「英国ポップスターの栄光と挫折、そして復活を、「猿」のビジュアルで描いた意欲的音楽映画」BETTER MAN ベター・マン ぴのこねこさんの映画レビュー(感想・評価)
英国ポップスターの栄光と挫折、そして復活を、「猿」のビジュアルで描いた意欲的音楽映画
実在する主人公、ロビー・ウィリアムズは、全編「猿」として描かれます(歌声は、ロビー本人のもの)。
劣等感や疎外感、「人に言われた通り歌い踊るだけの自分」を、こうした形で描いているのでしょうか。
コンサートの観客の中にも猿がいて、これは初めのうちー??ーでしたが、ネブワースのコンサートで、ロビーの幼い頃演じた学芸会の扮装の猿がいて、ようやく理解できました。ロビーの脳内の猿なのですね。「過去のダメな自分自身と戦う」ことを視覚化する方法として、よく工夫されていると感じました。
久しぶりに父親と会ったロビーが、父親に「ロビーは愛してくれたけど、ロバート(ロビーの本名)は愛してくれなかったね」というセリフが、親子関係を端的に表しています。
最後、父と子のシーンが、オーブニンクと見事につながり、素晴らしかったです。
途中の、道路で歌い踊るシーンは、ラ・ラ・ランドの高速道路で踊るシーン以上の迫力でした。
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