「観る価値はあるが予定調和は否めない」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)
観る価値はあるが予定調和は否めない
まずはトム・クルーズのアクションスターとして、常に新しいアクションシーンに挑むスタンスに敬意を表したい。
そして、莫大な金と時間をかけて作られるアクションシーンは今回も素晴らしく、それを見るだけでもこの映画を見る価値がある。今回のアクションの見どころは大きく2つ、1つは潜水艦に潜入するシーン。もうひとつは古典的活劇をアップデートした小型プロペラ機にしがみつき争うシーンだ。
ストーリーは前作「デッド・レコニング」の続き。人類にとって最強の敵、AIの「エンティティ」を倒すための武器を探すために、IMFの仲間たちと奮闘するというもの。
今回残念に感じたのはヒーローが人類を救うというもはやスパイアクション映画ではなく、マーベルスタジオ系のアクション映画になってしまったと言う事。
イーサンに加え、IMFの仲間たちも一緒にエンティティに立ち向かう姿はアベンジャーズ然りだ。
アクションに偏重するあまり、アクションのための展開やシーンの積み上げになっており、肝心な物語の伏線やどんでん返しによる面白さがなく、予定調和的な展開になってしまっている。斬新で誰もが想像しないミッション:インポッシブルの最終回が観たかった。
イーサンのアクションもエスカレートしすぎて、スーパーマン的になりもはや人間ではない。そして絶対生還するので安心して見ていられる。
まとめ的に過去の映像を交えシリーズ全体を振り返るような趣向は必要なのだろうか。
2時間49分のシリーズ最長時間であるのに予定調和の展開は長いし残念だ。
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