンまで、定額だと70 USDだそうだから、円安を考慮すると、両者は、それほど違うわけではない。私の場合もドライバーさんと最初に話すのは、そのどちらかの話題が多い。運転手さんの中には、定額を好まない方もいるので。定額だと2千円くらいは安くなる。
三つ目は、ドライバーと客を隔てている仕切りだと思う。この映画では、女性客が自ら開けていた。
何を話したのかは、是非、映画を見て頂きたい。
彼らの短い旅は、一体どうなったのだろうか。車を降りるとき、魅力的な女性は、定額運賃の何倍ものチップをカードで支払う。それに対して、ドライバーはどうしたか?後方のトランクを開けてキャリーバッグを下ろし、トランクの蓋を開けたままで、彼女を見送る。女性の安全を保証していたのだと思う。
そうだ、このドライバーこそが、彼女にとって、Daddio(この映画の原題:父親)であったのだ。
濃いめの恋愛された方にはグッときそう
過ちを犯さず正しく年齢を重ねた人より、人の道を外しそうになりながら危うく生きて濃いめの恋愛などした人にグッとくる作品かと思いました。
とてもチャーミングな女優さんで、男性視点では彼女の表情を追いかけるだけでも飽きるがなかったけれど、でも会話は作られた感じがなくこれはとてもよくできていたと思いました。私は全く知らなかったけれども官能小説を映画化した作品で注目された方と知り、納得。さらに自身がプロデュース参加しているとのことで、道理で隙がなく美しく撮られていた訳かとこれも納得しました。
飽きることのない会話劇でそれだけで満足していれば良いものを、鑑賞後斜めから物を見てしまう嫌な癖で、これが白昼のドライブであったらこの質感は表現されなかっただろうな、とか英語の原題がDaddioとなっている様だと知り、そのタイトルは中身とギャップ感じるなぁとどうでも良いことを思っておりました。
こんな会話がオシャレなのか・・・・
ドライバーは君たちをリクルートしたいんだ!
会話劇は数々傑作がありますが、新たにドライブ・イン・マンハッタンが加わった感があります
ダコタ・ジョンソンとショーン・ペンは元々顔見知りだったということだったということだが、それを微塵もみせない位、タクシーの中での緊張感と心の揺らぎのみせ方は、圧倒される。
現時点で今年NO1と思うし、宣伝もろくにされずのひっそり公開はもったいない
人と人との交流が、AI全盛の時代でもここ迄心を打つのかという、良い意味での時代錯誤の良作
沢山の人に観て欲しい!カメラワークも素晴らしい 劇場で観て欲しいなあ
※タイトルは2008年米映画のショーン・ペン主演 ミルクからハーベイ・ミルクの名言からいただきました。未見の方は彼の渾身の演技みて下さいね
舞台でも観てみたいなぁ…
ショーン・ペンとダコタ・ジョンソンの完全な二人芝居。
「酸いも甘いも経験した大人たちへ贈る珠玉の一作」
だそうだが…まさにそれ!
いやぁ〜、
ものすごくカッコ良い作品。
移動するタクシーの中だけ!
潔い!!
ショーン・ペンの
昔やんちゃだったんだろうの様がリアルでセクシーで痺れました。
ダコタ・ジョンソンも、
仕事ができる大人の女性なんだけど、少女みたいな部分も垣間見える
センシティブな感じが魅力的。
これはねぇ、結構チリチリしますよ、
過去もしくは現在進行系の女性側の人は。
一概に、運転手の言うことが全てではないけども、
既婚者の男の本音。
“おもちゃ”って...イタいねぇ〜。
7割?8割??ぐらいはリアルに感じてしまいました。
が、さて、実際のところ、どうなんでしょうねぇ…。
また、鑑賞する女性の年齢でも、
いろいろ感想は変わってくるでしょうが、
ある意味、心理テストのような部分もあるなぁ...。
彼女が周りの近しい人に相談できないのも解る。
クラークのおせっかい手前のご意見も、
自身の経験を交えながら、
一期一会の彼女を心配して、
どうにかそこから抜け出ることを本気で望んで
話しているのを感じることができたから、
彼女も心を開いていったんだよね。
まぁ、運転手がそう思うのも、
男心的に彼女が魅力的な美人さんってのもあるんでしょうが…。
彼女は最後、運転手に話せたことで、
今彼との関係性が何か変わるのかなぁ...。
その先は、観る側の想像にお任せします...だな。
しかし、彼女のお相手は、だいぶ気持ち悪いよっ!笑
オエ〜ッ!!
車内で繰り広げられるドライバーと乗客の会話の応酬。
ただのドライバーと乗客であった2人は車内で私的なことを吐露し合う。
互いにもうこの先会うことがないという関係性があるからか、2人の会話はなんて事のない会話からよりディープで私的なことを次第に話し始める。
この映画、ストーリー自体のオチというよりも車内で2人が束の間に共有し合った車内での時間にこそ意味があるのだと思った。
それはきっとAIにはできない仕事だとも思った。
会話の内容は、男性がどうとか女性がどうとか、そう言ったものにズカズカと踏み入ったものがあるかとは思うが、すごくパーソナルな経験談だからかリアリティを感じた。
それとショーン・ペンの半端ではないイケオジ感とダコタ・ジョンソンのチャーミングな色気が際立ってました。
下品な上によく分からんけどたぶんオシャレな映画
JFK空港からマンハッタンまでのタクシー内の密室劇。
登場人物は運転手♂と乗客♀だけで話はどんどん進む。
正確に言えばメッセージ相手の♂もいるが文字だけ。
スリリングで際どい会話の応酬は、あの「羊たちの沈黙」のレクター博士とクラリス捜査官の尋問を彷彿させる。
自分はニューヨークに行った事がなく、空港からマンハッタンまでの風景も知らないはずなのに、まるで羽田空港から新宿に向かうのと変わりない風景のような気がして、ひどく不思議な感じがした。
ただ、やはりタクシーの中の会話劇でその内容が抽象的なものであれば、途中で睡魔が襲ってくるのはこれまた必然であり、運転手がトイレに行ったあたりで少し記憶が途切れている💦
で、あの結末はどういう事なの? よく分からん😔
二人の距離感
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