「BY THE SEA」神は銃弾 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
BY THE SEA
ポスターイカすぅ!というだけで感情を決めた今作。
なんとか年内に見たいという想いを胸にねぼすけな体を叩き起こしてなんとか鑑賞。
目がバッキバキだったのもあって集中力切らさず観れました。
元妻と旦那がカルト集団に殺され、愛娘が誘拐されたことにより保安官のボブが立ち上がり、そこにカルト集団に囚われてるケースが協力していくといった感じでちょっと変わったバディものの側面もあるのも好みでした。
割とストーリーが交錯しまくるので少しややこしいところもありますが、ボブの娘の誘拐、ケースの組織脱出&復讐、土地を譲らなかった女性の殺害、土地柄起こる犯罪と要所要所はまとめられていてそれらが分裂したり説明の少なさだったりがややこしさに繋がっていたなと思い勿体無いなとは思いました。
ボブの耐久力が異常なのも好きなポイントです。
結構切られて血もドバドバ出ていましたが、アルコールを飲んだ勢いで気合いつけてアルコールで消毒からのボンドで傷口をつけてからのホッチキスで止めるというこの手の作品がやる処置方法のフルコンボを勢いそのままやってのけて観るのが痛かったですが、同時にボブ本当にただの事務職保安官なんですか…?となりました。
全体的な人体破壊描写はチープではないですがリアルではない絶妙なバランスで、ショットガンの威力が尋常じゃないのか1発撃ったら上半身や足が綺麗にぶっ飛んでいくので、それをボブが撃ちまくるので爽快感と同時にどうやって使いこなしてるんだろうと疑問に思いつつも派手なので楽しかったです。
ぶっ飛んだ人体破壊描写がある一方で、蹴り殴りで1発お見舞いするところは生々しく、ぶっ飛ばすとかではなくしっかりと流血させるところはオッとなりました。
しかも女性の顔面をここまでグチャグチャにさせる作品は珍しく、そこも評価が割れてる要因の1つかなと思います。
最後の戦いでヒャッハーたちが花火を上げながらワゴンでどんどんやってくるところはテンション上がりましたし、それに立ち向かうボブとケースがこれまたカッコよくて痺れました。
奇襲を仕掛けたりゴリゴリに銃をぶっ放しまくったりで最高ですし、もろ火炎放射を食らいながらも動き回るボブが意味不明ですし、顎を撃ち抜いてみたり焦らしプレイをしてみたりと中々の趣味の悪さも好みでした。
ただここで盛り上がってスッと幕引きだろうと思ったらそこから丁寧に全ての伏線を回収していくので、そこら辺はスムーズに進んでいってほしかったです。
この手の作品にしては珍しい終わり方だったのも意外性がありましたがそこまでスパッと言ってほしかったです。
気持ち長い気はしましたがミステリー要素を頭から追い出してグロ全開の人体破壊描写を楽しめたのでオールオッケーです。
実話にどこまで基づいてここまではっちゃけたんだろうというのが観終わった後も気になっています。
鑑賞日 12/29
鑑賞時間 8:50〜11:35
座席 C-12