ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニングのレビュー・感想・評価
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トムへの感謝の気持ちで胸がいっぱい
3週間でミッションインポッシブルを全シリーズ見て今作を見た私は、1から7までの記憶がとても鮮明なので、冒頭の大統領の言葉から涙が溢れた。
今までイーサンハントが世界の危機のためにどれだけ自分を犠牲にして、愛する仲間を失ってきたのか、それはイーサンハントを演じているトムクルーズへ投げかける言葉にも思えた。
映画というエンタメのために、見ている人に最高の映画体験を届けるために、29年間どれだけストイックに鍛え続けて、危険を冒して、この作品作りに取り組んできたのか。
ノースタント、ノーCG、次回作を超えるアクションを、ストーリーを、期待がどんどん膨らんでいく中で、ずっと挑み続けてくれたトムクルーズへの想いがイーサンハントというキャラクターとひとつになって、感情が大爆発して涙が何度も溢れた。
1からの歴史を感じされる演出やサプライズが散りばめられていたし、いつも以上に捨て身で挑んでいくイーサンの姿に、なんでそこまでしてあなたは頑張れるのかという感動で本当に何度も胸が締め付けられる。
最後まで私の推しのベンジーも最高だったし、前作ではちょっと不満だったグレースも今作はパワーアップしていて活躍していて良かったし、前作では敵キャラだったパリスが最高だった。そしてルーサー。あなたの言葉は本当に胸を打つ。素敵な言葉をたくさんもらった。
映画が始まる前にIMAXではトムクルーズからの短いメッセージが流れる。
トムからのメッセージ最後の言葉が「これはみなさんの映画です」だった。その言葉が全てを物語っていたし、トムクルーズの映画愛に感動して、こんな映画体験をさせてくれたことへの感謝の気持ちでいっぱいになった。
トムクルーズ、本当に最高な映画作品をありがとう。
トム・クルーズはどこまで行くんだ……
集大成ということもあり、イーサンが全ての本気をぶつけてきた映画になっていました。
還暦を越えたとは思えないトムの肉体美に終始びっくりし、「本当に60歳越えたの!?」と疑ってしまうぐらい筋肉は引き締まっていました。
ベンジーも今まで以上にリーダーシップを発揮したり、瀕死状態になりながらもメンバーをサポートするなど、彼の見せ場も多くて好印象でした。
過去作の伏線が本作で回収されていることから、何気ない出来事でも人生の全てが繋がっているみたいで感心しました。さらに、とある人物が出てきたときは大きな繋がりがあることに驚きました。
今回は池袋のIMAXで観ました。全編IMAX画角ではなかったですが、ここぞというタイミングで縦幅を広げて見せていたのは流石だった。中でも、潜水艦の水中シーンや飛行機による空中戦をスタントマンなしで撮影したことを考えると、やっぱりハリウッドは凄いなと改めて実感しました。
昔の出来事が回想としてよく出てくるので、全作を予習しなくても十分に理解できる印象も受けました(強いて言えば、1だけでも観ておいた方がいいかも?)。
後、このシリーズは登場人物の関係が複雑で、難しい用語も多いので、物語を細部まで理解しようとすると混乱するかもしれません。そのため、あまり難しく考えずに、ただ派手なアクションを楽しむ方がいいと思いました。
日本にも来日し、素敵な作品を届けてくれたトム・クルーズとマッカリー監督、他の俳優陣には感謝しかないです。そのぐらい最高に満足できた作品になっていました。
どうやらトムは100歳までやるような話もあるみたいですが、今後も新たな挑戦をし続けていくことに期待したいです!
M:I = トム・クルーズ = IMF 「不可能を可能にする」男の集大成を見逃すなかれ!
トム・クルーズという人は、知れば知るほど唯一無二の存在だ。
彼が無謀に思えるアクションをほぼ自身でこなしているのは、今や誰もが知るところ。だがその限度が、毎回“桁違い”にイカれている──そして、回を重ねるごとにさらに増しているのだ。
私は物語重視で、じっくりと人の内面を描くような映画が好みだが、トムの映画は別腹。
彼の挑戦は、もはや“映画”という枠を超えた彼自身の生き様であり、信念であり、挑戦そのもの。
「そこに山があるから登るのだ」とエベレストに挑む登山家。
「いつか成功できる」と信じ、転んでも立ち上がるSASUKEの挑戦者たち──。
トム・クルーズを観ていると、そんな魂の炎を感じずにいられない。
そしてふと思う。
私たちは、本当にそこまでの無謀さをトムに要求しているだろうか?
デジタル技術が進化した今、CGで済ませられるシーンを、何ヶ月もの準備期間を経てまで“自分で”やる意味とは何なのか。
それこそが、この映画の“肝”なのだ。
だからこそ、
M:I = トム・クルーズ = IMF
この方程式が成り立つのだと思う。
主役は“アクション”。ストーリーはあくまで2番手。
でも、それでいい。いや、それがいい。
観終えた後の率直な感想は──
言葉にならない感謝と、畏敬の念。
1962年生まれ、還暦を超えてなお挑み続けるトム・クルーズ。
俳優でありながら、もはやプロアスリート。完璧を追求し、自らの限界を更新し続けるその姿は、まさに「神々しい」という言葉がふさわしい。
全編、全力で「走る・飛ぶ・登る・落ちる」!
「さすがにもうネタ切れでは…?」と思わせてからの、“まだその手があったか!”の連発。
アクションの迫力だけでなく、今回はストーリーもしっかりとシリーズの伏線を回収しており、「ファイナル」と呼ぶにふさわしい完成度だった。
監督・脚本を務めたクリストファー・マッカリーとのコンビネーションも抜群。
5作目以降、作品としての“成熟”をひしひしと感じさせてくれる。
最後に一言だけ。
トム様の汗ひとしずくを瓶に詰めて、家宝にしたい──。
本気でそう思わせる一本でした。
エンドロールの間、思わずシートの上で正座して、心の中で手を合わせたくなりました。
「トム様、同じ時代に生きてくれてありがとう」
今年、映画館で観るべきNo.1作品です。
できればぜひ、Dolby CinemaやSCREEN Xといった極上の環境で!
「映画は配信で十分」と思っているあなたにこそ、ぜひ映画館で体験してほしい。
不可能を可能にする男の集大成。
ぜひ、見届けてください。
世界も映画界も救ってくれるのはいいが、ちょっとだけでもMI:2ファンを救ってください。
2023年アカデミー賞ノミネート者が集う昼食会で、スティーブン・スピルバーグは、「トップガン マーヴェリック」が、コロナ禍で低迷していた映画業界に活気を取り戻したことを受けて、トム・クルーズを「君はハリウッドを救った。劇場配給も救った。『トップガン マーヴェリック』は映画業界全体を救った」と称賛した。
それとほぼ同時に、「デッドレコニング」はまさしく「唯一無二の映画スター」の自覚を一層高め、興行的に大成功した「フォールアウト」の流れを受けての、「ファン」が喜ぶ、そして自身の映画人としての情熱を余すところなく注ぎ込んだ意欲作だった。
そして、本作ではこれまで以上に、ハント、世界を救うのは君だ!とご指名を受けての大活躍。映画史上最高額の製作費をぶち込んで、「みんな」と「僕」のために頑張るよ!と、クルーズ。
「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」
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クルーズファンとして、およそ35年。もちろん嫌いな作品もある。例えば「ラスト・サムライ」(’03)とか、特に前作「デッドレコニング」は個人的にクルーズ映画の中でかなり残念な部類になる。「フォールアウト」も正直好きではない。
やっぱり「MI:2」(’00)が一番好きなのよ。その理由はここではしないけれど(レビューはしてるけど、語り足りず)、次が「ローグ・ネイション」('15)。)
で、本作の鑑賞後感は前作「デッドレコニング」と残念だが、変わりはない。
さらに厄介なのは、過去作をちょいちょい、ハントの自省も併せて、ファンサービスとして無理くり後付けしてくれている点。それが必要かどうかは、もっと熱心なファンのため、ということでオレには関係なくいいんだけど、なんだかね、「スカイウォーカーの夜明け」とダブっちゃって。
熱心なMIシリーズファン(あるいはクルーズファン)のなかで「MI:2」が不人気なのは正直よくわからないが、クルーズもなんだかその空気を汲んでるのか、回想シーンは、絶壁とホプキンスと目玉ナイフ。確かに「2」を振り返るにそれを想起する人は多いだろうから、抜かりはないだろうけど。
でも、あからさまに軽視されているのはちょっとなあ。いや、ヒロインのタンディ・ニュートンのその後の発言とか知っているから、そういうことなんだろうな、とも思いつつも、前作のイルザの扱いと本作のあの男の扱いと、裏事情を穿ってしまう作りはいかがなものか。
映画スターが危険なアクションに挑む、ニコラス・ケイジが完遂できなかったことをやり遂げたクルーズの未だに体を張る姿勢に感服はする。
ただもうMIシリーズはいいかな。「2」と「5」で大満足です。
それより同じスパイものなら、オレがものすごい好きな「ナイト&デイ」(’10)のような軽い感じで、ニヤニヤして、ヒロインとイチャイチャしながら、ヒロインを救うついでに世界も救う、ぐらいのテイストが懐かしい。が御年を考えると、ヒロインもどうか、ということにもなるけど、まだまだイケるでしょう。来日時のクルーズはピッカピカだったしね。
今回は、(オレのような少数派ではない)世界と回収できないくらいの製作費(というより、ハナからその覚悟があって)をぶち込んで、映画界を救うことに全力を捧げた、ということで。
M:Iという特別な映画、トム・クルーズというエンターテイナー
M:Iシリーズは、他の映画とは違う物差しで観てしまう。
一番の主役はもちろんトムのイカれたアクション、次点で見るべきは壮大で美しいロケ地や舞台装置、そして仲間との絆。誤解を恐れず言えば、ストーリーはそれらを引き立てる飾りに過ぎない。
実際マッカリー監督はスタントを先に決め、脚本はないままそのスタントが無理なく展開できるよう物語を組み立てていくといった作り方をするそうだ。物語が多少強引になるのは当然の理で、それを気にし過ぎて他の追随を許さないトムのアクションに集中できなくなるのはもったいない。
VFX全盛の今、「これどうやって撮ってるんだ?」とハラハラすることは滅多になくなった。明らかに危険なスタントは、映像的な驚きはあったとしても次の瞬間には「まあでもVFXだよね」と思ってしまう。
そんな現代において、トムのスタントはいまだに「これどうやって撮ってるんだ?」と思わせてくれる稀有なパフォーマンスだ。命綱をCG処理で消すとか、深海でパンイチは流石にセットだろうとかはあるがそれを差し引いても、彼のスタントはとち狂っている(褒め言葉)。
イーサンが無茶をする姿を見ながら、「これトムはマジでやってんの?大丈夫?」「トムすごすぎ」と思うのが楽しく、有難いのだ。
こんな長い前置きを書いてしまうような私だって、見ながら「これ普通は死ぬやろ」という脳内ツッコミはする。本作で言えば潜水ミッションとか、ガブリエルとの空中戦とかがその筆頭だ。
ついでに言えばご都合展開も認識はしているが、トムのアクションが本物であればよく、他の要素はアクションの動機が分かれば十分という程度に考えれば気にならない。状況説明とタイムリミット設定からのギリギリスタントはパターン化しているが、そのスタントがガチだからまんまとハラハラさせられる。
もっと言えば、ダンローとかラビットフットとかの前作との繋がりは監督の製作スタイルを考えれば伏線回収ではなく後づけなのだが(断定してすみません)、過去エピと繋げるのはファンが喜ぶ鉄板演出であり、そのサービス精神が嬉しいのだ。
シリーズの作品を重ねるごとに話は壮大になり、エンティティをめぐる前作からの物語は、トムがミッションを達成しなければ人類が滅びるレベルの話だ。ファイナルではあるが仮に次回作があれば、舞台は宇宙に広がってSFになると思う(冗談です)。
しかしまあ、トムはやっぱり神エンターテイナーですね。ファンが見たいものをわかっているし、いつも期待を超えたものを見せようとしている。ファンサービスもすごいし、会見で政治的な質問には答えないのもスターの模範だ。
今回もトム走りから無謀過ぎる空中戦までてんこ盛りだったが、個人的には深海のシーンが結構好きだ。
IMAXが深海の表現にとても効果を発揮していたし、映像が美しかった。潜水したトムが照明弾を放つ場面、実際には深海ではあのようにオレンジに近い鮮やかな色には見えないらしいのだが、あえての表現だと思う。とても美しかったのでOKです。どちらかというと、水中でイーサンにくちづけするグレースの口から出た気泡が海底に向かって流れていくのが気になった(あれも幻だからということで言い訳はつくのだが)。
最後のガブリエルとの決戦は、なんだかもう笑ってしまった。トムの顔の皮膚がバタバタしていて、限りなくリアルスタントな撮影をしたんだろうということが伝わってくる。そのことへの畏敬の念と、流石にありえへんやろという愛あるツッコミが渋滞してなんとも言えない気持ちになった。
ガブリエルの死に方がまた……パラシュートはひとつしかないよーだ!(ガツン!落下)なんか小物感満載で笑えた。最終作(一応?多分?)のヴィランがこれでええんか?
ラストはエンティティの入った5次元メモリを破壊して終わるかと思いきや、ロンドンで全員集合し、イーサンがそれを受け取って無言の解散という意味深な終わり方。
うーんこれは、シリーズ再開の余地を残したということか?
今年63歳になるトムは、今後またあのレベルのスタントにチャレンジするのだろうか。エンタメに厳しいトムだから、自身の体力の限界でクオリティを保てなくなればきっぱりスタントから手を引くような気もするが、それはもうトムのみぞ知る、である。
ちょっと深刻な顔をしすぎではないか。
シリーズがひとつの区切りを迎え、トム・クルーズにお疲れさま&今までありがとう!という気持ちが確実にある。トップスターが自ら身体を張るという見世物をここまでのスケールに成長させたことも天晴だと思う。が、いくらなんでも今回は深刻な顔をしすぎてはいないか。ストーリーがアクションの付け足しみたいなシリーズとはいえ前作はあまりにもストーリーになっておらず(前後編の前編というのもあったとは思う)、その点は改善されたとは言える(前後編というコンセプトを放棄したせいで多くの伏線を捨てすぎたとも言える)。ただ、トム・クルーズがムチャをやっていることがどこか可笑しく見えることがこのシリーズの愛嬌になっていたと思う者として、シリーズをサーガとしてまとめるためにイーサン・ハントを人類の救世主にまつりあげてたせいで、もはやスパイ映画という前提すら崩れてしまっていて、自分にはシリーズへの裏切りのようにも見えた。まあ、長年続けているといろんな可能性を試すことになるのは仕方ないし、自分がもっと楽しいムードの作品を見たかったというだけかも知れない。それにしても、ムリクリ過去作とつなげるならいくらなんでも「2」や前作で亡くなったイルサのことをないがしろにし過ぎではないか。
空前絶後の大スター高難度スタント自演シリーズを完遂したトムに感謝。ファイナルゆえのお別れ会的側面も
前作「デッドレコニング」のレビューで、「二十数年にも及ぶ長寿のアクションシリーズでありながら、主演俳優が交代することなく、しかも回を追うごとに難易度を増す独創的なスタントに主演スターが自ら挑み続けるという、映画史上例のない壮大なプロジェクトに、私たち観客はずっと立ち会っているとも言える」と書いた。その壮大なプロジェクトも8作目でついに完結。一世を風靡したアクションスターは多くとも、トム・クルーズのように危険を伴う高難度スタントを長年にわたり積極的に自演してきた俳優は過去にいなかった。抜群の身体能力、危険な撮影を恐れない精神力を備えていたことがまず前提としてあるが、シリーズ第1作「ミッション:インポッシブル」の撮影時で33歳位、この若さで製作陣に名を連ねる権力をすでに得ていたことも大きいだろう。自身の身体的限界に挑戦するスタントを活劇の最大の見せ場にする、そのプロデュース能力こそがシリーズ成功の要因でもあったはずだ。
「ファイナル・レコニング」はまた、脚本も兼ねるクリストファー・マッカリー監督が5作目以降手がけてきた“マッカリー四部作”の最終回としても位置づけられる。4作目までは1作ごとに監督が交代し、ストーリーもその都度完結。だが第5作「ローグ・ネイション」以降はマッカリー続投の影響でストーリー上の連続性が強まり、7、8作目に至っては企画当初から一続きのストーリーの前後編として開発された。この「ファイナル~」の序盤に説明台詞が多く、進行がややもたつくように感じられるのは、ストーリーを前後編に分けたことの弊害と言えるかもしれない。
ただし、シリーズ過去作からの映像がたびたび挿入されたり、第1作の印象的な脇キャラが再登場したりと、MIシリーズのお別れ会的な側面もある。そう考えると、若干の冗長さもまあいいかという気になってくる。
撮影中の事故で怪我を負ったり、サイエントロジーへの傾倒や奇行でキャリアを危うくしたりと、シリーズの約30年のあいだにいろいろあったが、映画史に残るスパイ活劇シリーズのミッションを成し遂げた偉大な映画人、トム・クルーズに心から感謝と喝采を送りたい。
トムの意志と肉体、マッカリーの重厚な筆運びが際立つ
誰が呼んだか集大成。その言葉通りの味わいを持つ仕上がりだ。序盤はやや説明に時間を取られる部分もある。が、そこで抑制されたうねりが緩急よく弾けるように硬派なドラマとアクションが展開し、トムの強靭な肉体が舞い、チームやその他の面々が絶妙な間合いで個性を彩る。構成も派手さを捨て上質さを極め、かつて『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家として世に知られたマッカリー監督らしく、(やりすぎない程度に)シリーズの様々な記憶を伏線的に織り込んでみせる。その上、ヒッチコック時代から続くマクガフィン手法を巧みに応用し、さらに約30年に及ぶシリーズが単なる再生産の結果でなくハントの「絶対に諦めない/仲間を見捨てない」という意志と選択の集積であるとする骨太な筆運びも胸を打つ。しっかりと血と心が通い、生身の肉体が極限を超える。だからこそミッションを観ると体中の細胞が活性化していくのを感じる。トムよ、今回もありがとう。
さよならイーサン・ハント
ほぼ何かを言うことがないレベルで傑作でした
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっているので短く)
今作の映画『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』は、ある種のスケールでこれはさすがに満足だろう、と思っていると、そこから更に段積みで違うスケールが広がり、さすがに傑作と言うしかないと、個人的にも思われました。
特に最後の空中での対決は、一体どうやって撮影したんだろう?との驚きの連続でした。
物語としても、ネット情報空間と国際安保関係に説得力があり、描写のスタイルも良かったと思われます。
ここにアクションも加わり、満足度の高い作品に今回もなっていたと思われます。
残念ながら、認めざるを得ない傑作だと、個人的にも思われました。
AIが敵なんてピンとこない
【トムありがとう!】
1996年から始まったシリーズの集大成として最高の仕上がりだったと思う。こんな豪華なシリーズに出会えた時代に生まれてよかった。
トム・クルーズはもはやジャッキーチェンのようで、思わず笑ってしまうほどの肉体アクションを見せてくれる。映画館でも配信でも十分に手に汗握る迫力がある。
冒頭は場面がポンポンと変わり、時間軸も入り乱れて少し不安になる。しかし、中盤から後半にかけての息苦しいほどのアクションはシリーズ随一だった。
スパイものから世界を救う物語へと昇華し、まさにトム・クルーズが作る世界観の真骨頂。「007」「ワイルドスピード」「アベンジャーズ」が世界を救ってきたが、やはり突き抜けているのはトム・クルーズだと実感できる一作だった。
これにて見納め?
前作『デッドレコニング』の続編だが、正直言って劇場公開時に観た時には前作の内容はだいぶ忘れてしまっていた。だが親切にも映画の中に前作の内容を散りばめて上手く説明してくれていた。あと人物に続投組が多すぎて、中には、えーと、この人誰だっけ?という人も。2時間50分も長いなと思ったんだが、それでも前作同様に見始めれば面白くて長さを感じさせない。脚本が本当によく練られているし、演出も素晴らしく、主人公は絶対助かるとわかっていてもハラハラさせられてしまう。
ジャッキー・チェンを敬愛する15歳年下のトムは今回もむちゃくちゃなスタントをやっているが(ハリウッドなので特殊効果の助けを借りてるシーンも少しはあるだろうけど)、今回はトム1人が大活躍するのではなくて意外にチームプレイのシーンも多く、元祖『スパイ大作戦』に寄ってきたような雰囲気も(観たことはないんだけど)。また今回は過去作からの再登場で、ええ!あの人が!?という驚きもあったりなんかして、いやほんとによく出来ている。しかも今回は前作と違ってちゃんと完結してるし(笑)。
ただちょっとだけ、うーんと思ったのは、映画の出来そのものとは直接には関係ないんだけど、合衆国大統領役がアンジェラ・バセットなんだよなあ。しかし現実の大統領はあの人なわけで、あの人に劇中のバセット大統領のような理性的な判断ができるのか?とどうしても思ってしまった。また劇中の米軍は偉い人から兵士に至るまで女性や有色人種だらけの多様性なんだけど、現実のヘグセス国防長官はそういうのを否定しようとしてるわけで、どうも現実と上手く合ってない。前作から連続で製作してる数年のうちに現実のほうが変わっちゃったわけで、映画の中が理想だけど現実は……みたいなことになっちゃってる。こういうところが前後編という長いスパンで作るリスクなんだろう。この手の作品の宿命なのかシリーズが進むごとにやたら話が大きくなって、今回は世界滅亡の危機になってしまってるからそういう偉い人たちも映画に出てこざるを得ないわけで。それからネタバレなんでくわしくは言わんが、最後トムなんで助かった?という疑問も若干(笑)。
ただまあ全体的には大満足の出来でした。間違いなく面白かった。1作目からの過去作のシーンを散りばめたりして、これで集大成のラスト感もほのめかされているような。とか言って大ヒットしたらハリウッドのことだからまた作りそうだけど。
SFの領域を持つスパイ工作映画
ひ、ひ、酷過ぎる!これはミッションインポッシブルへの冒涜でしかない!0.5点!
ご都合良いストーリー軸に強引な展開、お約束のアクションシーン(ちょっと無理がありそうな・・・)てんこ盛り、ミッションインポッシブルの転がっていた先がアメリカンコミックヒーローとは二の句も告げない。
インクレディブル・ハルクか!(笑)。
真昼間に打ち上げ花火が連続して打ち上げられている感満載(笑)。
AIの脅威感皆無なので、当然、緊迫感皆無のストーリー展開となり、派手なアクションアクションというか、二転三転、四転五転のアクロバットが随所にちりばめられ、映画というより金満動画に成り下がってしまっている。
気になったのが、パラシュート燃えてしまっていたが、パラシュートは何処で手に入れたのだろう、予備も付いていたのだろうか。
でも、パラシュートは無いってセリフは何だったのか。
いっその事、シュワちゃんでは無いが、ハルクみたいなもんだから、湖にでも落ちて生還の方がまだ良かった気がする(笑)。
映画館で観なくて非常に良かったとも思う。
映画館だったら金返せレベル。
U-NEXTのポイントで購入したが、それすらも勿体ない気がした。
トムの意向なんだろうか、ジム・フェルプス以下のキャラクターに対し、如何にも伏線回収らしくフィルムを繋げてくるとは、取って付ける典型の様相で、これまで出演し役作りを行った俳優の皆さんに対しても非礼極まりない気がしてならない。
兎に角酷い作品だったのは確かなので、ミッションインポッシブル冠してはならない。
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