「ジャー・ジャー・ビンクス? 何?知らんがな!」異端者の家 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャー・ジャー・ビンクス? 何?知らんがな!
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(一般的に胡散臭いと思われている)宗教勧誘が、もっと胡散臭く邪悪なものに絡めとられていくところに、観る者の興味がそそられます。
二人のシスターの組み合わせが(あざとくも)なかなか上手いです。利発で論理的、負けん気も強そうな黒髪のシスター・バーンズ。かたや気弱で従属的だが柔和で優しそうなブルネットのシスター・パクストン。この対比!衣装でも分かりやすく違いを表していました。
ラスト 瀕死のバーンズが生き返り、逆転の一撃をふるったのは、確かにご都合主義に映ります。
でもこう解釈するのはどうでしょう。
ミスター・リードは「シスター・バーンズは復活する。でも金属が入っていたから復活しないよ」と金属片を除去してしまいました。
邪魔してたものが除去されたんだから、当初の預言通り復活が起こったと。すなわちリードは「宗教は支配だ」という自身の教義に絡めとられ、最後は自らの預言に支配されてしまったのではないか、もっと言うとあれはリードの胡蝶の夢なのではないでしょうか。
一方でシスター・パクストンは「祈りにより神の加護があったから脱出できた」と考えるでしょうか?そして今後もっと信仰に励む?
それとも最後に指に止まった蝶(=自分)が消えてしまったということは、これも胡蝶の夢なのかも、そうすると。。。
いづれにせよ、3人の熱演がいろいろと考えさせてくれる異色作です。
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