爽子の衝動のレビュー・感想・評価
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絵の学校に行けますように
生活保護の水際作戦やヤングケアラーなどの社会問題をテーマに、絶望的な環境での生活を強いられる若者に焦点を当てて描いた。
こんなにも重くて苦しく、救いが見つからない映画とは。
ただ、この45分の逃げようのない物語から目をそらしてはいけない。これは今この国で、それも、私たちのすぐ近くで起こっているかもしれないから。
爽子さんや訪問介護士のさとさんが笑って生きていける未来がすぐ来ますように。
スーパーでの爽子さんのヘッドホン、左右逆でしたね。
良くも悪くもコンパクト
「由宇子の天秤」のタイトルと酷似
この監督さんが合わないのか、前回の市子もツッコミどころ満載で少し精神年齢が幼いかな?と思いました。
社会的弱者を扱って、不条理を描くのは否定しづらくなりがちだけど、どうしてヤングケアラーになったのか?しか描いておらず、そしてその後の不幸が重なっていく事で社会が主人公を見放したと描いていますが、現実は本当にこの社会が=悪という問題なのだろうか?
作品を通しての問いがないと感じます。ヤングケアラーも自民党が出した法案などで、正直解決に向かったいますし、そこを否定していったい何になるのだろうか?そもそも論で解決していくのが目的なのだろうか?それは映画的な役割として良いのだろうか?などと市子と通じる欺瞞が強くあり、しかも手持ちカメラでさもドキュメンタリーかと観客に訴えようとするその安易な発想も少し違和感。
ダルデンヌが、この世代の監督さん達が好きなのはわかるが、由宇子の天秤はもっと違うアプローチや技術もふんだんに盛り込まれているし、同じように見えて段違いにレベルも高いように感じます。
衝動なエンディング
杉咲花主演の衝撃作「市子」の
戸田監督とは付き合いが長い。
その戸田監督最新作。
父親の介護をしながら
絵を描く夢を諦めたくない女の子の奮闘劇。
爽子!頑張る!!!
…なんつー美談はひとつもない。
介護をちゃんと描くと
苦悩、悲劇、汚物、性犯罪…more
この映画は、それを隠さない。
隠さないけど、ピックアップもしない。
だから、あざとくない。このバランスが見事。
丁度いいエグさ。
こんな介護の描き方は見たことがない。
これは苦悩ではなく残酷。
生活保護とは?
ヤングケアラーとは?
そして私は“終わり方マニア”である。(初出し)
こんな最高のエンディング…今年No. 1
この終わり方だけで居酒屋で語れる。
心が殴られる45分間作品でした。
ぶどう味
脳梗塞による四肢麻痺で、糖尿病網膜症で失明している父親と2人で暮らす19歳の少女の話。
生活保護の申請に行くも舐めプなケースワーカーに苛立ちが抑えられず…と始まっていく。
帰路の買い物や竹を刈って帰る様ははなかなか勢いがあったけれど、ヘッドホンじゃなくてもしかしたらイヤーマフ?からのそんなことまで…。
19歳ならもう少し違う行動もできたんじゃ?と感じるところはあったけれど、何の意味が?と感じた設定をみごとに拾いながら、やり切れなさとか苛立ちを積み上げていくみごとな展開で作中にどっぷり引き込まれたし、決して駆け足でもないのにこの尺でみごとにみせてくれてとても良かった。
ただ、最近こういう残酷さを排除した様なぬるい締め方の作品が多く感じるけれど、もう5秒先までみせたり聞かせたりして、観客を立ち上がれなくしてくれたらなお良いのに…と勿体なく感じた。
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