「若干成功のイメージが分かりにくい」BETTER MAN ベター・マン まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
若干成功のイメージが分かりにくい
劇場予告と「グレイテスト・ショーマン」の監督作品という事だけで鑑賞。何でチンパンジー?という説明は無かったが、きっと、特別な存在を象徴的に描きたかったのだろうと解釈。恥ずかしながら、ロジャー・ウィリアムスを存じ上げず、イギリスはロックバンドしか知らなかったもんで。途中、描かれるミュージカル調のシーンはなかなか面白く、ライティングや動きが、ああ、この監督作品なんだ、とわかる演出。酒と薬でボロボロになっていく感じは、「ロケット・マン」を思い出したりして、まあでもスター性の違いはあるけれど。
本人が常に脅迫観念に駆られている様子があり、スクリーン上も派手でも何処かいつも暗いので、成功したイメージが若干分かりにくい。ラリってばかりいるからかも。そこはつまらない人だな…と思ってしまった。正直あまり心を動かされるストーリーではない。
特定の人を明確に思い起こさせるのではなく、何となく哀愁と愛嬌を感じさせるチンパンジーで描く手法は、本人知らなくてもまあそこそこ楽しめたということは、エンタメとしては作り手の狙い通りの効果はあったのかも。
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