異端者の家のレビュー・感想・評価
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何故人は祈るのか?
モルモン教の宣教師の女子二人組が主人公という設定が珍しく、面白い。
もしこれがメジャー宗教の信者だったら、
リードおじさんの宗教についての力強い追求、モノポリーに例えた反復という主張に対する脆さ、危うさのようなものは描けなかったのだと思う。
実際、金髪の方の女の子はかなり信仰が揺らいでいたように見える。
前半は不気味な家の中での恐怖の演出がよく出来ていたけれど、
リードの軽妙で飄々とした振る舞いがプッシュされ始めてから、純粋なホラーというよりは知的スリラーのような雰囲気を帯び始めるので、あまり怖くない。
後半部分はどうもリアルさに欠けて、失速したような雰囲気があった。
「無意味とわかりつつ何故祈るのか」という問いに対する金髪の女の子の返答はとても考えさせられた。
宗教に生きる者として美しい返答だと思う。
黒髪の女の子の体内に入っていたアレのこともあるし、
後半の知的を気取った感じを無くして、主人公達の友情と絆をもっとプッシュすれば、怖くも美しい映画になれたと思う。
最後まで恐さが続く
期待してたのと違った
どなたかのレビューで、「思っていたのと違った」というのがありましたが、まさしく私もそう感じました。
中盤での、ヒューグラントが語っていた宗教観に関してはある意味興味深く、面白かったけど、私としては脱出ムービーと思っていたので、ちょっとそれとは違うかなと。
定番のドキッとする場面はあったけど(恥ずかしながら身体がビクッとしてしまった)
ユナイテッドシネマで、早くも狭いスクリーンに移り、しかも、かなり上映期間が短そうだなと嫌な予感がしたけど、実際に入場者も少なく、やっぱりそういうことですね。
アメリカ(それともカナダ?)とかではああいう森の中の一軒家とかが良く出てくるけど、こんなとこに女性二人で訪問させるなよと思ってしまったのは私だけですか。
思ってたのと違った!
家の中にいくつものトラップがあり命がけで脱出する類の映画かと思っていたけど全然違った
ホラー映画は好きだけどスプラッタ描写はそれほど好きじゃない私にはいい塩梅の映画だったけどとにかく長すぎた
90分でいい
死体が生き返るネタバラシの辺りが一番面白くてあとは下り坂だった
あの家には布教に行きたくありません。
家の外観がスクリーンに映し出されると、もう定番のような
雰囲気なので、それでグッとストーリー展開に対して期待値が
上がった。
最近いろいろな役を演じているヒュー・グラントが刃物を持って
襲ってくる殺人鬼でもなく、理路整然と自分の考えを述べるだけで、
部屋の内装と相まって、漂う空気や雰囲気が怖い。
アメリカだと本当にこういう内装の家がありそう。
ストーリー展開はタイトルの「異端者の家」というところから、
宗教絡みかなと想像していたけど、それ以上でした。
シスターを演じた二人の女優さんが役の入り込み具合がすごくて、
特にパクストン役のクロエ・リードが素晴らしくて、
今後確実に伸びてくると思います。
それにしてもA24って作品を見つける嗅覚が鋭いと思う。
ハズレもあるけど。
「脱出系オバケ屋敷を期待して入ったらすぐに出口だったけど、途中の展示はけっこう良かった」
劇場予告を見て「仕掛け満載の迷路みたいな家から脱出する話なのかな?」と思ってたら全然違いましたわい。
(YouTubeのCMは、その勘違いを更に加速させる作りになってて、なんともかんとも)
ヒュー・グラントん家にモルモン教の宣教にやって来たシスター二人は快く招き入れられるが、実はヒュー・グラントは、あらゆる宗教を研究した既存の宗教を論破したいオジサンでした。しかも、内面は非常に邪悪なクソ野郎で、二人を招き入れた目的は…。
ホラーと言うより、会話がメインのサスペンス。2つの扉を選んでから脱出までのハラハラを期待すると肩透かしを食らう。実は2つの扉に行く前がサスペンスの山場だったんだよなぁ。
家に入って、にこやかに対応してくれるヒュー・グラントだけど、「あれ、なんかこの状況、ヤバくない?」「でも相手は常識の範疇の振る舞いだし、ここで帰りますって言うのも失礼になるし…」「何とか退室する口実を見つけないと」と、モタモタしている内にどんどん状況が悪化して行く感じは、キャッチセールスや、まさに宗教の勧誘に引っ掛かった時に似ていて、他人事なら無茶苦茶面白いサスペンス。
しかも、ヒュー・グラントの話すモルモン教(他の既存の宗教も)の教義の矛盾点や、バーガーチェーンやモノポリーの普及発展に例えた宗教の話が、「こんな講義授業があるなら聞いてみたいな」と思えるくらいに結構面白くて、聞き入ってしまいましたよ。
「宗教の教え」と「システム」の問題など、観賞後、家に持ち帰って色々考えたりも出来る、小ぶりながらも中々の良作。
例えるなら「脱出系オバケ屋敷を期待して入ったらすぐに出口だったけど、途中の展示はけっこう良かった」という印象でした。
ヒュー・グラントぴったりの好演、宗教論が興味深く、ラストの畳みかける展開がいい
観る前は予告編から、脱出ゲーム物の一種かと思ってましたが、なんと宗教映画でした。
宗教色を出したら日本でヒットは難しいでしょうから。
主演のヒュー・グラントの、いかにも軽薄で感じがいい人当たりの良いのに実は裏がある男がぴったり。
饒舌なうさん臭さ満載で、宗教について語る語る。
モノポリーや流行歌を例にしてわかりやすく説明してると思うのですが、自分はそっち方面は特にうといので、ちゃんとは理解できてない。
きっとキリスト教圏の英米欧各国では、全国民にある程度の共通の知識があるから、わかるのでしょうねぇ。
それでも前半はひりひりした緊張感も相まって、ヒュー・グラントの説明は面白く聞いてました。
しかし、これに対抗する2人が若いせいもあって言われっぱなし。
もう少し反論してもイイと思うのですが、あの状況では難しいでしょうね。
そして、後半からは徐々にB級ホラー要素が増えてくる。
この既視感満載の要素が凡庸で邪魔。
せっかくの宗教論、理詰めで、興味深い展開が、仕方ないのかもしれないけれどだんだんとありがちホラーっぽくなってくるのが少し残念。
と、クライマックスで一気に反撃。
大人しかったほうの女性が巻き返すのが溜飲が下がる想い。
あの合図のキーワードを本人が言っちゃったり、蝶々が見えるところが本当に良かったです。
グダグダせず、さっと終わるのもグッド。
単にB級ホラーでは片づけられない余韻を感じました。
丸の内ピカデリー・ドルビーシネマでの鑑賞で、映像・音響が最強!
毎回、ここのスタッフによる独自のエレベーターの飾り付けが有名ですが、今回は劇中の「地下へ通じる2つの扉」を、劇場の2つのエレベーターに見立てて、エレベーターのスイッチ付近にはメッセージカードが。
「エレベーターが開いたら、最後。あなたは、どちらを選ぶ?」の言葉が気が利いてるぅ。
自称クリティック派から、あれは奇妙な隣人程度ですな。
微妙だけど楽しかった
祈りの捉え方は良い。
モノポリー、昔遊んだけどルール覚えてません
評価不能なれどスリラー最高潮
もっとソウ的なエグイの期待してたんですけど・・・
日々モルモン教の布教に勤しむ、しっかり者のシスターバーンズ(ブギーマンの子!)と若干おっとりさんのシスターパクストンは吹雪の日に胡散臭い説教爺の家を訪問しーのあーだこーだ宗教問答した挙句に地下室に閉じ込められてしまう。
真実の宗教を教えたるわいと息巻く爺に敢え無くシスターバーンズが惨殺された後、おっとりシスターパクストンが覚醒し脱出って・・・単なる監禁壁のある変態爺の屋敷からの脱出劇でした。。。特に何の捻り無し。
脱出モノではない
開始から衒学的な会話が小一時間ほど続き、やっと場面は動く。宗教談義に興味ないので最後まで集中力が持たなく、飽き飽きする。脱出モノの映画かと思いきや実はそうではないので、結局、家の構造も視聴者には最後までよく分からない。終盤、なんでシスター・パクストンは地下に引き返したのだろう。プロットはかなりイマイチだった。
70点ぐらい。2回観たけど同じとこから眠くなる…
居心地悪い…薄気味悪い…ヤバい、この人!
恐ろしい仕掛けのカラクリ屋敷に閉じ込められる話かと思ったら、恐ろしいのは人間でした。
信じる事の怖さや強さ。また、基本的な考え方が自分とは全く違う相手には嫌悪感を抱いてしまったりするのだなと思いました。
若い女性が、女性のスカートを"公衆の面前で"下ろすなんて酷い事を、どうして出来るんだろう。やられた相手の気持ちもだけど、自分が軽蔑されるかもという思考は無いんだろうか。その感覚が気持ち悪いです。
そのショックから立ち直れぬまま、布教活動に向かったシスターパクストンとバーンズ。正反対のキャラクターでどちらもキュートです。が、バーンズが布教の話を始めると、宗教に疎い私は奇妙に感じてしまいました。むしろ、すべての宗教を否定して持論を展開するリード氏の例え話の方が受け入れられます。しかしリードも、一方的に話題を変えたり、大声は出さないものの、時に強い口調になったり、急にキャンドルを吹き消したり、次第に不気味に見えて来ます。そして、2人を帰す気が無いと分かった時の恐怖。
「君たち2人のうちどちらかが嘘をついている」と言いながら、騙していたのはリードの方で、2人の反応を見て楽しんでいたのでした。
R15ですがホラーとしてはそれ程怖くはなく、それより、話が全く通じない気持ち悪さがあります。
ここからネタバレです。
屋敷には玄関以外に出口は無く、どちらのドアを選んでも地下室行きでした。正しい選択をすれば出られるのに、リードのミスリードによって間違った方を選ばされてしまう、という方がお話的には面白いのにな、と思います。
地下に閉じ込められていた女性たちの檻は動物用で、長く生かす気は無さそう、それなのに何人も居るからこれまでにかなりの犠牲者がいたと想像できます。バレないの?
リードの狂気は恐ろしいですが、彼の言う「支配」は心の支配ではなく物質的な支配でした。
自ら毒を食べた女性は、洗脳されたというより、解放されたくて自殺したのでは?と思いました。
玄関のドアのロックのタイマーも解除不可能も噓だから、脱出劇としては、見事解除する方向が望ましかったですし、リードがこっそり抜け出した出入り口も実はあったはずなので、その辺の種明かしは欲しかったです。
トリックにはちょっと無理があったので、脱出劇には重きを置いていないです。3人の演技はとても良かったです。
全229件中、21~40件目を表示
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