新幹線大爆破のレビュー・感想・評価
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期待しすぎた
登場人物の作り込みが薄いので、何かが起こってもこちらの感情が動かない。淡々と展開していくのを観ていた。いろいろ詰め込みすぎてるなと感じた。YouTuberの暴行のシーンは胸糞悪かった。新幹線の映像はよくできてるなと感心した。連結を外すシーンでなぜ急ブレーキかけたのかがわからなかった。尾野真千子の演技はよかったが、主役とか他の俳優を変えればまだよくなった気がする。
これはあくまで日本仕様の「スピード」
この映画は、日本製アクションにしては間断なく襲ってくるスリルがハラハラドキドキを誘うよくできた映画だ。
この映画を見ると、オールドファンは昭和の時代の同名の映画との関連を考えるし、映画中の「救出号」のくだりはキアヌ・リーブスの出世作「スピード」を思い出すし、ブラピの「バレットトレイン」も浮かぶかな。
ハリウッド映画ならこの映画に3つの要素を加えるだろうなあ
①テロリストとの対決、②恋愛、③格闘アクション
しかも、これを間断なく繰り返すだろうか。
草彅くんの役もおそらく偶然乗合せた元警察官かCIA
豊嶋花はサイコの役になり、大後寿々花の先生は草彅くんと短い恋愛モード。
車掌、運転士、女政治家とその秘書は上院議員になり、医者くらいはいそうだな。
とまあ、こうやって揃えると案外普通のハリウッドアクションになりそうだ(笑)
動機は復習に見せ掛けた金儲けか(ダイ・ハードやん)
しかし、樋口監督らしいのは、「JR」「現場」「政治家」といったワーキンググループを登場させること。
新幹線の連結を外す計画、そこから乗客を逃がすアイディア、政治家の横槍で線路の延長が出来ず、東京に着く前の爆破を選択すること、最後に脱線させる計画など、いかにも必死にやれることを模索する日本人らしさが満載だ。
さて、犯人とされる豊嶋花は心臓にペースメーカーを入れているようだが、そのあたりもう少し丁寧に描かないと動機づけが弱いのは否めないし、昭和の前作が下敷きになっていることの説明ももう少しわかるようにやって欲しい。
カット次第では出来ると思うけど、編集を物語優先で作りがちな「日本の編集」さんに不満。市川崑にやらせたかったなあ。
しかしながら佐藤純彌監督の前作は改めて名作だと確認できた。
こりゃダメだあ~
レビュー批判が結構多かったので心構えして見ましたが、いや~その通りで全てにおいてダメダメな映画でした。
・ストーリー設定がお粗末すぎ→犯人や共犯者の背景が薄いから、事件を起こした動機が見えないし、ただただ違和感しかない
・緊迫した場面が何度もあったのに全然ハラハラしない→ストーリー展開がショボ過ぎというか下手
・登場人物にリアル感がない→監督の演出がダメ
・JRの全面協力が仇になって広報映画みたいだった
こんな映画(というか2時間ドラマレベル)が日本映画してネトフリで世界に配信されるなんて恥ずかしい。
ダイハードやスピードみたいな映画にすれば良かったのにと思ったけど、日本の映画人には無理なのかなあ。
JR東日本の懐
ノリと勢いだけで見られるのならいいがシナリオの粗が気になりだしたらツライ
当時の国鉄の協力も仰げずCGもなくミニチュアとセットのみで撮影するしかなかった75年版とくらべれば、現代の技術で撮影した新幹線の走行シーンは間違いなく比較にならない程大迫力だけど、徐々にシナリオの粗が気になりだして素直に楽しめなくなった。
ツッコミどころは多々あると思うけど、一番違和感を覚えたのは、乗員乗客の命を確実に犠牲にするであろう「停車命令」については政府から上意下達みたいに現場に伝達されたのにもかかわらず、そのあとのポイントを使って車両を切り離す作戦時にわざわざリモートで政府要人が参加し、いちいち当事者の了解をとって苦渋の顔でゴーサインを出すみたいな下り。いやいや、その前にアンタら顔もみずに乗員乗客の命を犠牲にする決断をしてるよね?と言いたくもなる。
それから犯人の動機についても捏ねくりまわし過ぎてすんなり入ってこない。新幹線を逆恨みするのは犯人の心象のなせる業なので、どんなに捻じ曲がっていようがそういうものだと無理やり納得するにしても、当時の状況のどこをどう捻じ曲げてマスコミ対策すれば、父親を英雄に祭り上げられるのかがわからない。射殺することにより犯行を未然に防いだとか、リモート爆破スイッチに正手をかけた犯人を無力化したのなら英雄にもなろう。だが爆弾が既に仕掛けらた状況で、犯人を射殺することが英雄的行為なのか。「死をもって贖わせた」とこになりえても、「新幹線を守った」ことにはならないはず。それどころか、本来なにがなんでも犯人の身柄を確保して解除方法を自白させることが最重要のはずで、その望みを絶つことは新幹線を危険に晒すに等しい失態であって、劇中でも責任を回避するため正当防衛として物語をでっち上げたと言っている。前作では犯人の爆死を捜査員たちが悔やんでいたはずなので、余計に違和感が残る。
前作でもいいタイミングで柔道部が現れるとか、喫茶店が火事になるとか、ご都合主義的な展開がなかった訳ではない。ただ、発生確率が限りなく低いだけで可能性はゼロではない。フィクションでありエンタメなんだから、偶然や奇跡の連続だってアリでいいしキャラに多少デフォルメがあってもそんなものだと飲み込むこともできる。ただ、理屈の通らない展開だけは違和感しか残らない。
動機が残念
まるでオマージュのような作りからの続編展開。
前回は公衆電話の取り合いだったところが、今風にSNSで資金集め。
この前半の展開は、とてもいい感じ。運転手の入りの演技は❓とおもわせたが、それ以上に犯人を示唆するような演出には萎える。えーこいつが犯人なら胡散臭いよね、と思いつつ犯人なのかよ・・・
全体の作りはとても良かったのに、肝心の犯人と動機があまりにも酷すぎる。そもそも娘❓どうみても孫だろ❓騙されて唆されて起爆装置の一種にされたくらいなら受け入れられるがまるで爆弾も作って、それも仕掛けて主犯です、とか言われてまるて頭に入ってこない。
要求金額も途方もない金額でまるで現実感がない。昔の駄菓子屋ギャグかのようでそこに犯人の本当の狙いでもないのがまるわかりで、緊迫感をまるで削いでしまう。ラストのネタのためとは他になかったのか❓
そこまできて、気の毒な生まれ育ちから堅固な動機をもつならいいが、結局最後に草彅くんのハグ程度で動揺する演技をされてはね・・・、そこは突き抜けて演技してほしかった。
全体がよかっただけに、本当に惜しい。
疾走感よし、ただし。。。
手に汗握る展開の連続!
めっちゃ面白かった!
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、名作の緊迫感とスリルをしっかり現代に蘇らせた傑作サスペンス。映像のクオリティ、テンポの良さ、音響演出すべてがハイレベルで、終始スクリーンに釘付けになるほど。エンタメ作品として文句なしの完成度だが、もう少しだけ物語の深みに迫ってくれたら満点だった。
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【良かった点】
1. とにかくテンポが最高!
開始早々に事件が発生し、そこからラストまで一気に突っ走る展開。中だるみが一切なく、息をのむシーンが連続。編集と演出が非常に洗練されていて、観ていて手に汗握る展開が続く。
2. 映像と音響の圧倒的クオリティ
新幹線のスピード感やトンネル内の閉塞感、追跡劇の緊張感など、映像と音響の相乗効果が素晴らしい。ドローンカットやデジタル機器を駆使した演出もスタイリッシュで、現代的なアクションサスペンスとして成立していた。
3. 捜査側・司令室側のドラマも熱い
刑事たちや鉄道会社のオペレーターの葛藤や奮闘がしっかり描かれていて、ヒューマン・ドラマとしての見応えもあり。個人だけでなく「組織で危機に立ち向かう」姿勢にリアリティがあった。
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【悪かった点】
1. 犯人の動機がやや弱く感じた
事件のスケールに対して、犯人の動機づけがやや表面的。社会に対する不満や過去のトラウマなども描かれるが、「なぜそこまで追い詰められたのか」がもう一歩掘り下げてあれば、物語にもっと重みが出たと思う。
2. 乗客側の描写が少ない
車内のパニックや人々の恐怖といった心理描写はあまり深掘りされず、物語の視点が主に外側(捜査・対策)に偏っていたのは少し惜しい。
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【まとめ】
2025年のリブート版『新幹線大爆破』は、「面白さ」でいえば間違いなくトップクラスのサスペンス映画。
映像美、スピード感、演技力の三拍子が揃い、リメイク作品としても大成功と言える。ただし、物語の深みや犯人の内面にあと一歩踏み込んでいれば、心に残る一本になったかもしれない。
それでも「とにかく面白い映画が観たい!」という人には、自信を持ってオススメできる作品。
JR東日本の良いPR映画
このような事案が起こっても即座にシステマチックに対応していく組織のすごさを感じさせた。斎藤工扮するリーダーの頭の回転の速さもさることながら、新幹線の各スタッフの機転や気概に感動する。タイトルはシン・新幹線大爆破でないのですね。後半の展開が?ではあるがラストは満足。映画館で観たかった。
予想外の良作で、見て良かった
予想外に良かったです。何よりも、はやぶさの走行シーンが遠景も近景も、とても綺麗でカッけいです。それだけで十分満足できます。
人物描写については、のんさん、草薙くん、齋藤くん、優乃ちゃん、犯人までの演技は上手く、納得できます。その余の周辺人物の造形や演出は今ひとつのもの、今ふたつのもの、今みっつのもの…といった感じですが、樋口監督作品は人間ドラマの描き方やストーリー展開に難があるのは周知のことです。しかしながら、本作に関しては、意外や意外、概して無難に納めていて、さほど文句を言う気にはなりません。
樋口監督がインタビューで、「嘘をつかない」「盛り上がるかもしれないけど、実際そうならないならやめましょう」と言える環境をつくっていきました。つくるうえでの不自由さも含めて、それがリアルなので、と述べていますが、それが功を奏した結果でしょうか、今回の脚本や演出は、とんでも(なくつまらない)作品になることを免れて、鑑賞に耐えるレベルに仕上がっています。
追伸 本作を見て興味をひかれ、1975年作新幹線大爆破を続けて鑑賞しました。
しかし、ファンには申し訳ないですが、全く面白くなく、見るに堪えなかったです。とりわけ警察の絡みはお粗末というほかありません。
本作は1975年作品をリスペクトしていることは分かりますが、私には換骨奪胎、別物に思われます。
思っている以上に良かった
スリリングな展開が良き
それは…無理筋では?
面白かった
文句無しに面白かったです。
高速運行で決して止めることのできない密室の新幹線。その内と外で、限られた制限時間の中で多くの関係者が奔走するハラハラドキドキの展開。見始めて、一気に時間が進みました。
印象に残ったのは、各現場で働くプロフェッショナルの人達(特にJRの運行管理システム)に対する思い入れ。リメイクならではの旧作へのリスペクト(作品内で過去の事件として重要な伏線となる。)。スピーディで緊迫感のある映像。1人1人の命を大事にする日本映画の矜持のようなもの(アメリカ映画なら早い段階で何人か犠牲になって、最後は早々と犯人を射殺していたように思う。)。政治の役割も含め、穏当だけどベタさを感じさせない結末。
主演の草なぎ剛は、台詞よりも、表情や目線、醸し出す雰囲気で魅せる演者だなと改めて思った。個人的ハイライトは、やはり犯人の首を絞めるのではなく、力いっぱい抱きしめたあのシーンかな。
他の登場人物の個々のキャラクターも立っていて、皆それぞれに良かった。(ピエール瀧は、個人的に最近観た地面師、サンクチュアリに続いて出てきたので、Netflixに本当に愛されていることがよく伝わってきた。笑)
エンタメ要素多めながら、熱い気持ちにもなり感動もする。本当に良い作品でした。
【ネタバレ】+【推測】犯行の手口
前半はパーフェクトと言っていい、原作を超えている
新幹線とJR東日本関係者の絡みが素晴らしい
一方、後半の犯人がわかってからは、他の方々も言っているように犯行の手口や動機の設定が雑?とも思える
そこで、犯行の手口を勝手に推測してみました
以下ネタバレです
1. ずっと気になっていた映画冒頭
高市(草彅剛)修学旅行生に説明直後、「カーン、カーン」という金属音がする
これを爆弾が車体に固定された時の音だと思いました
しかし、犯人は映像に写っていて車体下部にはいません
そこで、爆弾の車体固定は2段階なのでは?と考えました
新幹線が高速走行しても外れない強力な磁石固定方式だと、爆弾を青森まで持っていく途中で、そばの金属にくっついて外れなくなり大変です
装着前は爆弾内部に強力な磁石は隠れていて、表面にはそれほど強力でない(ただし一応車体にはくっつく)磁石があり、遠隔操作で内部の強力磁石が表面に出てきて完全固定します
この遠隔操作で完全固定した際の音が「カーン、カーン」だと思うわけです
犯人は高市の学生への情緒的な説明に(次に示す犯行動機から)イラッとして、説明が終わると同時にスマホで遠隔操作し、爆弾の完全固定を行った!
2. 犯行動機
これは他の多くの方が言われているように、犯人の「オスなら良かった」の発言から、
犯人は性的暴行を父親から受けていたのではと映画をみている際にすぐに思いました
ただ、他の方が指摘されているように父親というより祖父と思える年齢差が問題です
ここで、実の親ではなく養父だと推測しました
その理由の一つは原作の高倉健主役「新幹線大爆破」では、犯人の高倉健が仲間を養子にする?シーンがあります
また、今回の映画での犯人の父親は「国家からヒーローとして祭り上げられた」人物です
養父としての『審査がほぼない手続き』で犯人を養女にできたとおもいます
犯人が「国家や国民全体への敵意」を持つ動機は、養父は「ほぼ審査されず」自分が養子になった、だと思うのです
3.映画の主張点
「たった1人のヒーローを作って祭り上げるな」だと思います
今回の「新幹線大爆破」は群像劇です
たった1人が超人的に頑張ったから解決したではありません
とまあ書きましたが、自分自身のもやもやを勝手な推測で補完して、いい映画だったと思いたいだけです
現実は『映画関係者はそこまで考えてないと思うよ』でしょう
あくまでもエンターテイメント映画なので
迷走
山場がはやすぎてパニクるのもはやい。キャラクタが直情的で良い人と悪い人が単純化されている。時事事案を反映させ、鉄道マニアや電車でGOファンに媚びつつJR職員おつかれ広報になっている脚本が白々しい。のんさんは緊張感を削ぐし、豊嶋花さんの役はこどもを棚に上げすぎだし、かのじょが真犯人てのも飛躍しすぎでポカン化をまぬがれなかった。密室群像の代表として政治家(尾野真千子)とインフルエンサー(要潤)が対立構図をつくり、司令室では酷薄な政府高官(田村健太郎)と正義の斎藤工が対立構図をつくるのが想定内。とりわけママ活で失脚歴がある政治家と、クラファンで金集めをするインフルエンサーは時事に寄せた安直さがあった。キャラクタの極端さが不自然で松尾諭と今野浩喜が悪役なのも気に食わない。善が美男で悪が醜男であるという設定に日本映画の古さと多様性のなさがあらわれ、やたら愁嘆にもっていって泣かそうとするところにも日本映画らしい悪癖があらわれた。誠実まっすぐな車掌高市(草なぎ剛)が逡巡する描写が続いてアクション・パニック映画のスピード感をことごとく削ぎ、感動ポルノとアクションをどっちも取ろうとしてどっちつかずになった。VFXについては何とも思わないが海外評に安物のノートパソコンでレンダリングしたみたいだ──というのがあった。
シン~は監督より脚本家庵野秀明の映画であることがわかる映画だった。総じて日本映画の脚本には実生活感と同時代性がなく、日本(実写)映画は日本のアニメ映画に比べ、映画をあまり見たことがない人向けにつくられている。という印象を再認識させる映画だった。
imdbはBullet Train Explosionという英題で6半ばだがまだ分母が少ないから分母が増えたら6.1あたりに落ち着くと思う。
リブート版って?〜ウソの普通を楽しもう
2025年、Netflix。
【監督】:樋口真嗣
【脚本】:中川和博、大庭功睦
【原案】:1975年公開『新幹線大爆破』
主な配役
【高市車掌】:草彅剛
【松本運転士】:のん
【小野寺柚月】:豊嶋花
1.リブート版ってなに?
1975年オリジナル版は、『スピード』にも応用された、速度が一定値を下回ると爆発するクライムパニックものの元祖的作品。
リブート版、という名を冠した2025年版は、1975年版の続編的要素もある。
リブートって、再起動ですよね?
なにを再起動したのかな。
ま、いいか。
2.八方塞がり状態を形づくる日本政府
偉い人たちは、あまり乗客を助ける気はなさそう。
そこで、
車掌さんや、現場に近いところで働く若手や中堅が必死で解決策を考える。
3.まとめ
あまり深く考えてはいけない。
ウソの普通を楽しみましょう。
ピエール瀧、草彅剛、のん、要潤、斎藤工、尾野真千子などの皆さんが元気に頑張っている姿を観ることができて嬉しい。
と喜ぶべき。
☆2.0
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