BETTER MAN ベター・マンのレビュー・感想・評価
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そういえばロビーは猿に似てるかも?w
「グレイテスト・ショーマン」の監督、また「ロケットマン」の制作総指揮のマイケルグレイシーの新作、まるで歌う「モンキーマン」w。これは著作権的に不可能だったでしょうから、こんなぼんやりしたタイトルではありますが、深い深い意味が込められていました。
ボーイズアイドルポップグループと言えば、古くはビートルズ、モンキーズ、ベイシティローラーズ、インシンク、バックストリートボーイズ、近年ではワンダイレクション…、きら星の如く現れては儚い活動期間に終わりましたが、1991年、テイク・ザット のメンバーの一員としてメジャー・デビューしたのが、この作品の主人公であるロビーウィリアムズです。
日本では一部の洋楽女子の間で人気でしたが、80年代のようにみんなが知ってるほどメジャー!というわけでもなく、知る人ぞ知る的な存在でした。
彼の略歴としては、グループのボーカルとして、またヨーロッパ中のアイドルとして活躍していましたが、メンバー間の不和などが原因となり1995年にグループを脱退。その後、1996年2月13日に解散することを発表(皮肉な事にその日はロビーの誕生日)しました。
テイク・ザット在籍中からドラッグやアルコールを常用していましたが、脱退後更に頽廃した生活に陥りながらも徐々に回復を見せていくところが、作品の中で彼が「ベター」になっていく過程として描かれています。
1996年に本格的にソロ活動を開始、カイリーミノーグやニコールキッドマンともコラボしてヒットを飛ばすなどして、2002年にはEMIと8000万ポンドにおよぶ巨額のレコード契約を結びました。同年、100名の最も偉大な英国人の一人に選ばれています。
活動期間の短い、イギリスのアイドルグループとは違って、長年にわたってアイドルグループを続けていけるジャニーズのアイドルは、やはりメンバー間で相当気遣い合っていて、メンタルの管理もしっかりできているんだろうなと思えるくらい、ロビーのドラッグ中毒ぶり、放蕩ぶりに今頃病気なんじゃないかと心配になりましたwww
ロビーをCGIの猿として描く画期的な手法を採用した理由は、ロビーがステージでパフォーマンスする自分を猿に例えており、グレイシー監督はロビーを「我々が見ているロビーの姿でなく、ロビーから見た自分自身の姿」で描きたかったからだそうです。
でも、そのせいで推定予算は1億1000万ドル、しばらくはこの額を回収できる興行収入には届かなそうです。ロビーって日本でソロコンサート、開いてないですよね。日本でそこまでお客さん、入るかなぁ…。
先日ボブディランのドキュメンタリー映画を観たばかりなので、似たような作風かと思いきや、さすが名ミュージカル作品監督、最後の2度の伏線回収シーンで、観客は涙、涙。ドライなカナダ人も泣かせるほど、味わい深いエンディングでした。
ロビーウィリアムズの曲をよく知らないと、そこまで感動が深まらないと思われますので、Spotifyなどで事前に予習して頂けますと、より作品に入り込めるかと思われます。
あ、途中オアシスのそっくりさんが出てくるところで観客は失笑でしたーw。やっぱり彼らはガラ悪いです。字幕、興味深いところですwww
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