劇場公開日 2024年12月27日

  • 予告編を見る

「見やすいが物足りなさもある」神は銃弾 のひとさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 見やすいが物足りなさもある

2025年8月10日
Androidアプリから投稿

原作既読。
原作の方はかなり癖のある文体で、物語よりもその雰囲気やニュアンス、台詞回しを楽しむような作風で、正直人を選ぶなという個人的な評価だった。その点、映画はかなりさっぱりしており、悪魔崇拝する猟奇的なカルト集団に娘が拉致されるという想像するのも恐ろしい物語を、暗く陰鬱に表現するのではなく、あっさりめに描かれ、テンポも良い為物語はサクサク進む。そういう意味で原作と比べて断然見やすい物語となっていた。
ただそれが結局は物足りなさにも繋がってしまっており、また主役の二人以外の登場人物の描写が薄く、物語としての面白さも分かりづらくなってしまっている気がする。全体を通して最終的な評価としては凡庸な作品、となってしまった。
ただ良い所もあって、ヒロインのキャラや主人公との関係性などは原作同様素敵だし、トラウマと戦うヒロインの女優はとても美しい。
裏社会で生きる強い女性、そういうキャラクター性が好きな人にはおすすめ出来る作品。

のひと
PR U-NEXTで本編を観る