「ちょっと深刻な顔をしすぎではないか。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと深刻な顔をしすぎではないか。
シリーズがひとつの区切りを迎え、トム・クルーズにお疲れさま&今までありがとう!という気持ちが確実にある。トップスターが自ら身体を張るという見世物をここまでのスケールに成長させたことも天晴だと思う。が、いくらなんでも今回は深刻な顔をしすぎてはいないか。ストーリーがアクションの付け足しみたいなシリーズとはいえ前作はあまりにもストーリーになっておらず(前後編の前編というのもあったとは思う)、その点は改善されたとは言える(前後編というコンセプトを放棄したせいで多くの伏線を捨てすぎたとも言える)。ただ、トム・クルーズがムチャをやっていることがどこか可笑しく見えることがこのシリーズの愛嬌になっていたと思う者として、シリーズをサーガとしてまとめるためにイーサン・ハントを人類の救世主にまつりあげてたせいで、もはやスパイ映画という前提すら崩れてしまっていて、自分にはシリーズへの裏切りのようにも見えた。まあ、長年続けているといろんな可能性を試すことになるのは仕方ないし、自分がもっと楽しいムードの作品を見たかったというだけかも知れない。それにしても、ムリクリ過去作とつなげるならいくらなんでも「2」や前作で亡くなったイルサのことをないがしろにし過ぎではないか。
ほんと、私もそう思います。
潜水艦を含めた海中シーンは特に見せ場なく、、、。
普通は水圧で即死だろうけど、生きているのは映画だからいいけど、
イメージショットではなくリアルにグレースが救助したショットが欲しかったですね。
なにより、、、ルーサーが逝ってしまったことが悲しい。
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