劇場公開日 2025年10月3日

「結構「来る」映画です。」新幹線大爆破 鷹さんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 結構「来る」映画です。

2025年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

ネトフリのトップビューに出てたので、草薙とのんが良い演技するかも・・位の興味にて。
見始めると、東北新幹線が舞台。
全く個人的な経験値でIMOだが、東北新幹線は、他の路線の新幹線より相対的に客層のマナーが悪いように感じていて、今は出張でも乗らないで、飛行機を使う。
そんなイメージがあるので、「あれだなぁ~」とか思いながら観ていると・・・
いや凄い。
急病人を知らせる赤いランプあたりから、徐々に緊迫感に引き込まれていく。
それが実にうまい演出とプロットで、限られた時間の中で展開していくストーリーということもあって、常にテンポよく進んでいく。
緩急、濃淡のつけ方も上手く、緊迫感の続いた後のソーシャル集金Youtuber-要潤も終始緩和ムード役を上手く演じている。歪んだ鏡に映すことで際立たせる不安な草薙の表情、その後ののんのセリフ。緩急、濃淡で白けさせない。監督がうまいんだろうなぁ~。

この映画は「来る」ものがある。
新幹線のノーズが半壊する場面。そのまま走り抜ける場面。
これまで、新幹線が破壊される映像は何度も見たが、新幹線のまさに「顔」としてのノーズが半壊したまま走り続ける映像は、今まで観たことがなかった。

高校生の修学旅行(?)を入れることや、キーとなる犯人を敢えてこうしたことで、若い感受性や社会性のある問題にも触れている。
車掌の乗客への言動にはヤキモキするが、駄目な奴はどちらの側にもいるもので、少なくとも文句言いだけの面倒な連中は、何やらどんな人種なのだろうかと・・・
といったトピックにも触れながら、映画として娯楽性が高い。ただ面白いだけではなく、観客が考えさせられる映画。

新宿駅の渋谷にあるJR東日本本社の意外と見慣れない俯瞰だなぁ~と思っていた「対策本部」も、〇〇・ゴジラっぽいテイストがあるものの、ふざけた感じがなく、緊張感と説得力に一役買っている。

犯人が仕掛ける事が本当に可能か?とかは、まぁ観客の妄想補完が追いつくとしても、最後の3番目の緩衝水入りタンクは、あんなに爆発するのか?だけは若干白けるが、他は私的には満点の映画だった!!

休みの日に何気なく見ると、結構「来る」映画です。集中しないで見ると、理解が追い付かなくなくかもしれないので、何なら他の用事はしなくともいい時に観たほうが良いかも。

某サブスク独占のドラマでも良い演技だけど、のんちゃん、もっとたくさんの映画、ドラマに出るといいね😊。

鷹さん