BETTER MAN ベター・マンのレビュー・感想・評価
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『Rock DJ』のミュージックビデオは最高の出来だが、YouTubeで鑑賞可能
スター歌手の伝記映画としてはよくある構造。
音楽の才能を秘めた若者が周りから認められてスター街道まっしぐら、しかし慢心からその後転落。
スターになって堕落する展開の映画多すぎな気がするが、実際そのなのかもしれないと、元SMAPメンバーのニュースを見てると納得。
こういう映画で重要になるのが、主演俳優の高度な演技力。
最近公開された『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』のティモシー・シャラメは、歌や楽器の練習に5年かかったとのこと。
音楽伝記映画で主演すると、高確率でアカデミー賞の俳優部門にノミネートされている印象。
しかし、本作の主演はCGの猿。
これなら高度な演技力は必要無し。
しかも、猿の表情や演技が人間が演じているときと比べて大差ないように感じた。
「今後、人間の役者は要らないのでは?」と思ってしまった。
個人的に主演の猿ことロビー・ウィリアムズのことが、映画を観ている最中どうしても好きになれなかった。
子供時代から目立ちたがりの調子に乗った悪ガキ。
だけど音楽の才能があるから勉強しなくて問題なし。
女性アイドルと出会えば、すぐに恋愛関係。
個人的な高校時代の思い出で、性格悪いくせに顔が良くてスポーツできて可愛い彼女がいたやつのことを思い出して、血の涙。
この映画はロビー・ウィリアムズの苦悩を描いているとは思うが、個人的には同情できなかった。
薬物中毒になるのも、彼女に最低最悪な暴言を吐くのも、「スターは周りからのプレッシャーが凄いから、精神がおかしくなって問題行動を起こしてしまうのも仕方ない」みたいな作りになっていたが、言い訳しているようにしか見えなかった。
父親も最悪。
一度家庭を捨てておいて、再会したと思ったら息子の知名度を利用しているだけ。
最後、父親と感動的な感じになっていたが、理解不能だった。
この映画のミュージカルシーンは豪華で楽しかった。
特にボーイズグループ「テイク・ザット」の『Rock DJ』という曲のミュージックビデオの場面。
007のオープニング並みのクオリティに感じた。
この場面だけ、映画を観終わった後もYouTubeで何度を観てしまうぐらい好き。
男女で行くのはおすすめしません。。
グレイテストショーマンと同じ監督で感動作だということを聞き、私が「これ観たい!」と言い男友達と観に行きました。
初めは主人公がいじめ?のようなことをされていて、普通に感動系として進んでいくのかなと思っていました。ですが映画が進んでいくと、かなり下ネタがでてきたり、あまり中高生が見るのに適さないシーンがあったりして、RG12よりR15や18くらいの映画に感じました。最後は主人公の家族・友達愛や主人公の過去との葛藤に感動する人はすると思います。全体としては良いお話かなと思うので、同性の方同士で行って楽しむのをおすすめします。
話が長くなりましたが、とにかく男女(特にまだ付き合ってない方々は注意)で行くのは上記の理由により気まずくなるのでやめといた方が良いです。また、保護者の方と行くのもおすすめしません。同性の仲の良いお友達と行きましょう😌
どうして猿??と思いながら
猿で良かったのかも⁉️🐒
グレイテスト・ショーマンは よかったのに…
ミュージカル猿の惑星
人物も曲も全く未知でしたが、なかなかの代物でした。
「最も偉大な舞台芸人」との比較で失望した、との感想が散見されますが音楽シーンにおける目まぐるしいカメラワーク、カットバックやフラッシュバックを多用したフィルム編集、幻想的、妄想的な画像構成は前作を彷彿とさせます。
サルのお陰で感情移入はできない分、純粋に麻薬中毒的なコンサートシーンに没頭できるとも言えます。
知っている前提で作られているので、予備知識のない人にはストーリーがブツギリで散漫な印象を与えるでしょうが、この作品は通常の伝記映画と違って生涯を語ることに関心はなく、ひたすら歌を聴かせることに特化しています。故に音楽よりストーリーという人には酷評されるでしょう。良くも悪くもサル、サル、サルです。
まーサルっぽいなーとは思っていたが
take that時代から人中から下がサルっぽいなーとは思っていたがまさかのサルで自伝映画されるとは思ってなかったw
思った以上にサルが(子供時代)可愛いかったけど、all staintsやらOasisとのイザコザのあたりで当時のUK音楽界の奔放な交際関係やら生々しく描いてて(リアムとニコール昔結婚してたよな?)世代民としてはグッときた。
残念ながら(何故w)途中で寝たがラストの天国のおばあちゃん見てますかってとこで感動した。
圧巻の2シーンだけでも十分満足
“グレイテスト・ショーマン”はこれまで観た作品の中でも特に好きな作品なので、本作も観賞も即決した。
【物語】
イギリス北部の町で生まれ、友達に馬鹿にされながら育ったロビー。家ではシナトラ等スター歌手に憧れる父親や、いつもロビーの才能を信じ元気づけてくれる祖母等に囲まれて育った。
父親の影響でスター歌手を夢見るロビーはオーディションを経て「テイク・ザット」の最年少メンバーとしてデビューする。グループは成功するが、やがてお荷物扱いされるようになったロビーはグループ脱退を余儀なくされる。しかし、再起をかけたソロアーティスト活動で成功する。しかし、それでもロビーは消えない苦悩を抱えていた。
【感想】
“グレイテスト・ショーマン”ほどの感動は無かったものの、十分楽しむことができた。
まず、最大の売りであるはずの歌が期待通り素晴らしかった。特に本作のテーマソングとも言える“マイウエイ”。 クライマックスでのそれは鳥肌が立つほど。やはり名曲だと実感するに余りある。思わず目が潤んだ。
それに加えて特筆すべきシーンは中盤のストリートの人達が全員踊りまくるシーン。思わずこちらまで踊り出したくなるような楽しさ! ラ・ラ・ランドのハイウエイシーンを彷彿とさせる迫力で、それ以上のノリの良さだった。
この2つのシーンだけでも観た甲斐が十分有ったと思える。
一方、“グレイテスト・ショーマン”ほどではないと、なった要因は、ロビーに常に付きまとう劣等感と不安から薬に頼ってしまうロビーの姿がクライマックス直前まで続くので、こちらまで鬱な気分になる。 自伝映画になるような大スターがお決まりのようにハマる薬、成功すればするほど「明日は落ちぶれるのは?」という恐怖からなのだろうか。凡人には理解し難いから嫌な気分になってしまう。あと、ロビー・ウイリアムスは本国では知らない人がいないくらいの大スターなのだろうが、私は洋楽に疎いので観るまで全く知らなかった。もし、その歌手としての成功を知っていたならば、もっと感じることが有ったのだろうな、とちょっと残念に思いながら観ていた。
実在の人物を猿にしてしまうという思い切った演出は賛否あるだろう。1つは自分がまともな人間ではないとロビーがいつまでも引きずった強い潜在的劣等感を表しているのだろうと思う。俺は観ながらなるほどと思ったが、ウチのカミさんに言わせれば「それを猿に例えるのは猿に失礼だ」と言っていた(笑)
もう1つの狙いは猿を使えばロビー本人の歌声を吹替に遠慮無く使えるという利点だと思うが、それは十分生かされたと思う。
歌とダンスが好きな人は、いくつかのウリのシーンだけでも十分楽しめると思う。
BETTERMAN
グレーテスト・ショーマンが好きで見に行きました
グレーテスト・ショーマンが好きだったので見に行きました。グレーテスト・ショーマンのような多幸感にあふれる感じではなく、最初は期待しすぎたかなと思うような感じでしたが、だんだんと引き込まれ最後は涙が出ていました。初めは主人公を好きになれないと思っていましたが、自分が傷つかないように他人を傷つけてしまうことや、結局は自分が一番自分のことを嫌いだったんだろうなと思いながら見ると、善人全開の主人公よりも人間らしさが感じられ共感出来る部分も多くありました。音楽も素晴らしく、心が少し救われるような作品でした。
見た目が、猿である事に意味はある
だが、逆に言えば見た目が猿で無かったら、とても見ていられなかった。特に後半。ロビー・ウィリアムズという人の自伝風味なので、若い時は自堕落でも許せても、後半、小太りおっさんにもなってから行動が変わらず自堕落なので、とても見てられなかったと思う。
本人も、クズ、ナルシスト、と自分を称している。しかし、だからといって映画として共感できるかと言えばできない、本人も「知るか。これが俺だ」みたいな事を言っているので、それで良いのだろう。
つまり、これはロビー・ウィリアムズ本人とグレイテスト・ショーマンの監督という点が気にならないのなら見なくてもいい映画だ。ただ、少しでも興味があるのなら前半のダンスだけでも見ても良いかもしれない。
若干成功のイメージが分かりにくい
劇場予告と「グレイテスト・ショーマン」の監督作品という事だけで鑑賞。何でチンパンジー?という説明は無かったが、きっと、特別な存在を象徴的に描きたかったのだろうと解釈。恥ずかしながら、ロジャー・ウィリアムスを存じ上げず、イギリスはロックバンドしか知らなかったもんで。途中、描かれるミュージカル調のシーンはなかなか面白く、ライティングや動きが、ああ、この監督作品なんだ、とわかる演出。酒と薬でボロボロになっていく感じは、「ロケット・マン」を思い出したりして、まあでもスター性の違いはあるけれど。
本人が常に脅迫観念に駆られている様子があり、スクリーン上も派手でも何処かいつも暗いので、成功したイメージが若干分かりにくい。ラリってばかりいるからかも。そこはつまらない人だな…と思ってしまった。正直あまり心を動かされるストーリーではない。
特定の人を明確に思い起こさせるのではなく、何となく哀愁と愛嬌を感じさせるチンパンジーで描く手法は、本人知らなくてもまあそこそこ楽しめたということは、エンタメとしては作り手の狙い通りの効果はあったのかも。
音楽的知識が必要なのかな?
イギリスの伝説的ポップスターは、何で“猿”なの?
【イントロダクション】
イギリスの伝説的ポップシンガー、ロビー・ウィリアムスの半生を、前代未聞の“猿(チンパンジー)の姿”で描くミュージカル映画。
ロビー・ウィリアムス本人が熱演し、歌も映画に合わせて再収録されたそう。
監督・脚本には『グレイテスト・ショーマン』(2017)を世界的ヒットに導いたマイケル・グレイシー。その他脚本にオリヴァー・コール、サイモン・グリーソン。
【ストーリー】
世界的ポップシンガー、ロビー(ロバート)・ウィリアムスは、幼少期から周囲の子供達より劣り、「能無し」のレッテルを貼られていた。そんなロバートは、ショーマンを夢見る父ピーター(スティーヴ・ペンバートン)に憧れ、自身もスターになる事を夢見ていた。
しかし、ピーターはショーマンとして成功する事を夢見て、幼いロバートを残して家を出て行ってしまう。優しい祖母に励まされたがらも、ロバートにとって父との別れは満たされない“愛”として、その先の人生を大きく左右する事になる。
1990年代、成長してティーンエイジャーとなったロビーは、オーディションに合格してアイドル・ポップ・グループの“テイク・ザット(Take That) ”のメンバーとしてメジャー・デビューする。瞬く間にスターダムにのし上がったロビーだが、歌唱力ではリーダーのゲイリーに劣り、劣等感を払拭するかの如くドラッグに溺れ、ワンマンプレーが目立つようになる。遂に、ロビーは他のメンバーから脱退を言い渡される。
グループを脱退し、ロビーは自作の詩を書き溜めたメモ帳を手に、ソロとして活動していく。そんな中、彼は大晦日の船上でのカウントダウンパーティの場で、ガールズグループ“オール・セインツ”のニコール・アップルトン(レイチェル・バンノ)と恋に落ちる。
【感想】
“一度成功を手にした人間が、自らの傲慢さから周囲の人々からの信頼を失い、そこから再起を図る”というのは、『グレイテスト・ショーマン』と共通している。監督の中にある描き続けたいテーマなのだろう。
本作では、ロビーが劣等感を抱きつつ成功を手にする中で、精神の安定を図るためにドラッグに手を出し、自らを責め立てる過去の自分の姿達に惑わされる。そこから抜け出す為、ショーの直前に自らを奮い立たせる為、更にドラッグに手を出すという負のスパイラルに陥っていく。
そんな苦悩するロビーの姿を観ながら、遂にクライマックスで本作が告げる大事なテーマが提示される。
「そうだ、リハビリ行こう。」
そう、私には単に薬物依存による幻覚や妄想、禁断症状によって自ら破滅を招いていたようにしか見えなかったのだ。
ロビーは、作中絶えず過去の自分の姿達に苦しめられる。それは、念願だったイギリス最大の音楽イベント“ネブワース”の舞台に立った瞬間さえもだ。まるでゾンビのように群がってくる過去の自分達を蹴散らし、ロビーは一人氷の張った湖の上で、朝日に照らされる。それは、彼にとって新しさの象徴とも言える“希望の光”。ロビーは矯正施設でのリハビリを決意し、禁断症状に苦しみながらも、見事ドラッグを断ってみせる。ドラッグ依存を治療し、カウンセリングで彼自身が語る自らの過ちが良い。
「“名声”は魔法の杖だと思っていた。しかし、成功は人の成長を止める。僕は15歳のまま。」
リハビリを終えたロビーは、パートナーであるニコールに励まされながら、テイク・ザット時代のメンバーと和解する。復帰後のワンマンショーで、遂に彼はピーターとも和解し、物語は幕を閉じる。
真面目な話をすると、本作で重要なのは「親の愛」であり、それを取り戻す旅だったのだと思う。ロビーが「お前をスターにしたのは俺だ」と語るピーターに投げかけた台詞が印象的だった。
「ロビーのそばにはいた。ロバートのそばには?」
流石『グレイテスト・ショーマン』の監督だけあって、ミュージカルシーンの出来は圧巻。
特に、『ROCK DJ』に乗せてテイク・ザットのメンバーと共に街中で踊るシーンは、500人のダンサーを用いただけあって、間違いなく本作の白眉と言える名シーン。
船上でのニコールとの『She's The One』に乗せたダンスシーンもダイナミックでロマンチックだった。
とはいえ、観客なら誰しもが疑問であろう、「何故、ロビー・ウィリアムスは猿の姿で描かれるのか?」に対する答えは、本編中には用意されておらず、それが本作の評価を下げる一つの要因となっている事は間違いないだろう。
ロビーは、ステージでパフォーマンスする自分を猿に例えており、グレイシー監督は「我々が見ているロビーの姿でなく、ロビーから見た自分自身の姿」で描きたいとインタビューで明かしたそうだが、ならば冒頭の本人によるモノローグでそう説明すれば良かったのではないかと思ってしまう。
「俺はガキの頃から“能無し”。そう、まるで猿のようだった」と。
また、クライマックスの父親との和解もあるある過ぎて感動出来ず。
誰しもが“成功”には憧れを抱くものだと思うが、肝心なのは成功した先で自分を見失わない事。成功を飼い慣らす事なのだろう。
【総評】
『グレイテスト・ショーマン』のようなドラマ性を期待してしまうと、あまりにも肩透かしを食らってしまったが、流石ミュージカルパートは素晴らしく、またロビー・ウィリアムスの楽曲の数々も魅力的であった。
期待値を上げ過ぎず、しかし映画館で鑑賞すべき作品なのは間違いないだろう。
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