「謎解きサスペンスや交渉ものではないです」新幹線大爆破 上田さんの映画レビュー(感想・評価)
謎解きサスペンスや交渉ものではないです
メインは新幹線同士がギリギリのポイント切り替えですれ違いざまにぶつかってバキャッってなってからのんさんの「速度向上!」だったりとか、新幹線を並走させてあんなことするとことか、救援列車のシーンとか、ラストの鷲宮など、つまり他でなかなか見られない新幹線アクション。これは映画館で見たいやつ。謎解きサスペンスや犯人との緻密な交渉を楽しむものではないのでご注意。新幹線のスピード感とスリル、JR職員たちの仕事の描きっぷりは最高に楽しめました。
ただ、新幹線の動きとアクションに重きを置いた結果人間ドラマとキャラクターの描き方は希薄になっていたと思います。癖のありそうなキャラたちを置いてあるけどだからどうというものではない。
警察の川越、政府の佐々木あたりのキャスティングが渋めでよかった。新幹線統括本部長の吉村が妙にイケオジで存じ上げない俳優さんだと思ったらいろんなところに出ていらした。
犯人はあっさり登場するし交渉もしない。ある意味めんどくさいキャラではあったけれどその気持ちに共感できるほど深く描かれてもいないし尻すぼみ感。前作から引っ張るアイデアは秀逸だったと思います。
うおー新幹線すげえ~!ギャーぶつかった~!映像すげ~!とだけ楽しむ映画でした。関東~青森の土地勘がある方が楽しめそう。少なくとも私は地名が表示されるたびにワクワクしてました。
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