「生きる喜びを見出した果てに」鬼平犯科帳 老盗の夢 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる喜びを見出した果てに
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"鬼平犯科帳(十代目松本幸四郎版)" シリーズ第5作。
Amazon Prime Video(時代劇専門チャンネルNET)で鑑賞。
原作は読了済み。
時折、姿を見せていた元盗賊・蓑火の喜之助のメイン回である。これまでの登場シーンが伏線となり、最後のお盗め(おつとめ)に挑む喜之助を演じる橋爪功氏の演技が胸を打つ。
老い先短い人生に、ふとしたきっかけで生きる喜びを見出した喜之助の最期の言葉が強く印象に残る。視聴後の哀感漂う複雑な余韻に浸りながら、生きるとは何かを考えさせられた。
火野正平氏の演じる相模の彦十も本作が見納めとなった。ポストクレジットシーンの平蔵との会話に涙が出た。名演を目に焼きつけた。本当にお疲れ様でしたと言いたい。合掌。
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