劇場公開日 2025年3月28日

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「猿はサル」BETTER MAN ベター・マン shin-zyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5猿はサル

2025年4月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

予告編の時から「なぜ猿?」という思いがあって、公開後の作品紹介やレビューとか読んでてその理由は理解できたのですが、実際に鑑賞してみると、やはりどうしても「猿」にしなければならなかったのか?と疑問が残りました。レビューなどでは「観ているうちに猿というのが気にならなくなる」と書かれていたりもしましたが、気にならなくなる、というより、もう「猿」が主人公の作品として受け入れざるを得なくなる、という感じでしょうか。
ストーリーはごくありふれていて、子供の頃からスターになるのを夢見ていた1人の男の子が、紆余曲折を経てスターになったはいいが、ドラッグや仲間との確執でいったんは落ちぶれるものの、再び復活する、といったスター物語の王道路線。歌やダンスのシーンなど見所はありました。特に中盤でのワンカットで繋いで行くところ。ここは本当に評判通り見ものです。
ただ、やっぱり「猿」が良い演技してるな、としか思えない。猿なのに、細かい感情の機微を表情でうまく表現できていて、CGの進歩というのは本当に凄いな、と、妙なところで感心する始末。どれだけいい演技をして歌って踊っても猿は猿なんです。
そもそも、自分自身洋楽好きではあっても、テイク・ザットには興味がなかったですし、ロビー・ウィリアムスも名前ぐらいしか知らなかったので、あまり思い入れがなかったのも事実で、それがこの作品に入り込めなかった原因なのかもしれません。
ありきたりではない何か新しい表現をしたかった監督の意図は理解できますが、やはり猿でなくても良かったのでは?と思いました。

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shin-zy