「集大成的なストーリー、でも薄口。アクションは過酷。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
集大成的なストーリー、でも薄口。アクションは過酷。
前作デッドレコニングを見ていないくても、エンティティという人工知能が世界を破滅させようとしているということさえ念頭におけば、本作から鑑賞しても理解できます。しかし、前作のデッドレコニング、1作目、3作目の内容が出てくるのでそれらを再鑑すると良いと思います。特に第3作は、エンティティのもとになったのはイーサンが第3作で盗み出したラビットフット。イーサンがいなければエンティティは生まれなかったとなり、イーサンが世界破滅に導いたと誰からも責めります。なのでイーサンは過酷行動をとっていきます。エンティティは自我を持っており、世界を核で攻撃して人類を滅亡させようとしている。しかし核で各国が攻撃されるとエンティティも自滅するので、安全なオフラインサーバー(現代のノアの方舟)に隠れて人類なき後の世界で神になるのが目的。それをそしできるか?です。というあらすじですが、展開は突っ込みどこら満載です。トム・クルーズのアクション優先なので目をつぶてということかもしれません。世界の破滅という壮大な話をベースにトム・クルーズが挑戦する肉体を酷使したアクションシーンがなんともアンバランスに思います。売りであるアクションシーンも肝心なところが...です。極寒の海で潜水艦から脱出します。しかもスーツを脱ぎ捨てパン1枚、分厚い氷の真下に浮き上がります。どうなる?と思ったら救助されてました。何で?。一応そうなだろうとは理解しますがモヤモヤ。またガブリエルとイーサンは過去にある女性を巡って対立し、イーサンはその女性を殺したことにされ、終身刑になる代わりにIMFに所属したとありますが、その詳細はよくわからないまま。モヤモヤ。
最後はガブリエルがイーサンに「パラシュートはないぞ」って言ってるのに結局あるし、ところがそのパラシュートが燃えてしまったのに別のパラシュートで助かります。どこかる?ガブリエルから奪ったの?モヤモヤ。前作の話を引っ張り出していることから、この作品にてトム・クルーズ卒業または、シリーズ終了もできそうです。ただ次回作を作ることになり、トム・クルーズ卒業でも継続であっても、アクションメインではなく頭脳戦を駆使したスパイ作品であってほしいと個人的に希望します。
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